風に誘われて

自然に焦がれつつも体力が付いて行かない今日この頃。

四月の平尾台2

2007-04-10 | 山の植物


平尾台は元軍用地だったそうです。
戦時中は射撃演習場として使われていました。


戦後の昭和22年から引揚者の人を始め55世帯の入植者によって
開拓が始まったそうです。



食料も乏しく、資金も少なく生活苦や体力の限界で
山を下りる人も出たのですが、
それでも踏み止まった人達の苦労は想像を絶したようです。
                      (碑文参考)



真ん中辺りの窪みが平尾台では数少ない湿原です。
雨水は殆どが石灰岩地に浸み込んでドリーネから地下へ吸い込まれます。
その向こう鉄塔の下辺りに以前は田んぼがありました。
今もその段々畑の後が見られます。
また以前は台上で牛の放牧もされていたらしく、
今も散策道に鉄の杭などが多く残っています。





このようなピクナルの間に小さな植物が芽生えています。




ヤブレガサ【破れ傘】きく科




ヒトリシズカ【一人静】 せんりょう科

別名ヨシノシズカ





芽吹き、葉が開きかけた時に見える白い花穂が何とも愛らしい。



センボンヤリ【千本槍】きく科

別名ムラサキタンポポ




アケビ【木通、通草】 あけび科
石灰岩の上に這うように伸びていた。


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4 コメント

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住民 (okan)
2007-04-10 17:26:09
こんな素晴らしい景色の平尾台
たまに行くからいい所なんでしょうが
住むとなると大変だったでしょうね。


足のほうは良くなったみたいですね。
野山の花がまたたくさん見れてヨカッタ!
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こんばんは ()
2007-04-10 19:01:16
平尾台四国カルストと似ていますね。四国カルストは今でも放牧をしています。

野焼きはしないけど、牛が草を食べて見晴らしが良いです(笑)

今のように機械もない時代の開拓は大変だったでしょうね。苦労して切り開いた田畑も、外国からの食料輸入でには勝てないですよね。でもその後をこうしてみんなが楽しめる場所になって姿をとどめているというのが良いですね。

くるまれた葉の間から覗く花穂可愛いですね。植物も芽生えから種まで様々な表情を見せてくれますよね。

アケビ花も可愛いけど、実も可愛いです。
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okanさんへ (箱庭)
2007-04-11 16:23:09
平尾台、今でこそ皆が楽しませて貰っていますが、歴史をたどればやっぱり入植者の大変な苦労があったんです。
此処を守るボランティアの方にも以前は軍用地だったことは聞いていたんですが。。
所々に今もある畑が当時のなごりなんですよね。平尾台を訪れたハイカーがあちこちする側で、「個人の所有地です、立ち入り禁止!」の看板もあります。でもハイカー達はおかまいなしに歩きます。まあさすがに畑を踏み荒らす事は無いとは思いますが・・どうなんでしょう。

足は元通りになるには時間がかかりそうです。でも歩いてます。笑
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風さんへ (箱庭)
2007-04-11 19:32:31
お返事が遅くなってごめんねぇ。
何てったって日本三大カルストやもんね。多分植生は似てるよね。突然決めて即予約だったから今頃あれこれ計画してる。
けど足痛めたから、高い山を予定に入れんでよかったと思ってるとこ。
平尾台は子供が小さい頃はアスレチックやゴーカートなんかもあったけどあんまり流行らんかったんやろうね。何時の間にかなくなって最近のブームで中高年の山歩きでまた人が集まりだした感じやね。
苦労して開拓した人達はどんな風な思いで見てるんやろうね。。
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