熊本県川柳研究協議会(熊本川柳研)

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会員エッセイ

2021-11-26 00:00:01 | 会員エッセイ

         リテラシーって?

東京五輪の聖火が町内を走る前日に、テレビのインタビューを受けた。地震の被災地を走る聖火を迎えるに当ってのお気持は?といった質問だった。コロナ第5波直下で微妙な時期であったが、一応率直に答えた。が、お気に召さないのか何度も質問を繰り返された。

似たような経験は地震直後にも何度が経験している。私の顔は質問したくなる顔らしい。

さて、情報リテラシーという言葉が巷に出回るようになって久しい。目的に沿った情報を収集し、判断し理解し活用する能力というからややこしい。IT関連や金融・医療関係などカタカナを使って難解にすることに腐心しているかのような情報も多々ある。その中でも、無意識に一番引っ掛かるのが、メディアが発信する情報である。「発売たちまち10万部」とか「4度泣けます」とかいう見出しを見て購入し、しっかり泣けましたというコメントまで付いている本を、話題の本として思わず手に取るのである。発信する側の仕掛に、無意識に引っかかってみせるのである。

私のPCにも偽メールが多い。偽物に注意という偽メールもあって、情報の読解力や判断力を毎日試される。インタビューもアンケートも、求める側の意図まで読めるのがリテラシーだろう。しかし、読めなくても老人が安心して生活できる情報基盤は出来ないものかと思う。

沢山のテレホンカード捨てられず   しろ猫

 byしろ猫