常滑はいかにも焼物の街の雰囲気があってもう何回も旅している、子供の頃は朱泥の急須を作っている所くらいにしか知らなかったが、伝統の焼〆だけでなく多くの作家が育っているようで、今や魅力ある焼物たくさん作られていて、それらの展示販売もしている陶磁器会館からスタートしていく焼物の里散歩道を散策しながらいいもの探しするのも楽しいですよ。
常滑は日本六古窯の一つで古い壺は骨董品として評価が高いが、土管などの大量品産地のイメージもあった、そういう大きな窯跡なども見ものでした。
もう一つ伝統の茶注作りでは三代故山田常山が人間国宝になって以来は陶芸評価も多いに高まったが、それ以前からも前衛的な鯉江良二の作品が日本陶芸協会賞を受けるなど侮れない存在ではないでしょうか、現在は山田絵夢が四代常山を継ぎ、さらにその息子山田想も売りだしてきている。
大家の作品はもう高いがその手前ぐらいのものが狙い目かと、そこで買ったコーヒーカップはこの二つ、右はかなり昔に常滑急須をモチーフにあまりにも面白いとセラモールにある陶器屋で買ったもの、この作者はガンで亡くなったそうだ、左は鯉江敏弘作で駅ビル内のギャラリーセラの個展で購入、我家ではこれが一番豪快な感じがするカップでもある、常滑には鯉江という地名があって苗字でも多いらしく鯉江廣という人も有名らしい。
カップ以外の作家物では村越風月作の徳利、小西洋平作の茶注とぐい呑、山田絵夢の湯冷まし風片口など、土あじのものを買い求めているのでいずれまた、でも既に旧ホームページの常滑の旅にも出してありますけど。
2009年1月版から一部追加修正しての再掲です、常滑沖には中部国際空港ができて大きく変わっているのかなぁ、でも焼物の里の風情としてはここ常滑だけでなく信楽や丹波に備前や有田などといくつか訪ねているが、常滑での散策はなかなかのものであった。