この前のアフリカから中近東に飛んでの絵について、これももう20年以上前に骨董市でトルコ人らしき売手から買ったオスマントルコ時代というペルシャ細密画、色あせもなくまだ綺麗な絵であるが見ると変なことが。
オスマントルコといえば14世紀から20世紀初頭までの歴史があるから、この絵はそのどの時代のものかは分からない、横浜の骨董市でこれを見たときは小さい絵だが丁寧に描きこまれているなぁと、それに縦長画面の外側から馬が入り込んでくるというような画面構成にはちょっとばかり意外で面白いという驚きもありました、絵の下側にアラビア語が書かれ、何かを説明しているようですね。
ややチャチな額から出して見せてもらうと、なんとこれは本のページを破ったものだったのです、古い本なら印刷ということはないはずで、なにかの物語を書いた古い本のおそらく手描絵の部分だけを破って国外で商売しているのでしょう、原本はオシャカになっていますね、本当はその本そのものならもっと高値で売れたでしょうに、でも一冊の中に多くの絵があったらこのほうが売りやすいというのでしょうね。
昨年のパリ旅行で最初に行ってみたリュクサンブール骨董市で、これと同じような額入りの絵を見かけましたから、今でもこうして世界中に出回っているようですね。
2009年2月の記事を補筆修正して再アップしています