読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

女子フィギアスケート全日本選手権

2005-12-26 20:46:37 | 観た、聴いた
一昨日、昨日と「女子フィギアスケート」の全日本選手権をテレビで観た。
こんなにマジメにフィギアスケートを見たのは多分始めてだとおもう。

そして、こんなに興奮して観るのも、これが最後ではないだろうか。

オリンピックへの出場権をかけた5人の選手。
その上を行く、出場権のない浅田真央。
という、競技の背景、が複雑であることが、観るものの心を更に揺さぶるのである。
まして、アクセル、ルッツ、ループなどというジャンプの種類もよくわからず、トリプルアクセルばっかり跳んでればいいのに、などとルール無用の発言をする私にとって、演技と同時にその背景にあるものは、感動するもう一つの因子だったのである。

村主の演技が終わったとき「オリンピック代表は年の順から3人選べばいい」と思った。
それほど、オリンピックにつながる最後の大会に臨んだ、荒川、恩田、村主の3選手の意気込み、覚悟、気合が十分伝わってきた。
浅田、安藤、中野は次がある。そう思ったのであった。

連盟の代表選考にはまったく異議はないがヒョイとそう思ったのである。

そして続いて、マスコミのてのひらを返したような報道に怒りを覚えるのである。
平等に報道せよ!とは言わないが、ずっと「ミキティ」などといって追いかけ続けていたのが「真央ちゃん」に変わり、オリンピックに出られないのはかわいそう、とルールに特例を設けることを論じ、さて、代表が決まって今日になれば「やっぱり村主さん」というのは節操もないこと甚だしい。

このマスコミの節操のなさが、現代日本の社会の歪みに結びついている。
と、なぜかフィギアスケートから始まって、怒りに結びついたりしている。

それにしても、この全日本選手権は、今後ありそうもないような素晴らしい大会だったのではないか、と。
ああテレビであっても見ていてよかった。と久々に思ったのであった。
コメント (2)
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