トルコから石灰棚を眺めながら生活する日記

ラム子のロカンタ(日本食食堂)、
ゴールデンレトリバーとカンガル犬との日常を綴っていました。

パムッカレでもデモがっ!!

2015-09-13 16:41:50 | 日記
今日のパムッカレ

トルコ在住13年目、初めてパムッカレでデモを目にした。
PKK(クルド人テロリスト集団)によるテロで、
多くの軍や警察官に死傷者が出たことによるデモ。

デモと言っても、怒号が飛び交ったりというのではなく、
あくまでも平和を訴えるデモ行進だった。
近所の人や甥っ子たちも参加していた。

食堂では、
パティオで料理を待ったいたアメリカ人家族6人が子供たちを連れて、
颯爽と食堂の奥に引っ込んでしまった。

さすが、危機管理意識が高いアメリカ人。
トルコでは、中東をかき回す首謀者アメリカだと
快く思っていない人も多いですから。

タイ人女性は私と一緒にデモ行進を見ながら、
私はタイ出身だから、こういうの慣れっこよ、ふふふふ、と。

あ、なるほどね。

パムッカレ在住のクルド人は少数だけれど、
隣の大きな町デニズリでは、クルド人の家の
窓が割られたりと多くの被害があったらしい。

まさに報復の応酬。
昔、何かで読んだけれど、
イスラエルVSパレスチナ人問題も
どちらかが、絶滅しない限り、続くであろうと。

このクルド人、国を持てない、持たない世界で一番多い民族であるクルド人。
多分、永遠にこの憎しみの連鎖は続くのでしょう。

日本のように漁師が虐殺されようが、一般庶民が拉致されようが、
拿捕されようが、他人事のように『遺憾』で終わらせる政府もどうかと
思うけれど、この憎しみの連鎖は、どこかで
誰かが我慢をしなければ、途切れないような気がする。

私はよくトルコ人に口にするんだけれど、
国籍って、生まれるときに誰も選べないんだよ、と。

日本は自然災害は多いけれど、
海に囲まれているおかげで、海に守ってもらっている。

トルコはオスマン帝国時代から常に闘いを強いられてきた。
トルコ人は軍や警察官の死を自分の身内のように嘆き悲しむ。
国のためなら、自分も戦う用意があると、
志願する。

数年前も多くの若い兵士が殺されたときにも、
多くのトルコ人が志願した。オヤジ(夫のこと)も志願した。

妻子がいる義兄に聞いた。
妻子がいようと国のためなら戦うと。

国を守るということは、自分の家族を守ることと同じだからだと。
どっかの国のように他人任せはしない。

話し合いで解決しよう!というお花畑発想は島国特有なのかも。
話し合って解決できるなら、こんな苦労はしない。
それでも、なんとか、戦争だけは回避して欲しい。
どんな人の訃報も聞きたくない。


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コメント (3)
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