安永8年2月24日(1779年4月10日)佐々木磐音達の守りも届かず身罷った徳川
家基、享年18(満16歳没)。
その突然の死は、家基の将軍就任によって失脚する事を恐れた意次による毒殺
説、嫡子・豊千代に将軍家を継がせたい一橋家・徳川冶済による毒殺説など多くの
暗殺説を生んだ。
本作では一切、田沼意次自身の出馬はないが、側室や用人、その取り巻き達の指
図により、磐音達に危難が襲い掛かる
とうとう、命をかけて守ってきた「家基」の死が、磐音達の運命を一変させてしまう
守りきれなかった責めを負って、義父・母である佐々木玲圓夫妻は自害してしまう
その上領地没収のため、道場から即座に立ち退きが言い渡され、磐音とおこんは今
津屋の寮に身を寄せることに、オーマイゴッド
佐々木家に伝わるある事を守って、磐音は一人、義父・母の亡骸を密かにあると
ころへ埋葬する、ここまでが前回のストーリー
歴史を見る限り、家基が将軍を継ぐことはありえないし、田沼意次が権政を振るうの
も承知のこと、果たして磐音とおこんのこれからがどうなるのか・・・
それにしても、磐音さんの人生はある日突然急転直下をするのですねぇ~
豊後関前での一夜の出来事、そして今回と・・・
磐音さんには全く落ち度がなく、相手の大きな力に、目障りになるからと排除されて
しまう、理不尽ではあるが、世の中これがわりとまかり通っているのですよ
豊後関前では、私的には逃げたとは思わないけれど、磐音さん自身父上に、逃げ
たと言っている
しかし、今回は田沼意次の追跡から、おこんを守り、佐々木家の、義父であり、恩師
でもある玲圓の思いを守るため戦う
そして、清廉潔白で高潔な磐音の生き方を知る多くの人たちが、これからの二人を
支えてくれるのでしようね
物語としては、波乱万丈が面白いが、本人にしてみればたまったものではありませ
ん、ただ磐音自身も予測していたのではないかと・・たぶん
とにかく、おこんさんのお腹には、磐音さんの子が宿っている、このことが、物語の中
でも、私達読者にも、絶対守りたい、大切でとても大きな希望と明るさを示している
と思うが、田沼意次が失脚する1786年までには7年ある
そういえば、豊後関前の悲劇から江戸へ出てきて、佐々木磐音になるまで約7年
このあたりも同じという偶然、原作者佐伯泰英さんは計算されているのでしようか
早く続きが読みたいよぉ~
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