街道筋から市街地には左に入っていくやや細い道となっていて、そこを少しばかり進むとここで最初に発見されたという河津桜の原木が民家の庭にあって、その周辺には観光客が詰めかけていて写真を撮っているからバスはちょうど徐行することになる。車窓から眺めたらこの原木は五分咲き過ぎのきれいな咲き方を見せてくれていて、このくらい咲いていてくれたら桜見物したなという感じを味わえそうだと思えたのだが、随行員が祭り主催者に途中のTELで聞いた話ではメイン会場の川沿いは二分咲きぐらいなんだそうだ。(冒頭写真は川沿いを180℃のパノラマで写したもので、サクラの華やかさはないのが見て取れる)
原木は五分咲きぐらいか
こんなに咲き方が遅くなったのは初めてのことだそうで、河津駅近くの数本だけは温泉を掛けたりして加温して満開近くまで持っていてるとの話しに、まずはそちらから見ていこうかと。川沿い桜並木の会場近くの観光バス駐車場からは10分弱で歩いて駅に、見たら咲かされているという桜は一番手前にある3本だけで、その先はチラホラ花を咲かせているだけ、これでは川沿いのメインの並木はもっと凍えているだろうねと、でも日当たりがいい木は多少はマシなのもあるかもと。
観光バス駐車場
駅前の数本だけが満開に
川沿いの河津桜メイン通りに行く前にオプションの弁当を頼まなかった我々は、ここでも以前に数回ほど立寄ったことがある駅近くのスーパーに入って、弁当を買うこともあったんだけど昔買ったことがある地元の人が手作りしているというワサビ漬けを購入しようということもあって。でも売場には手作りの表示札はあるのに品もは売切れみたい、やはり知る人ぞ知るなんですかね。普通の静岡のワサビ漬けは茎だけで根を入れていないけれど、あれは根部分も入っていたんだけどね。昼用の弁当以外では河津産の表示の干物やさくら祭り中に特設らしいお土産コーナーの御菓子に今晩用の惣菜などを、それに地元産の立派なシイタケなども買込んで買物はおしまい。ということでこのあとはまつり会場に並ぶ出店では一切買いません、花もチラホラなのに浮かれて散財などもってのほかということなのであった。
スーパーのアオキ
ここだけ空になっていて
川筋では菜の花の方は黄色くかなり咲いはているがまだ盛りまでとはなっていない感じ、サクラのほうはやはり一部に二分咲きぐらいかなという木がある程度で、これだと3月にならないと見頃にはなりそうもない。祭り期間は3月10日までとポスターにあったが、満開はそのあとになるかもしれないぐらいで、そうなったらどうするんだろうね。思えばここ数年は春が遅い年が優勢みたいで、地球温暖化とは逆なのはどうしてなのかね。それとお天気具合も南にくるほど曇り空となってしまって、河津では日差しが無いから少ない花がさらに輝かないことになってしまった。
菜の花はかなりの咲き方なのに
ほとんどがこのくらいの咲き方で
河津桜を見物するのはもう10年振りぐらいになるが、その当時から樹木自体はそんなには大きくなっていなくて、さっき見た原木もソメイヨシノみたいには大きくは育っていなかったから本来が小振りな桜のようで、満開でも広げた枝の花の下に埋まるような感じの花見にはならないだろう。ここは赤味の濃い桜花と黄色い菜の花と青い川の流れとが三筋に連なる箱庭風風景を楽しむところですかね。
川の先はもう海、満開なら見事な風景なのに
桜の咲き方が少なかったからには全景写真よりも咲いた花だけをマクロで写して、このブログではいかにも花見をしたような雰囲気にしちゃおうということで以下に。
ソメイヨシノより濃い色の花が
菜の花は頑張っている
全体がこの位に咲いていてくれたら良かったにね。