オール読物12月号を読んで、思いもかけず「いいなこれ」というのに出会ってしまった。
この手の小説はあまり好きではなかったはずなのだが・・・
主人公・真志津は「母と二人きりで生きてきたように感じている」
といっても、母と二人で暮らしているわけでもない。
父の会社がバブル崩壊後倒産してから、家族はばらばらとなっている。
真志津も短大を出てすぐ結婚をしたものの離婚し、コンパニオンをしている。
こういう設定だけで、もうイヤになっているはずなのだが、なんだか読み進んだのである。
母とはつかず離れずの生活をしている。
友達のような話をする母子というのはなんだか増えているような気がする。
親が子を話さないのか、子が親元から離れないのか・・・
ある一定のラインを超えないままの母子関係なのである。
そんな真志津にも一応恋人らしき高村というサーフィンに取りつかれた男がいる。
この男と結婚をしてもいいなあ、と真志津は思い、母にも紹介した。
高村は会社を辞めてサーフショップを一緒にやらないかと真志津を誘う。
そんな時母が倒れて・・・
という物語なのだが、今の母子関係、親は親らしくなく、子は子らしくない、なんというか変な関係を描いている。
そういう社会になっているんだなあ、と一人で納得してしまった物語である。
追伸
そのほか、オール読物12月号では「ガモウ戦記」(西木正明)「静心なく」(畠中恵)「はぎ格子」(高橋克彦)が面白かった。
この手の小説はあまり好きではなかったはずなのだが・・・
主人公・真志津は「母と二人きりで生きてきたように感じている」
といっても、母と二人で暮らしているわけでもない。
父の会社がバブル崩壊後倒産してから、家族はばらばらとなっている。
真志津も短大を出てすぐ結婚をしたものの離婚し、コンパニオンをしている。
こういう設定だけで、もうイヤになっているはずなのだが、なんだか読み進んだのである。
母とはつかず離れずの生活をしている。
友達のような話をする母子というのはなんだか増えているような気がする。
親が子を話さないのか、子が親元から離れないのか・・・
ある一定のラインを超えないままの母子関係なのである。
そんな真志津にも一応恋人らしき高村というサーフィンに取りつかれた男がいる。
この男と結婚をしてもいいなあ、と真志津は思い、母にも紹介した。
高村は会社を辞めてサーフショップを一緒にやらないかと真志津を誘う。
そんな時母が倒れて・・・
という物語なのだが、今の母子関係、親は親らしくなく、子は子らしくない、なんというか変な関係を描いている。
そういう社会になっているんだなあ、と一人で納得してしまった物語である。
追伸
そのほか、オール読物12月号では「ガモウ戦記」(西木正明)「静心なく」(畠中恵)「はぎ格子」(高橋克彦)が面白かった。