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活字マニア必見。


昔はフォントとか書体というようなモノはあまり一般の人が意識するようなモノではなかった訳ですが、
パソコン時代になって、なんというか活字で文書を入力するようになったり(手書きじゃなく、ってこと)、
おんなじHPでもWinとMacだと全然違った印象に見えたりすることに気が付いたりするところから、

「あれ?字って色々あるんだ!?」

と多くの人がフォント、書体というものの存在を意識するようになった、と思うのですが。
いや、MS明朝で全然平気な人は気が付かないか。

さて、多摩美の美術館で開催中の「エリック・ギルのタイポグラフィ」展に行ってきました。
展示室に入るといきなり石碑の拓本が山のように展示してあって、どうしてよいか分かりません(笑)
ですが、ギルが活字用にデザインした書体のレタリングをじっくり見て、
その書体で印刷された書籍を見て、そしてレタリングを再度見て、
と二つの展示室を往復運動していると飽きません。
そしてこのレタリングの原点が石碑彫刻だと思うと、
拓本の山もようやく興味深く見えて来て・・・というところで時間切れ。

それにしても極めてアーツアンドクラフト的な芸術家であったギルが
時刻表や駅名表示といった量産的なものに使われる書体をデザインしたり
(ロンドン地下鉄が使用する字体をデザインした師の影響か?)
モノタイプ社という印刷会社に乞われて活版印刷用の書体をデザインし、
(サンセリフ体の一種でギル・サンズという書体。Macには入っているとかいないとか)
それがモダンデザイン関連の本にも広く使われていったというのは面白い。

展覧会は大学の美術館らしくやや学究的なので超地味な上、
説明が足りな過ぎて(というかこちらの基本知識が足りな過ぎる?)とっつきは悪いですが、
活字やグラフィックデザインに興味がある方には超お勧め!!です。
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さよなら(となるか)「本の雑誌」

学生時代から永らく愛読していた「本の雑誌」ですが、
2003年の6月号を最後に(思ったより最近だな)購入を止めてしまいました。
活版印刷からオフセット印刷に変わるのを期に、という記憶だったのですが、
改めて見直すとオフセットへの変更は2003年の3月号から。
(しかも2月号では特に告知されていないみたい)
とすると、5月号が見当たらないので多分買いそびれたのだと思うのですが、
そのことも含めて潮時だと思ったのかもしれません。


活版印刷最終号となった2003年2月号の表紙と、3月号に掲載された浜本さんからの告知。

そんな愛着のある「本の雑誌」ですが、
長年ダンボールに入れっぱなしで省みられることが無かったのも事実。
そこで、今回意を決して処分しよう、かと思案中(優柔不断とはまさにこのことだぁ)。


92.3.~94.12.


95.1.~97.12.


98.1.~00.9.


00.10.~03.4+03.6.

1992年3月号から2003年4月号までしっかり揃ってます。それ以前のは実家かな。
本の雑誌の良いところは軽いところですね。
ぎっしりダンボール箱に入れても結構輸送可能です。
だれか貰ってくれないかしらん。
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コンデジ買いました


9月というのはカメラの新モデルが出る時期なんですねぇ。

長年愛用しているデジカメは絵の雰囲気を始め、結構気に入っているのですが、
やはり重かったり起動が遅かったりと、気軽なお出かけにはイマイチ向いていなくて、
引き続きうっすらとコンパクトなデジカメが欲しいなぁ、と思っていたのですが。

一時検討したリコーCX-1の最新後継モデルであるCX-4が登場したのを期に、
某掲示板の「CX-3からはあまり進化していないのではないか」という議論を敢えて真に受けつつ、
擬大型写真機での価格がかなり安いと思ったので、旧モデルの購入を決断しちゃいました。

なんかマクロとか楽しそうです。
 

夜景も液晶で見ているときは綺麗だと思ったのですが、
PCに取り込んだらイマイチなのでもう少し研究してからアップします。
(って最初だけなんだよね、設定とかいじるの。だって覚えられないんだもん)

いや~、お財布に余分なお金が入っているのは危険ですね。
余裕がある訳じゃないのに。
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タイガーはどっち向き?


Book3は平日に少しずつ読み進めて読了。
セックスとバイオレンスと純愛が静かに進みます。
(お父さん的にはR-15指定せざるを得ない内容、、)

1Q84 BOOK 31Q84 BOOK 3
村上 春樹

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村上作品には毎回意味ありげなガジェットが色々登場します。
それをああだのこうだのするのが楽しみ、とも言えますが、
本作に関しては本当に意味あるのかちょっと当惑してます。

あと、几帳面に日課をこなす二人は、どちらも村上さんの分身みたいだと思った。
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梅雨明け空に出る月は


Book3が出て大分経とうという2010年梅雨明けの日本列島、
連休中家族は大阪に観劇旅行で留守なんでのんびり気分、
購入してから軽く一年以上経過している村上さんの新作長編小説にようやく取り組みました。

以前は物語の先が知りたくてガツガツ読む感じだったのですが、
今回、ある程度じっくりと読み進めることが出来たのは年を取ったからか?
にしても冒頭から炸裂する村上節
「人々はカフェでピルゼンビールを飲み、クールでリアルな機関銃を製造し、」
等々にに思わず笑みがこぼれまくり。

1Q84 BOOK 11Q84 BOOK 1
村上 春樹

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1Q84 BOOK 21Q84 BOOK 2
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で、先ほどBook2まで読み終わったのですけれども、
本書が出た時にはこれで完結だと思われていたんですよね。
せっかっく早い時期に買ったのに既にBook3が出てしまった世界になってから
ようやっとBook1とBook2を読むというのはちょっともったいなかった?
知らないって言うのも特権だからなぁ。
でももう「その世界はない」。

「私が書き換えたいのはね、今ここにある現在よ」
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