くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

「ガイアの夜明け」(技能実習生の実態)を見て

2017年12月31日 | Weblog

■昨日の投稿の返事が来たがやはりこいつ何にもわかってないな。高度IT技術者をベトナムから呼びたいというので「どうして日本人でなくベトナム人なのかが分からない」と投稿したら「いや、単にベトナム人技術者をよびたいだけなんです」ときた。だからー、ベトナム人技術者を呼ぶには他の日本人ではなくてそのベトナム人でなくてはならないという理由がないと通りませんよ、、という意味なのに、、。日本人皆わかってないのかな、、。と、思いつつネットで日本の放送ビデオ「ガイアの夜明け」をみたらたまらなくなり大論文をかいてしまったのでここに掲載しよう。あとで福井の日本語ボランティアに久しぶりで投稿してみよう。皆あまり知らないことだから、、。

●教師会のMLで送られたサイトからテレビの「ガイヤの夜明け」の外国人技能実習生の実態レポート(12月12日放送)を見てとてもじれったく思った。ここまでレポートするならどうしてもう一歩踏み込んで制度の欠陥と方向性を示すことができないのだろう、と思った。

未払い賃金を国が補償する制度とか僕の知らなかったことも語られてはいたが、悪い事業者のケースという一面しか紹介されていないし管理団体の組合がこのようにしっかりしているこのケースは少ないと思う。物価の高い日本の求人側がお金を払うことができず、物価の低いベトナムの送り出し側が日本の高い管理費用を実質負担しなければならない実態が問題なのだ。

実習生は国際貢献で労働力ではないから人材派遣業者は介入できず非利益団体の組合を介してしか人材の供給ができない。しかし、人材派遣と違って儲けることのできない非利益団体の組合に面倒な仕事を押し付けても実効があがるはずがない。組合の実態は兼職の責任者とこれまた実習生数人の形だけのものが多く、実際の仕事は送り出しが行っているといってもいい。

組合がベトナムで散財している悪者のような取材は間違った印象を与える恐れがある。社会主義のベトナムの企業は法律はあってないようなもの。賄賂をばらまかなければ生き残れない社会。その中しわ寄せが実習生に及ぶのは当然。それを覚悟でみな来日している。なのに、、。

問題はなぜこんな不条理な制度がやめれれないか?

これに代わる労働力受け入れの方法がないからだ。もっとお金を払えば高度専門職が雇えると誤解している日本人がほとんどだと思う。実際はそうではなくその外国人が他の日本人とは替えれれない専門性と受け入れ側の必要性が必要で、いくらお金があっても簡単に認められる問題ではない。

つまり、よほどのことでない限り日本は外国人労働力を認めていないのだ。この日本の鎖国文化が生み出したガラパゴス体質から抜け出して諸外国並みに、もっとお金を払えば高度専門職にでもサービス業にでも誰でも外国人を自由に雇える時代がこなければ日本の将来はない。

入国管理制度がかわるまでこの矛盾だらけの実習生制度は悪弊を残し続けるにちがいない。  

コメント (1)
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