goo

裏切られようとも、、、

『日本会議』という保守系団体のことを知りたくて読んだ本ですが、それを超えて面白かった。

村上正邦氏は「生長の家」をバックに参議院議員に当選、右派、民族派の自民党議員として活動し、
一時は参院のドンとまで呼ばれましたが、KSD事件で失脚した政治家です(有罪で服役、刑期満了で釈放)。

自分に都合が悪いことは語っていない節もありますが、それを超えて、戦後政治を生きてきた政治家として、
また、一人の人間としてなかなか魅力的な方だと思わされました、思想信条は違うけど。

証言 村上正邦 我、国に裏切られようとも証言 村上正邦 我、国に裏切られようとも
魚住 昭
講談社
2007-10-10
売り上げランキング : 279514
Amazonで詳しく見る
by G-Tools


その村上氏、今話題の(?)村山談話の前段にあった衆院国会決議を自虐的と批判しつつも、
当の村山さんと里山の会をやったり、元国会議員の同僚的繋がりというのは面白いものです。
BLOGなんかも目茶苦茶辛口で、首肯できることも多い。
まぁ、意地悪く言えば、引退したからこそ言える内容で、
言ってることトータルで考えると、政策体系として成立していないのかもしれないけれど。
(そこが自民党的とも言えるのかもしれない)

因みに「生長の家」は、昔は民族派のバックボーンとして積極的に政治活動にコミットしていて、
かの一水会の鈴木邦男氏も生長の家の活動家だったそうです。
件の「日本会議」の創設にも深く関わっていたらしい。
ただ、現在は方針転換しているようで、村上氏も支持母体の生長の家が政治から手を引いたことから
新たな支持母体としてKSDを求めた、という経緯があったようです。

しかしKSD事件で問題になったのは「ものづくり大学」だったんだよねぇ。うーむ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )