○○○ 幸せの輪 ○○○
かなり以前のテレビの中で、「みんなで広げよう幸せの輪」と唱えながら出演者が一斉に頭上で腕の輪をつくる番組がありました。番組の内容は忘れたものの、あの一斉に唱えながら頭上で輪をつくる動作はおぼえています。さて、この幸せの輪を同調圧力だなどと話を展開するつもりは全くありません。
個人的にあれもこれもと輪を広げて、挙げ句どっと疲れるというわが家のみで通用する言葉の一つに「幸せの輪」があります。
例えば、郵便物を取りに庭に出たついでに草花に水遣りをしていて雑草に気づき、引き抜きながら見上げたバラの枝の徒長が気になって剪定まで手を出し、とうとうツツジや槙の新芽まで剪定してしまうのです。
除草や剪定の枝葉などは、庭の隅に穴を掘って埋込み堆肥にしています。穴はほぼ1年くらいで満杯になるので、直ぐ横に別の穴を掘りながら、その土で埋めもどすのです。これを3年ごとに繰り返すと初めの穴は堆肥になっているというあんばいです。
庭の水遣りから穴掘りまで進むまでの間は、郵便物は門柱の上あたりで忘れ去られた状態になるのです。穴掘りの状態まで飛躍するのは年に1回程度ですが、もののついでは日常のことで、当初の目的を忘れ去ることもしばしばです。
妻「えらく時間がかかったねえ」
夫「幸せの輪が広がり過ぎてね」
妻「やっぱり」
という会話が成立するほど、我が家では幸せの輪は重宝する言葉になっているのです。
幸せの輪はお疲れと同じ意味・・・しろ猫
村上和巳さん撮影
朝昼晩いっしょに食べるいい夫婦 Y
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※本川柳研究協議会ブログが300回を越えました。みなさまご覧いただいてありがとうございます。(ブログ担当 いわさき楊子)