昨年末に発売された「素敵なフラスタイル」49号の61ページに私が載ってます。
実は私自身、気づいたのは今年に入ってからでした(笑)。
そういや発売日の頃ちょうど四代目が体調を崩していたからなぁ…。
書店で見てビックリ、慌てて買い求めた次第です。
載ったのは見出し画像の小さな1カットのみです。
何だか踊ってるというよりもケバい人が「アラヤダ奥様」をやってるみたいな図になっとりますが、実際の写真の全貌はこんな感じです
そして、載ってるコメントも実はもっと沢山送った物のごくごく一部だったのですよ。
ホントはA42枚にわたるアンケートだったのですね。
私の書く物ですから当然、クソ細かい字にイラスト入りでビッシリと書いたわけで、このまま日の目を浴びないのは寂しいので、本日はこの場を借りて自分の全回答を晒したいと思います。
んでもって、アンケートでは若干毒を和らげた分を中心に(笑)補足も入れて行きます。
まず一枚目。
設問1:ベーシック・ステップでは、とくにアミとウヴェヘが苦手です。これ以外のステップも含め、おすすめの練習方法を教えてください。
回答:どちらもとにかく姿勢をまっすぐにすることが最重要です!!
【アミ】体をまっすぐにした上で「体の中心=円の中心」を意識すること。
カアプニ(アミラウンド)で動くとき以外は両足に安定してバランスよく体重をのせる。
リズムを意識する。
【ウヴェへ】意識すべきは開く瞬間ではなくその前の「ため」の所。※開く瞬間は逆に力を入れてはイケマセン!!
【補足】
アミとウヴェヘ、確かに難しいですよね。巷で日本人の方のステージを見ていると、ああマジで深刻に難しいんだなって思います。
まずアミの話から。
難しいなと思う根拠としては、非常に多くの方が「アミの動作自体が不自然」または「余計な部分まで動いている」のいずれかまたは両方に該当しているからです。
前者の「不自然」なケースとしては、腰に悪そうな姿勢だったり、なめらかな円を描くはずが円のどこかで潤滑油が切れた機械のような引っかかりがあったりするアミをいいます。
後者の「上半身が動いてしまう」ケースはベテランあるいはプロの人にも時々見受けられます。もしかしたら上半身を動かしてはいけない(というか、自然にやれば動かないハズなんだが……)って事をあまりよく教わって来なかった、あるいはアミをより大きく動かす事ばかりに重点を置いた指導を受けて来たのかも。
いずれにしてもキーワードとなるのは「自然な動作」です。
フラはすべての動作において自然である事を必要とする踊りですが、アミは特にそうです。言い方を変えると、「一番自然にやりにくい動き」であるともいえる。
私ゃ常日頃から「日本人ダンサーの課題はアミと波」と言っておりまして、この二つこそ「自然にやらなくちゃいけないのに自然にやるのが難しい二大巨頭」なんですな。
自然にするために最も重要なのは、アンケートにも書いたとおり良い姿勢です。
何をもって「良い姿勢」とするかはスタイルによって若干の差異が見られますが、いずれにしても共通しているのは、フラポジションになっただけでわざとらしい姿勢になるのは論外だという事です。
少なくとも傍から見たら自然なように見える姿勢であることがマストです。
本当は背筋や腹筋を使って良い姿勢を保っていても、あたかも水面に浮かぶ白鳥がごとく、それを表に出さないのが美学なのです。
さて、良い姿勢をマスターしていよいよアミを回す段になったら、腰を大きく回す事よりも遥かに気を遣わねばならないのが上半身を動かさない事です。
ボリウッドのように胸が回ってしまうのも、肩が揺れるのも、首が据わってないみたいにぐらつくのもNGです。
余計な部分さえ動かなければ、相対的に見て他が静かな分だけ腰がよく回っているように見えますので、特に入門段階やアミに苦手意識を持っている方は、「余計な部分を動かさないこと」に重点を置いて練習する事をお勧めします。
もし上半身の事を何も指導しないのにやたら腰を大きく動かせとばかり言って来る先生がいたらそれは似而非センセイです。極めて怪しい。ちょっとイロイロ疑った方が良いレベルだ。まあ流石に今日日そこまで酷い先生はいないよね。いないと祈りたい(笑)。
