読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

三人噺 志ん生・馬生・志ん朝 美濃部美津子 文春文庫

2005-12-19 23:46:31 | 読んだ
落語家、というのも興味の対象である。

プロ、と呼べるのは・・・ということで考えると、私はこう思うのです。
「素人との差が大きいもの」
で、私的には「棋士(将棋さし)」「力士(相撲とり)」そして「落語家」

この本は、古今亭志ん生の娘で、金原亭馬生と古今亭志ん朝の姉である、美濃部美津子(さん)が、3人の「素顔と暮らし」を語ったものである。

この3人の噺を寄席できいたことはないけれど、テレビやラジオなどで聴いたことがある。
志ん生については、別の本でも読んだことがあるので、概ねの人生や「伝説」などは知っていたが、あとの二人については知らなかったが、噺を聞いた印象のとおりである。

馬生については、稽古熱心だったろうなあ、という印象があるが、実は3人ともに稽古熱心だったんだそうである。
やっぱり、落語家とはかげで努力しているのである。それを見せないのが落語家なのだなあ。

テレビに出ている「お笑い」の人たちも努力をしているのだろうか?
落語家は、落語が好きだという基礎的な部分に努力を重ね、そこに「味」を出すために「無茶」とか「キツイシャレ」を受け容れているのだとおもうのだが・・・

追伸
 米原万里の「オリガ・モリソヴナの反語法」を読んでいる。
コメント (2)
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