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茶室いろはのい(?)


庭の勉強をしていると、その分類の中に「露地」と言うものが出てきます。
いわゆる茶室の外構ですね。

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(外構はないだろ外構は)

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えっと、で、庭から建築に戻らされている訳です、茶室の言う建築に。
そしてようやく気が付いた茶室のいろはのいというか、
余りに当たり前すぎて誰も指摘してくれない超初歩に。

(その1)茶室は「室」なんだよ、寝室とかキッチンとかと同じ。

だから茶室を紹介した本に載っている写真はまずは内部の写真なんだね。
もちろん独立した茶室=茶亭、というべきか、もあるんだけど、
有名な待庵にしろなんにしろ、母屋にちょこんとアドホックされている例が多くて、
建築として独立していない例が多いんだよー。

(その2)茶室は「壁」の建築なんだよ、日本には珍しい。

外観は草庵風という事で軽いし、内部も真壁造なんで幻惑されやすいけど、
廻りを壁で囲った上に、そこに窓を穿つという、全くもって壁の建築なんだ。
室床とかに見られる塗廻しの手法なんてまさにとっても壁っぽさを強調しているしー。
柱梁しかなくて屋根で領域を決めて、建具で変化自在に仕切る、
という日本建築の定番的空間構成は茶室にはない。

(その3)茶室は「お道具」なんだよ、茶匠がデザインした。

建築の場合当然誰が設計したかは重要問題な訳だけど、
でも設計者なんか分からなくったって真の芸術は時空を超えて伝わるハズ、
と取り敢えず言い切ってみる。
で、もちろん真に素晴らしい茶室にもそのことは当てはまると思うのだけれども、
でも、茶室っていうのは茶匠の考えたおもてなしを実現するための装置でもある。
そしてどうもてなすかっていうのは、同じお茶でも茶匠ごとに色々考えがあるんだね。
その各々の考えに沿って造られているから、誰が作ったかが普通の建築以上に大事なんだ。

(おまけ)そして茶室は茶事にしか使わない

つまり茶室でお昼寝したり読書したりはしない。

はい、以上は侘び茶の小間の茶室についての整理なんで、秀吉が月を見ただろうが、
と言うようなことは言わないでねぇ~、

と馬鹿っぽく書いてみましたが、さてさてこんなんで大丈夫なんでしょうか。

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