ウヴェヘは系統によってかなりメソッドが異なるステップなので、ここで解説するのは非常に難しいのですが、どんな系統であっても一流のハワイのクムやダンサーのウヴェヘまたはレレウヴェへを観るとただ一人の例外も無く流れるように自然に一連の動作の中に溶け込んでいるものです。
ウヴェヘの瞬間はパッと膝が上がり(あるいは開き)、女性ダンサーならスカートが他のステップをしている時とはまったく異なる特徴的な揺れ方をしますが、それでも必ず前後の動作となめらかに繋がっているものです。
「次はウヴェヘ行くよー、せーの、それッ(ヒザパカー」な感じは微塵もありません(笑)。
そういう自然なウヴェヘにするためには、とにかくムダな力を抜く事、コレに尽きます。
力を入れる事によって膝が上がったり開いたりするのではなく、むしろピンボールのバネを引っ張ってボールを送り出すプランジャーのような感覚とでも申しましょうか。
アレもボールを送り出す瞬間はバネが「ため」から解放された瞬間ですね。
あとアミにもウヴェヘにも共通する事として、上半身をまっすぐに保つと同時に、足腰を安定させるのも重要です。
ウチのスタイルでは、アミもウヴェヘも(ウヴェヘは1拍目のステップの後は)両足でしっかり地面をとらえた状態で行います。
アミのとき片足のカカトがアップダウンするスタイルもあるようですが、そういうアミであってもハワイの素敵なダンサーを見ると、決してカカトのアップダウンの度にバランスが変わったりせず、安定感のよい状態でステップしているようですね。
アミもウヴェヘもおすすめの練習法としては、壁や柱やバレエのバーなどに掴まって、上半身を動かさないようにしてステップする事です。
音楽に合わせてステップして、音と合わせるクセをつけるのも大切ですね。
いずれにしても重要なのは正しい見本が近くにある状態で行う事です。
つねに指導者の見本を良く見て練習するようにして、自主トレをする場合はその見本から乖離していかないように細心の注意を払いましょう。
また、仲間同士で問題を指摘し合う(またはリーダー格の誰かが専ら指摘する)のは、個人的にはお勧め出来ません。
指摘する側が常に正しいとは限りませんし、される側が傷つくことも有り得ます。
まあ、ウチでは決してお勧めしないというだけであって、指導者本人が生徒さん同士のそういう行動を奨励するタイプだって場合は、私ゃクチバシを挟みませんけどね…。
はわわ。調子に乗って書いてたら補足どころの長さじゃなくなってしまった(笑)。
この調子ではとても設問6まで終わらないので、明日また出直します。
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実は私自身、気づいたのは今年に入ってからでした(笑)。
そういや発売日の頃ちょうど四代目が体調を崩していたからなぁ…。
書店で見てビックリ、慌てて買い求めた次第です。
載ったのは見出し画像の小さな1カットのみです。
何だか踊ってるというよりもケバい人が「アラヤダ奥様」をやってるみたいな図になっとりますが、実際の写真の全貌はこんな感じです
そして、載ってるコメントも実はもっと沢山送った物のごくごく一部だったのですよ。
ホントはA42枚にわたるアンケートだったのですね。
私の書く物ですから当然、クソ細かい字にイラスト入りでビッシリと書いたわけで、このまま日の目を浴びないのは寂しいので、本日はこの場を借りて自分の全回答を晒したいと思います。
んでもって、アンケートでは若干毒を和らげた分を中心に(笑)補足も入れて行きます。
まず一枚目。
設問1:ベーシック・ステップでは、とくにアミとウヴェヘが苦手です。これ以外のステップも含め、おすすめの練習方法を教えてください。
回答:どちらもとにかく姿勢をまっすぐにすることが最重要です!!
【アミ】体をまっすぐにした上で「体の中心=円の中心」を意識すること。
カアプニ(アミラウンド)で動くとき以外は両足に安定してバランスよく体重をのせる。
リズムを意識する。
【ウヴェへ】意識すべきは開く瞬間ではなくその前の「ため」の所。※開く瞬間は逆に力を入れてはイケマセン!!
