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こころの遺伝子より

2010-05-27 17:26:49 | 西田敏行

今夜のお客様は“鎌田實さん”お医者さんです

こんな方が世の中にはいらっしゃるのですね、心打たれ、涙し、「長野県茅野市」へ

引っ越したくなりました

私が知らないだけで、お医者さんだけでなく、たくさんの本を出されている、著名な方

です

その上、西田敏行さんが、先生の役をされているとは、知らなんだぁ~

2001年に「がんばらない」というドラマでお医者さんの役をしたのは知っていました

が、ドラマを見ていないので、まさかこの方のこととは知りませんでした

現在の“諏訪中央病院”は市民の医療を推進するにあたり

諏訪中央病院

緩和ケア

老人保健施設

自宅

の4箇所の選択肢があり、市民の要望にできるだけ副える形での医療を実現してい

これを聞くと、そう言えば、以前この話を耳にしたことがあったなぁ~という記憶があ

ります

現在は市の病院として機能しているが、鎌田先生が志を持って赴任した時は、市民

に信頼されず、入院患者も逃げ出す、病院だったとか・・・

そもそも、東京出身の先生が医学部を卒業後、都内の病院を希望する同級生たち

と異なり、地方へ赴任先を、決めたのには、お父様の言葉があったからかも知れま

せん

お母様がとても体の弱い方で、病院とは切っても切れない生活をされていた

その治療費等を捻出するため、お父様はタクシーの運転手をされて、昼夜問わず働

かれていたようです

そのお父様が「体の弱い人や、お金のない人がどんな思いで、病院へかかっている

かを忘れるな」とおっしゃったとか・・・

だから、地域に根付いて、そんな人達の治療をしたいと思われたのでしょうね

しかし、見限られている病院の医師の言葉に耳を貸す人はいませんでした

どうしたらよいのかと悩んでいた時、諏訪の7年ごとの祭り“御柱”を知人と見物して

いた先生に声をかけ、初対面にも関わらず自宅によんで、祭りのご馳走を振る舞い

その場に集まっている人々を気さくに紹介してくれた名物おばさんがいました

 この方です

明るくて、世話ずきで、この方を知らない人はいないという方だったそうです

これを機に徐々に先生の考えや、思いが伝わり、広まって行きます

ようやく市民の信頼も戻り忙しい日々を送っていたある日、小林さんがご主人と病院

へ来られた、体がだるく、熱が引かないとの事、検査をしてみると「白血病」とわかる

息子さんたちの言い分は、お母さんまでショックを受けかねないので、告知はしない

でという結論に、しかし、いつか回復すると思っていた一江さんは、畑を気にするご

主人の為に、毎日畑に出ていたため、皮肉にもご主人とのわずかな時間を過ごすこ

とができなかった

ご主人が亡くなり3年経ったある日、「余命がないと知っていたら、畑などせず、ずっ

と側についていたのに・・・」と言われ、胸に突き刺さったとおっしゃっていました

こんなに長い間、親しくお付き合いしている一江さんでさえ、亡くなって3年も経ってや

っと本当の気持ちを聞けた

1回や2回会った患者さんが、本当の気持ちを打ち明けることはないと悟ったとのこ

とでした

 よって、ほんとうの医療とは

“病だけでなく、まるごとの人間を診る”とおっしゃっています

今でも、「諏訪中央病院」の名誉院長をされながら、自宅への往診、他の診療所へ

出張診療など、人と、病と密に関わりながら精力的に動きまわられています

一時、ストレスから来る「パニック症候群」で倒れられたことがあるそうですが、今で

は、先生の意を継ぐ若い医師が成長しつつあるようです

いつまでも、健康で先生を必要とされている方々の間を、あの笑顔で飛び回ってほし

いです

このようなお医者様がいらっしゃれば、安心して年がとれる

茅野市の方々がうらやましくなりました

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