あけましておめでとうございます
熊本番傘お茶の間川柳会は「壺」27号(2022.1.10)を発行。今年もご愛読よろしくお願いします。
◆ 壺の詩から5句
八十路来て楷書のままで死ぬつもり 慶之介
金婚ペディキュアは赤紅も赤 繁 美
散骨にプランクトンが手を合わす 勝 則
車椅子乗ればプライド通せんぼ 福
衣食足るふと足元を確かめる 千恵子
◆流花 女性川柳家伝 黒川孤遊が「日本の底辺」に生き日常の苦難を詠んだ笹本英子を紹介しています。島根の寒村に嫁ぎ、病人と子供ばかりの大家族を支えた壮絶な生涯に心が打たれます。
豊年と騒いでみても五反五畝
病む人へ稲の穂尺を持ち帰り
過去みんな忘れて花の数をよむ
◆私の好きな川柳 は「不倫という恋の形」のタイトルで林ふじをの句を昨年亡くなった瀬戸内寂聴の恋愛観と対比させながら草間呱呱が読み解いています。
ひとりだけかばってくれて好きになり
身を引けばみじめになってくるばかり
ベッドの絶叫夜のブランコに乗る
◆熊本の川柳 歴史散歩② 嶋本慶之介
熊本の川柳界の発展に尽力した大嶋濤明の人間性、業績が語られています。
吟社の壁を越えて読んでいただきたいと思います。 編集人 陶次郎
(ご購読の申し込みは陶次郎または孤遊まで)
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