■今日からクラスが変更になる。B2の310で1時から始まるという変更は12時ごろに仲間のSNSで届いた。えーっ、1時半からじゃあないのかい。ゆっくり食事する時間もないじゃあないか,、。B2棟は初めてでいろいろ探してやっとたどり着いたのが1時。イエン先生が声をかけてくれたのでやっと部屋の前で気づいた。部屋番号が見にくくて気が付かない。僕が1番早く皆がそろうまで時間がかかった。
「-MAI」の構文の説明の時「北朝鮮には決して帰らない、、」という例文が出て北朝鮮の学生の話がでた。この学校には2人いるそうでイエン先生は試験の監督をしていた時彼らのカンニングを目撃したそうだ。彼らはベトナム学生と全く同じテストを受けて進学しようとする、、北朝鮮には決して戻らない、、ところが、その試験はベトナム人でもできないようなレベルで彼らは白紙なのだがiPhoneを使って巧妙にカンニングをしているというのだ。彼女は見て見ぬふりをしたそうだ。
この国家大学・外国語大学には外国を学ぶ学生がいるがその構成は英語専攻が1400人、中国語250人、日本語130人、韓国語100人。学費(授業報酬)はそれぞれ英語は、1.5万円/月、日本語1500円/時間、韓国語2250円/時間、、ぐらいのようだ。日本語学生より韓国語専攻学生が少ないのに驚きの声が上がったが、学費が高いのは翻訳家など専門性が高いからだ。つまり、ここでも日本語需要は送り出しレベルと変わらない、、ということかな。ベトナム人に簡単な韓国語は需要がない。ベトナムにしっかり根付いた韓国にとって必要とされる専門性の高い人材に対し、日本は単純労働者の需要人気で集まっているということだ。日本語学生の勉強をみていても作文レベルはびっくりするほど高い。でも、先生がいないから会話レベルが低い、ということだろうか。
日本は時代遅れの人材鎖国をしていので、実習生は外国人労働者ではないという建前で日本の実態に合わせようとする。その実態に合う人材はベトナム人材の一部であっても将来の日本や世界で活躍する人材ではない。日本人はベトナムの人材が実習生レベルだと思い込んでしまう。ベトナム人は日本人以上だとは言わないが今の人材鎖国では日本人のベトナム人観がゆがむばかり。ベトナムばかりじゃあない。実習生制度で日本が学んだことは実習生は高くつく、人権が守れない、、だけ。一般外国人労働者を認めない限り日本人の「外人観」は変わらない。いくら富裕層観光客を日本に呼び込もうとしたところで日本の格差を広げるだけ。日本に来たいというベトナムの若者の夢は日本で働き生活すること。まさに「アメリカンドリーム」そのものだ。アメリカの力が「アメリカンドリーム」であったように日本も「ジャパンドリーム」を力にできるよう僕も外から応援することにしよう。