モハ1005ーモハ1006ークハ2003 が 好き

大好きな伊豆箱根鉄道を中心に、思い出の電車のことや、「小さな旅」のことなどを書き綴りたいと思っています。

甲種回送の不思議(?_?)

2012-08-21 09:37:00 | 西武電車
車両メーカーで製造されたものが各地へ送られたり、また検査により工場から離れた路線への輸送の際には、貨物輸送扱の『甲種回送』が行われます。
西武鉄道の場合は、日立製作所笠戸工場からの輸送や、東急車輛製造への改造入出場、多摩川線の車両の検査のための入替でなど、甲種回送の頻度も多いようです。
伊豆箱根鉄道でも大雄山線の車両の大場工場への入出場の際に、小田原⇔三島間で甲種回送が実施されます。
最近は日立製作所からはるばる営団・東上線・TX線など、関東の各私鉄への輸送もたびたび行われていますが、これにはどれ位の運賃がかかるのでしょうか?

さて、西武多摩川線もすっかり白いN101系に統一されてしまい、最近は見に行くこともありません。かつて赤電が活躍していた頃は、「北多磨車両管理所」にも良くお世話になり、甲種回送の日程や時刻を教えてもらい、撮影に行っていました。

1982年11月28日 10時56分 武蔵境駅 クハ1471-クモハ472+クハ1661-クモハ462


甲種回送に向けて、連結器が自連に交換されています。
この時は気付かなかったのですが、乗務員室ステップが既に外されています。
もちろん、北多磨からは自力で武蔵境まで回送されます。

1982年11月28日 武蔵境駅 甲種回送準備作業中のクモハ472


到着後は、甲種回送準備が進められ、パンタグラフのロックなどが行われます。

国鉄線上からやってきた車両と『ヨ』を挟み連結されます。

1982年11月28日 武蔵境駅 クハ1578+ヨ6527+クハ1471


その後、国鉄線から回送されてきた車両は『ヨ』から切り離され、北多磨への自力回送に向けた整備の後、北多磨車両管理所へ回送されます。
そして北多磨からやってきた編成は国鉄線上を甲種回送されます。

いつも不思議に感じたことが…
小手指車両管理所⇔新秋津へは電気機関車(電機無き今は263F)牽引によるのに、なぜ北多磨車両管理所⇔武蔵境は自力回送なのでしょうか?
もちろん、北多磨には牽引車はありませんが…
このことを先日武蔵丘車両検修場で伺ったところ、どうやらこれは駅構内の問題のようです。武蔵境駅構内は、西武の敷地であり、長時間の停車が可能とのこと。この為、自力で走ってきた車両をここで整備できるようです。
ただ、新秋津はJRの構内で、停車時間に制約があり、車両整備が行えないようです。この為、牽引車はどうしても必要になるようです。
もし規制などが緩和され、新秋津での車両整備が可能となれば、多摩川線の車両入替の際には263Fは必要なくなるかも知れません。