【補足】
アミとウヴェヘ、確かに難しいですよね。巷で日本人の方のステージを見ていると、ああマジで深刻に難しいんだなって思います。
まずアミの話から。
難しいなと思う根拠としては、非常に多くの方が「アミの動作自体が不自然」または「余計な部分まで動いている」のいずれかまたは両方に該当しているからです。
前者の「不自然」なケースとしては、腰に悪そうな姿勢だったり、なめらかな円を描くはずが円のどこかで潤滑油が切れた機械のような引っかかりがあったりするアミをいいます。
後者の「上半身が動いてしまう」ケースはベテランあるいはプロの人にも時々見受けられます。もしかしたら上半身を動かしてはいけない(というか、自然にやれば動かないハズなんだが……)って事をあまりよく教わって来なかった、あるいはアミをより大きく動かす事ばかりに重点を置いた指導を受けて来たのかも。
いずれにしてもキーワードとなるのは「自然な動作」です。
フラはすべての動作において自然である事を必要とする踊りですが、アミは特にそうです。言い方を変えると、「一番自然にやりにくい動き」であるともいえる。
私ゃ常日頃から「日本人ダンサーの課題はアミと波」と言っておりまして、この二つこそ「自然にやらなくちゃいけないのに自然にやるのが難しい二大巨頭」なんですな。
自然にするために最も重要なのは、アンケートにも書いたとおり良い姿勢です。
何をもって「良い姿勢」とするかはスタイルによって若干の差異が見られますが、いずれにしても共通しているのは、フラポジションになっただけでわざとらしい姿勢になるのは論外だという事です。
少なくとも傍から見たら自然なように見える姿勢であることがマストです。
本当は背筋や腹筋を使って良い姿勢を保っていても、あたかも水面に浮かぶ白鳥がごとく、それを表に出さないのが美学なのです。
さて、良い姿勢をマスターしていよいよアミを回す段になったら、腰を大きく回す事よりも遥かに気を遣わねばならないのが上半身を動かさない事です。
ボリウッドのように胸が回ってしまうのも、肩が揺れるのも、首が据わってないみたいにぐらつくのもNGです。
余計な部分さえ動かなければ、相対的に見て他が静かな分だけ腰がよく回っているように見えますので、特に入門段階やアミに苦手意識を持っている方は、「余計な部分を動かさないこと」に重点を置いて練習する事をお勧めします。
もし上半身の事を何も指導しないのにやたら腰を大きく動かせとばかり言って来る先生がいたらそれは似而非センセイです。極めて怪しい。ちょっとイロイロ疑った方が良いレベルだ。まあ流石に今日日そこまで酷い先生はいないよね。いないと祈りたい(笑)。
ウヴェヘは系統によってかなりメソッドが異なるステップなので、ここで解説するのは非常に難しいのですが、どんな系統であっても一流のハワイのクムやダンサーのウヴェヘまたはレレウヴェへを観るとただ一人の例外も無く流れるように自然に一連の動作の中に溶け込んでいるものです。
ウヴェヘの瞬間はパッと膝が上がり(あるいは開き)、女性ダンサーならスカートが他のステップをしている時とはまったく異なる特徴的な揺れ方をしますが、それでも必ず前後の動作となめらかに繋がっているものです。
「次はウヴェヘ行くよー、せーの、それッ(ヒザパカー」な感じは微塵もありません(笑)。
そういう自然なウヴェヘにするためには、とにかくムダな力を抜く事、コレに尽きます。
力を入れる事によって膝が上がったり開いたりするのではなく、むしろピンボールのバネを引っ張ってボールを送り出すプランジャーのような感覚とでも申しましょうか。
アレもボールを送り出す瞬間はバネが「ため」から解放された瞬間ですね。
あとアミにもウヴェヘにも共通する事として、上半身をまっすぐに保つと同時に、足腰を安定させるのも重要です。
ウチのスタイルでは、アミもウヴェヘも(ウヴェヘは1拍目のステップの後は)両足でしっかり地面をとらえた状態で行います。
アミのとき片足のカカトがアップダウンするスタイルもあるようですが、そういうアミであってもハワイの素敵なダンサーを見ると、決してカカトのアップダウンの度にバランスが変わったりせず、安定感のよい状態でステップしているようですね。
アミもウヴェヘもおすすめの練習法としては、壁や柱やバレエのバーなどに掴まって、上半身を動かさないようにしてステップする事です。
音楽に合わせてステップして、音と合わせるクセをつけるのも大切ですね。
いずれにしても重要なのは正しい見本が近くにある状態で行う事です。
つねに指導者の見本を良く見て練習するようにして、自主トレをする場合はその見本から乖離していかないように細心の注意を払いましょう。
また、仲間同士で問題を指摘し合う(またはリーダー格の誰かが専ら指摘する)のは、個人的にはお勧め出来ません。
指摘する側が常に正しいとは限りませんし、される側が傷つくことも有り得ます。
まあ、ウチでは決してお勧めしないというだけであって、指導者本人が生徒さん同士のそういう行動を奨励するタイプだって場合は、私ゃクチバシを挟みませんけどね…。
はわわ。調子に乗って書いてたら補足どころの長さじゃなくなってしまった(笑)。
この調子ではとても設問6まで終わらないので、明日また出直します。
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