上記の作品募集で川柳部門1976点もの中からたった1点の最優秀になったのは、本研究協議会会員の次の作品でした。同館のテーマの設定にも畏れ入りました。勝利からは生まれる詩は稀でしょう。句にある人名を知っているリアル世代には境涯迫るものがあります。来年の3月まで約1年間、本人自筆の短冊が館内に展示されます。(Y)
青春の樺美智子は生きている しまもと慶之介
サイト内で紹介されている選者の江畑哲男(川柳作家/東葛川柳会 代表、全日本川柳協会副理事長)氏の評は次のとおりです。
選評:江畑哲男
最優秀作品に「青春の樺美智子は生きている」を推す。内容もリズムも正調で品格があり、お見事である。自身の青春時代に思いを馳せた、今回のテーマにもぴったりの秀作だった。もしかしたら、後世に残る名句になるかも知れぬ。それほどの完成度である。
一方、「花火のようにちった二〇二〇」の句は最後まで気になった。聞けば、作者は高校二年生とか。こちらは混沌を秘めた、未完成の魅力あふれる作。今次コロナ下ならではの一句だ。事情が許せば、準賞に位置づけたいほどのインパクトがあった。
詳しくは日本現代詩歌文学館(岩手県北上市)の下記サイトをご覧ください。
https://www.shiikabun.jp/news/859.html
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