「靴磨きの少年」という意味らしい
原作「浅田次郎氏」脚本「鎌田敏夫氏」の作品の再放送を見た
私にとっては久しぶり2度目の再放送・・・
主演「西田敏行さん」と「柳葉敏郎さん」の「敏&敏」コンビ
外で遊んでいて東京大空襲に会い、5歳で天蓋孤独の身に・・・
その衝撃とドサクサに自分の名も家も忘れてしまった少年・・・
怪我をし戦地を離れたため、一命を取り留めたが、一緒に戦った部隊が
その後全滅してしまい、自分ひとりが生き残ってしまったという、拭い去れない
罪悪感にさいなまれていた男が、その空襲の戦火の中、泣き叫ぶ5歳の少年を
助けたことから、死ぬことしか考えていなかった男が、その子のために
必死に生きて行くことになる
そして、ガード下で靴磨きを始め、成長した少年も手伝い始めるが、男は少年に
靴磨きに満足せず、人を見下ろせる地位になれと、泣きながら訴える
そして現在、弁当屋から始めた彼は今や、大きなフーズ店の社長となっていた
そして、社長車の運転手として経歴を隠し応募してきたのが、地方銀行の人事課長
だった男、吸収合併されリストラ作業を命じられ、嫌になって投げ出した男
この二人の男を軸にドラマが展開する
西田さんの妻役に「星由里子」柳葉さんの妻役に「安田成美」
5歳の少年を助け必死に育て、社長の再三による同居の誘いを頑なに
拒み続け、今でもガード下で靴磨きを続ける男を「大滝秀治」
社長の昔の彼女で今はバーをしている、幼友達のような存在の女性を「余貴美子」
夫の突然の退職と、運転手への再就職に面食らい、夫の心が見えない妻
夫の心の寂しさを感じ取り、馬や妾で紛らわそうとする夫を理解しながら、寂しさを
趣味で紛らわせている妻
やがて社長と運転手との出会いが、二人の又、二つの家庭へも大きく変化をもたらしていく
やっぱり西田さんはいいなぁ~、余さんも好きな女優さんだが、バーでのやりとりは
もう最高、この二人ならではの掛け合いに、面白い掛け合いなのに、ストーリーも
あるからだが、涙が出たもんねぇ~
終戦後の物質的には何もなかったあの頃、人と人が肩を寄せ合い、助け合い
ぬくもりがあった時代は今は昔、物質的には裕福になった分、ぬくもりが
なくなってしまった現代を憂い、寂しさと悲しさを埋められずにいる社長
吸収した側の冷酷な対応に、人間不信に陥り、その事実から逃げた自分にも
不信感を抱き、極力人とのかかわりを避けるため、運転手になった元銀行員
戦争は知りませんが、この二人の気持ち、と~ってもわかるんですよねぇ~
だからでしょうねぇ~、涙が出るんですよ、涙が・・・
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