「添乗員疾風録」を買ったら、帯に「(角川文庫を)2冊買うと必ずもらえる」という「文庫ポーチ」があったので、もう一冊をと思い「警察官僚」という角川文庫を一緒に購入し、早速、携帯で応募したところ、その「警察官僚」という本は対象外である、というメッセージが、真夜中の1時過ぎに届いた。
翌日確認をしたところ「2冊買うと必ずもらえる」という前に、その文字の3分の1くらい小さな文字で「フェア対象商品の中から」という文字があるではないか。
という事件があると、なんとしてもポーチが欲しくなる性格なので、本屋に行って角川文庫をあさったが、どうも読みたい本がない。しかしポーチは欲しい、ということから、これも帯の惹句「美貌のヴァイオリニストに仕掛けれた罠」から、この本を買ってしまった。
で、何気なく読み始めたら、なんとなく面白い。そしてクレッシェンドに面白くなっていくではないか。
そんなわけで昨夜はとうとう1時30分頃までかかって読み終えてしまった。
文庫本あとがきで著者は
「死体の転がらないミステリを書いてみたかった」
と書いている。
まあミステリといえばミステリだろうが、別に無理してジャンルを特定する必要もないと私は考えているし、ミステリと一概にくくれない物語だと思う。
何しろ、美貌のヴァイオリニスト神野瑞恵が主人公というだけで、なんだか怪しい気分になるではないか。しかも彼女は、表向き一流のヴァイオリニストではあるが、自他共に一流半またはそれ以下だという、悩み多き演奏者であり、ひたむきに演奏に取り組もうとすることから、生硬い、印象があり、そのことを本人が良く知っているという不幸な演奏者でもある。
さて、その美貌のヴァイオリニストが巻き込まれた事件とは・・・
瑞恵の心の動きにイライラさせられ、それは違うんではないかい?と助けたくなったりしながら、ヴァイオリンに関するウンチクのようなものに感心し、それにしても「いいやつ」が出てこないなあ、と嘆き、物語を読み進めたのであった。
最後の最後に「嫌なやつ」と思ってた人が「いいやつ」になったりして、主人公に「人生、捨てたものではないよなあ」なんていいたくなったりする。
ポーチをもらうために買った本ではあったが、おもしろかった。
追伸
本日、週刊朝日など雑誌を買うために本屋に寄ったところ、米原万里の「オリガ・モリソヴナの反語法」を見つけてしまい、ダメダダメダと思いつつ買ってしまった・・・
翌日確認をしたところ「2冊買うと必ずもらえる」という前に、その文字の3分の1くらい小さな文字で「フェア対象商品の中から」という文字があるではないか。
という事件があると、なんとしてもポーチが欲しくなる性格なので、本屋に行って角川文庫をあさったが、どうも読みたい本がない。しかしポーチは欲しい、ということから、これも帯の惹句「美貌のヴァイオリニストに仕掛けれた罠」から、この本を買ってしまった。
で、何気なく読み始めたら、なんとなく面白い。そしてクレッシェンドに面白くなっていくではないか。
そんなわけで昨夜はとうとう1時30分頃までかかって読み終えてしまった。
文庫本あとがきで著者は
「死体の転がらないミステリを書いてみたかった」
と書いている。
まあミステリといえばミステリだろうが、別に無理してジャンルを特定する必要もないと私は考えているし、ミステリと一概にくくれない物語だと思う。
何しろ、美貌のヴァイオリニスト神野瑞恵が主人公というだけで、なんだか怪しい気分になるではないか。しかも彼女は、表向き一流のヴァイオリニストではあるが、自他共に一流半またはそれ以下だという、悩み多き演奏者であり、ひたむきに演奏に取り組もうとすることから、生硬い、印象があり、そのことを本人が良く知っているという不幸な演奏者でもある。
さて、その美貌のヴァイオリニストが巻き込まれた事件とは・・・
瑞恵の心の動きにイライラさせられ、それは違うんではないかい?と助けたくなったりしながら、ヴァイオリンに関するウンチクのようなものに感心し、それにしても「いいやつ」が出てこないなあ、と嘆き、物語を読み進めたのであった。
最後の最後に「嫌なやつ」と思ってた人が「いいやつ」になったりして、主人公に「人生、捨てたものではないよなあ」なんていいたくなったりする。
ポーチをもらうために買った本ではあったが、おもしろかった。
追伸
本日、週刊朝日など雑誌を買うために本屋に寄ったところ、米原万里の「オリガ・モリソヴナの反語法」を見つけてしまい、ダメダダメダと思いつつ買ってしまった・・・