夜になれば虫の声賑やかに、空を見上げれば満天の秋の星座、降ってくるようですが、、熱帯夜。
熊谷地方、今日の気象台公表温度は36.9度。午後二時頃、運動場に出た犬達は焦げてしまいそうでした。
冷房機器の故障や道路の寸断など、「災害時の対応」を真剣に考えさせられた一日、今日は「防災の日」でしたから。
◇つい先だって、千葉県で痛ましい事故がおきましたが、「災害時」に備えて犬舎の管理体制の見直しは大事なことです。
もしも、犬達が逃げ出した時のことを想定して、散歩中に立ち寄る人や近隣の人達にラブラドール種のことを説明しておく必要がありま
す。普通なら絶対に人を噛むことはない犬種ですが、怪我をしていたり想定外の何らかのことで錯乱していたりすると、絶対噛まないと
は言えません。立ち寄る人の殆どが、大きな牡を見てやはり「怖い」と言います、、、。
◇午後五時、グルーミングの終わった犬達(牡)を日陰になって温度の下がった運動場に開放します。
大型扇風機四台はフル稼働の状態です。湿度の高い日、山や川の近くとあってアブやブヨなどの被害には注意しなければなりません
が、扇風機が回っているかぎり害虫は避けられているようです。人間が蚊に刺されることもなくなりました。
◇牡に関して今までの上半期特に多かった質問は「去勢」に関しての内容でした。
相談者の多くは飼い犬のエネルギーに手を焼くようになって、困り果ててから相談してくる方が殆どでした。
若齢のうちに睾丸を摘出する「去勢手術」を嫌がる傾向の飼主は意外に多く存在します。
始めは大人しかった子犬が、大きく育つにつれて自分の体力を認識し、それを誇示するようになってくると大概の飼主は手がつけられ
なくなるのが実情です。
不思議な傾向ですが、飼主が手を焼くほど強いエネルギーを持って生まれた牡犬ほど去勢されないまま育つ傾向が多く見られ、そして
正しい躾が為されていない例が殆どなのです。
◇私達の犬舎では、去勢及び避妊は子犬譲渡時の一般的条件として「取り交わし書類」に明記されています。
そして強制するまでもなく、95%以上の飼主が去勢及び避妊を当たり前のように行ってくれているのが実状です。
去勢された牡は紳士的で「躾け」も良く入ります。大人になると、飼主に対して(特に女性や子供には)献身的振る舞いを示すようになり
ますが、エネルギーがうまく其方(飼主思い)の方向に向かって行ってくれるようになるのですね。
3~4歳になってから、大人しかった愛犬がやはり手に余るようになってしまい、去勢に踏み切る飼主も今迄に僅かながら存在しました。
「成犬になってからの去勢」も結果は極めて良好でした。恐らくペットとして飼われていた牡だったからなのかもしれませんが、、、。
そんな幾つかの「実例をあげて説明」をすると、殆どの相談者が理解を示してくれます。
数週間経って「こんなことならばもっと早くにやっておけば良かった、、」と云う内容の連絡などがあると、思わず頬が弛んでしまいます。
◇繁殖に使われることの無い牡の睾丸が癌になり易いということを聞きますが、今まで(45年ほど)実例を見聞きしたことはありません。
実験的にスタッドドッグ(種牡)の睾丸を除去する手術を行った経緯が数例あります。7~8歳になってからの去勢手術でも、大きな変化
が牡には現れます。しかし、細かな部分に於いては厳密に考えると一長一短が感じられます。
今までに未去勢の種牡の睾丸が腫瘍化した事は皆無で、その為(癌の予防)だけに引退犬の去勢を考える事はこれからもないでしょう。
何より牡は「躾け」が大切です。良く躾けられた牡は、去勢・未去勢に限らず飼主に忠実に(献身的に飼主を思う)育つ傾向が強いもの
のように見受けられます。
◇牡に限っては、「鉄は熱いうちに打て」と言う言葉がまさに実感です。強い気性を持った、エネルギーのあり余る良い牡犬ほど、その
事は言えます。良心的なドッグトレーナーとの出会いは、早ければ早いほど後々の幸せを保証してくれますが、その反対の事例も見受
けられます。何はともあれ、幸運をお祈りしたいものですね、、、。
◇犬舎の近くに大きな(直径25センチほど)蜂の巣が二個確認されました。
あしながバチの巣です。
先だって、黒いオニキスが刺されてやっと気付きました。
以外にも低い場所にあって、いままで全く気付かなかったのです。
薄暮になって、全ての蜂が巣に戻った頃を見計らって駆除しました。
◇蜂とは言え、罪もない生きものを殺す(しかも大量に)のはしのびないものですが、、、、一応、人や犬に害のある生きものだけに
仕方ないことですね、、、、。
皆さまも、今日もご愛読下さいましてありがとうございました。
毎日の出来事などを、これからものんびりと綴ってまいります。気楽に観て頂けたら幸いです。
それから、気が付いた事など、お気軽にコメント頂けると励みになります。
また「ラブラドール」のこと全般に関して、気になる事やご相談事等が有りましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
出来る限り、お役にたてるように努力いたします。
※質問の内容によっては、「ご住所と電話番号」を明記願います。 内容によっては此方からお電話させていただく事もあることを
(メールなどでは十分に伝わらないことがありますので)ご理解下さい。特に「繁殖に関わる」ご質問に関しては、電話番号の明記
をお願いいたします。
ご質問やご相談は此方まで ⇒ lab@triplestar.jp
Websiteへは此方から。
一息つかれましたらワンクリック宜しく御願いいたしま~す。