風に誘われて

自然に焦がれつつも体力が付いて行かない今日この頃。

九重山麓で出逢った野草たち

2008-05-17 | 山の植物
九重山麓からもうイワカガミが開花しているって報告が。

私達が野草散策に出掛けてからもう2週間近くが経っている。

「あの時からすれば森の様子もすっかり変わっているだろうな。。」

何てことを思いつつ写真だけでもアップしとこうと、新鮮味には欠けますが。


シロバナエンレイソウ【白花延齢草】 ゆり科

面白い花です。
大きな葉もそこにちょこんと乗った花もそしてガクも全てが3枚です。

咲き始めは真っ白の花ですが、終焉に近付いてくるとほんのり頬を染めてきます。
やっぱり面白い花です。





ツクバネソウ【衝羽根草】 ゆり科

この子は葉が4枚、これをお正月の羽根突きの追羽根に見立てて付いた名だとか。
私はこの花を見る度に触覚をうごめかせる虫くんに見えてしまうんです。



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チゴユリ【稚児百合】 ゆり科

小さいから稚児百合。そのままですね。
ほんとに小さくて可愛い百合です。







ユキザサ【雪笹】 ゆり科

始めは真っ直ぐに立ち上がるのですがその内に斜めに曲がります。
下の写真は森からの帰り道に見かけました。
「又、おいでね!」って
見送られているように感じました。






ルイヨウボタン【類葉牡丹】 めぎ科

小さな黄緑色の花、葉がボタンの葉に似ているからこの名前。
やっぱりね、花びらに見えるのはがく片。花はその内側の小片6枚ですって。
実はこの花の直ぐ傍にヤマシャクの開花株があったもので、真剣に観察しなかった。

初見の花だったのに。。
来年もまた会えますように。



オウギカズラ【扇蔓】 しそ科

名の由来は幅広の浅い切れ込みの有る葉を扇に、地を這う蔓のような茎を蔓に見立てて付けられた。
解説の通りに山地の日陰に数株がそっと生えていた。
もう少し花が咲きそろった時に会いたかった。これもきっと初見の花!



ミツバコンロンソウ【三葉昆崙草】 あぶらな科

水場の苔の中からスクッと立ち上がってモデルになってくれました。



春の森は華やかなツクシシャクナゲやインパクトのあるヤマシャクヤク等に目を奪われがちですが、私は足元に咲く小さな野草たちがやっぱり好きです。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あやかりたい (沢太郎)
2008-05-18 07:25:54
 見たことのある(知っている)花は一つもなし。この齢になるまで何を見ていたんでしょうね。
 白花延齢草は大きな葉を従えて、とぼけた味あり。オモロイな。延齢の名前にあやかりたいものです。
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限定品? (箱庭)
2008-05-19 06:42:23
コメントありがとうございます。

山野草だからと言って山に入れば見ることが出来るってものでもないのですね。
九重男池が山野草の宝庫と言われる所以が沢太郎さんのコメントで解った気がします。
こんな調子で私達の散策は偶発的な出会いが多く、要は何かに出会えれば満足!というものです。
だから沢太郎さんの日々が羨ましい私です。

白花延齢草は何度見ても面白い形だと感じます。子供の頃、花の絵といえば土から一本の茎と葉っぱが2枚、茎の先に花が1っこのチューリップが定番だったのを思い出します。笑
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山の宝物 (ぴぴ)
2008-05-19 18:00:40
生き生きとした宝物 直に見ることが出来ない
自分も一緒にこの場所に行ってるきがしてます。土の香り木々の香り感じました。
ありがとう(^_-)-☆
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Unknown ()
2008-05-19 18:53:46
北大植物園のオオバナエンレイソウはいささか乾燥していて、
もう時季がおわりですね。
こちらでは、シロバナエンレイソウはあまりみかけませんが、
エンレイソウは地味な色ですが、
湿地帯にいくとみることができました。

わたしも、エンレイソウはすべて好きです。
九重山麓も花が豊かなんですね。
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ぴぴさんへ (箱庭)
2008-05-20 05:55:02
土や木の香り、感じていただけましたか?
月に一度行ければラッキーなちょっと遠いお山です。
それでも頑張って行くのはこんなに沢山の野草たちが待ってくれているから。
此処に来れば日常のストレスも何もかもが吹っ飛んでしまうのです。
ぴぴさんもまた御一緒して感じてくださいね。
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春さんへ (箱庭)
2008-05-20 06:04:09
北の大地のダイナミックな植生には到底及ぶものではありませんが、中九州の阿蘇山群を中心とするその外輪山群、そして九重連山もまだまだ捨てたものではないでしょう。

そんな中、ハードな登山をしなくてもこれだけの野草に逢うことが出来る九重男池の森が私にとっての最大の楽園であり癒しの場なのです。

大きな柔らかい三枚の葉っぱはまるでバレリーナの衣装の様。その上にちょこんと乗った花を見つけると、こころも踊ります。
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