野焼きと出会いとアズマイチゲ

２２日の阿蘇九重の草原はどこもかしこも野焼きの炎と煙に包まれました。
外輪山に上る途中に貰った湧き水で出会った地元のおじちゃんも
「阿蘇谷は今日が野焼きの日やけん何処も火が入る」
と教えてくれました。

春の風物詩にもなっているこの壮大な野焼きだけど、一つ間違えたら去年の湯布高原のような犠牲者を出す大きな事故にも繋がる。
危険な作業でもある。


ハイウェイでは車を止めず速やかに通過の規制が出ていた。
私等も作業の皆さんのお邪魔にならないように通らしてもらった。

壮大な草原の向こうには大阿蘇の山並みが煙の向こうに見え隠れ

九重側の高台まで来て駐車スペースに車を入れてしばらく野焼きの様子を見学。

多くのアマチュアカメラマンや観光客の皆さんが思い思いにカメラを構えておられた。


私の写真ではその迫力は伝わらないね。

あの炎は多分１０数メートルまで上がっている筈。
離れた場所にいる私の顔に炎の熱が伝わる位だったよ。



その後はまた何時もの裾野をウォーキングしたり花散策をしたりと、楽しい時間を過ごしたのだけれど、私の中ではやっぱりネットで見た「アズマイチゲの群生」が気に掛かり
「もし見られるとすれば今日が最後だな・・」
と思いつつ。。
おまけに昨日宿でチェックし忘れていたバッテリーがピコピコし出して、何だか気持ちまで萎み出してきてしまった。
相方さんが「立ち寄り温泉にでも寄って充電させて貰うか？」
と言ってくれたが、何だかその気にもならない。
時間もお昼を過ぎてもう帰り道モードに入って来たし、最後にもう一箇所だけ確認したい場所があるので其処に寄り道したら今年のアズマイチゲはもう諦めようと決めた。


そしてその最後の場所で偶然にも出会ってしまったのです。
昨日書いた「あれんこれん」さんに！！






（写真は相方さん撮影）

教えて貰った場所にはアズマイチゲだけでなく、フクジュソウやショウジョウバカマの群落まで。。
アマナも咲いています。
そこで皆さんと合流させて頂いて過ごした時間は今春の私の山野草花散策の貴重な１ページになりました。
バッテリー切れで写真が写せないのも残念というよりかえって
「この目にしっかり焼き付けておきなさい」と言われているようで悔しさもなかったです。
捜し求めて焦がれた風景が、今目の前にあるだけで幸せだったのですから。
そして来年のお楽しみが出来たのですから。。

あれんこれんさん、まっちゃんさんとそのお仲間の皆さん、本当に有難うございました。