まぼろしの大会となりましたが、発表誌から秀句2句をお伝えします。写真は、お2人の選者から秀1を2句も選ばれた春田あけみさんにお送りした額です。
「炊く」 石神紅雀 選
秀2 飯を炊く銃を持たない自衛隊 吉岡 静生
秀1 ひとりでも生きねばならぬ二合炊く 弘津 明子
「新」 真島 凉 選
秀2 初めての空だね蝶になってから しまもと莱浮
秀1 1ページ2ページ3ページわたし 春田あけみ
「まもなく」 月波与生 選
秀2 枯れること知って蟷螂立ち上がる 梅崎 流青
秀1 熟れすぎた林檎まもなく許される 城水めぐみ
「ごつごつ」 梅崎流青 選
秀2 鰹節削れば海が匂いだす 永井 雅子
秀1 母いなく漬け物石が残る家 宮本 とも
「ライブ」 黒川孤遊 選
秀2 日日ライブ泥に抗う底力 前田 秋代
秀1 真実を凝視しているかたつむり 春田あけみ
揮毫は熊本番傘会員のおつれあいの方によるものです。
大会が中止でも、作品や選評はしっかりと残りますね。
次の大会がますます楽しみになりましたヽ(^。^)ノ
選者のみなさま、事務局のみなさまにはこの場を借りてお礼申し上げます。
しまもと莱浮さんとのご縁でこちらの大会を知り、少しでも川柳普及のお役に立てればと思い参加を決めました。中止は苦渋の決断だったとお察ししますが、次回以降さらにパワーアップして個性的で刺激的な大会になることをお祈りしております。
幻の第1回大会の記念色紙は宝物です。
本当にありがとうございました。