アメリカ(ラスベガス)に行っているロック君から写真が送られてきました。
もう随分と(博打に勝って)蓄財していることと思うのですが、、、、円高ですからね~
さて、鎌倉のMr.Jからメールが来ました。
◇J君の近況報告です。
J君の体重は、夕方の給餌を食べて排泄後、散歩し、給水前の体重で本日34.05kgです。
給餌分を差し引くと、乾燥体重で34kgを初めて若干下回った模様です。現在給餌量は160g
きっかりで、間食はもちろんなしです。
このところ、前足肉球の間(足の裏)の皮膚が赤く、毛も赤茶色で、毛を分け入って良く見ると小豆大
で白っぽく膨らんでいる炎症部分もあります。
後ろ足の内側の爪も、両足とも爪の周囲の皮膚が盛り上がって赤くなっています(他の指の同じ部位は全
く膨らんでいない)。
近所の獣医に見せに行ったところ、「指間炎」ですね、とのこと。
抗生物質と炎症を鎮める薬をを1週間分渡されました。
また、散歩の後は「薬用のシャンプーで洗ってよく乾かしてください」、と言われ、現在実行中です。
まだあまり変化はありませんが少し良くなったかな、と思います。
このままでよろしいでしょうか?
J君は、指をよく舐めようとするので、気づいたら「No」といってやめさせています。
気の毒に≪趾間炎≫になってしまったのですね。
趾間炎(しかんえん)は、犬の足の指や肉球の間にできる炎症のことで、お散歩などの折に傷ついた足の
指や肉球を、犬が繰り返し舐める事によって、足の指や肉球と肉球の間が蒸れて炎症になります。
犬たちの身体には、「犬特有の臭い」の元となる分泌物を出す分泌線があります。ラブラドール種は、他
の犬種(同じレトリバーの仲間)に比べて「犬独特の臭い」が殆どしない犬種ですが、犬特有の臭いを出
す分泌線は他の犬達と同じ様に存在します。
分泌線は、耳の内側(外耳)や、肛門付近(内部・肛門腺)、足の指と指の間、などに集中しています。
分泌腺が多く集まる場所は、(特に肉球は唯一犬が汗をかくところでもあり)ほかの部分よりも常時湿り
気が多く蒸れやすくなっています。
いつも湿り気を帯びているということは、犬の身体や飼育環境(お部屋)に常在する、細菌やバクテリア
等が繁殖しやすいということでもあります
と言うことで、犬たちの足の指や肉球をあまり不潔な状態にしておくと細菌やバクテリアが繁殖しやすく
なります。そして何かの理由で肉球が傷ついたりすると、ただちに細菌が入りこみ痒みなどの原因となり
ます。
そうすると犬たちは、痒い肉球を舐めて傷を治そうとするわけですね。しかし舐められたことによって、
指の間や肉球付近は更に状態を悪化させてしまい、細菌やバクテリアが異常に増殖して炎症を起こしやすく
なるわけです。
この悪化した炎症が趾間炎と言われる症状です。
趾間炎によって普通に歩くことにも支障が出る状態(跛行)になる犬もいますし、慢性的になった炎症をず
っと抱えたままふつうに暮らしている犬たちもいます。
※跛行の様子を見て、関節疾患や神経疾患を疑ったところ、原因は趾間炎であったと云う事例が過去にあ
りました。
次回では、趾間炎の対処方法について書いてみようと思っています。
<o:p><o:p>ご質問やご相談は此方まで ⇒ lab@triplestar.jp
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