舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

Michael Jackson "THIS IS IT"

2009-10-29 02:45:10 | 徒然話
観てきました。マイケル・ジャクソン『THIS IS IT』。
宣言どおり、初日の最初の上映です。
劇場はほとんど満席でしたが、やはり日本の映画館というべきか、皆さんとてもお静かで、ライヴのように盛り上がる雰囲気ではありませんでした。
しかし、それ以前に、私自身がとてもとてもライヴのように乗れる状態ではありませんでした。

『THIS IS IT』、これはまさしく、私が今までの生涯で一番泣いた映画でした
泣くつもりは全然なかったのに。こんなに泣いたのはここ数年で初めてでしたよ。

オープニングの時点から何かヘンでした。
冒頭でこの映画の経緯をテロップで流し、バックダンサーたちのインタビューが流れている数分間、まだ一度もマイケルが出ていないうちから、なんだか涙腺に異常が...。

そしてマイケルの姿を見た瞬間、もう涙が止まらなくなってしまったのです。
数日後に亡くなるとはとても思えないほど元気な姿、肺を患っていたのに美しく伸びやかな歌声、そしてあの色褪せることの無い神がかったダンス。
どうしてこんな不世出の人物が早世しなければならなかったのかと、その損失の大きさを思うと、泣けて仕方ありませんでした。

それにしても、リハーサルなのにレベルが凄すぎます。
あまりのクオリティの高さに、私も泣いてばかりはいられなくなってしまいました。
ロンドン公演で流す予定だったモニター用映像と、舞台の上でマイケルとダンサーがパフォーマンスする姿が臨場感たっぷりに編集されているんですが、どちらもマイケルの完璧主義を反映して、とんでもない仕上がりです。
「スムース・クリミナル」は特にカッコ良かったですねぇ。古き良き映画風の映像を撮って、それと舞台上のパフォーマンスのコラボレーションがパーフェクトでした。
それでもまだ、マイケルからすれば完璧とは思ってない仕上がりなんだろうなぁ。
おかげで、ダンサブルな曲が始まると、涙も止まってスッカリ魅入られていました。

「ジャム(=私の最も好きな曲)」などのように、聞いただけで踊らずにはいられなくなるような曲でなくても、マイケルは最もメロディアスなバラードでさえ、常にビートを感じて踊りながら歌っています。
ただ、そういうバラードのときはマイケルがアップで映るし、あの歌声によりよく聴き入ることが出来るせいで、またもや涙腺全壊モードになっちゃうんですよねぇ

特にダメだったのは、ジャクソンファイブ時代の曲が流れたときです。
誰でも知ってるヒット曲を2~3曲歌った後、最後にマイケルが発するメッセージ(どうぞご自身でお聞きください)に、もうダム決壊です(笑)。

しばし涙を止めて最高のパフォーマンスに酔いしれ、そのうち感極まってまた落涙し...を繰り返しながら観ているうちに、否応無くひとつの真理に行き着きます。
すなわち、マイケルの完璧主義が常軌を逸しているということです。

私はプロ意識の高い人が好きですし、プロであるからにはできるかぎり完璧主義であるべきと思ってはいますが、それにしたってこの人の完璧主義は凄すぎます。
彼の中では、理想のステージが一分の隙もなく完全に組み上げられていて、そのとおりに実現すべく己に果てしない研鑽を課すと同時に、周囲にもそれを求めます。

マイケルのバックバンドもダンサーも一流どころばかり揃っているのでしょうけれど、そりゃマイケルからしたら、きっと「なんでわかんないんだよぅ」と愚痴りたくなることも少なくないと思われます。
でもマイケルは、ごく穏やかな口調のままに、どうして欲しいかを出来るだけ正確に相手に伝えようとします。
闇雲に怒鳴ったり、灰皿投げつけたりするアーティストや演出家より、完全に数十枚上を行っていますね。

しかし、それはやはりマイケル自身が極めて繊細だからでしょう。
マイケルが気遣いにあふれた口調である以上に、プロデューサー以下すべてのスタッフたちが、繊細なマイケルに対して最大限に気を遣っているのが痛いほど伝わってきます。
おそらくマイケルは、あまりにも研ぎ澄まされたセンスを持っているが故に、すべてに対して繊細で脆い心を持っていたに違いありません。

そんなマイケルが晩年受けた仕打ちを思うと、彼を襲った痛みは想像を絶するものであったでしょう。
タフな人にさえ、執拗なパパラッチやねじ曲げられた報道は堪え難い苦しみをもたらします。
まして、マイケルのように万事において繊細な人が、あれほどの扱いを受けたなら、その傷は誰の想像にも及びません。

マイケルを攻撃する人間が絶えなかったのと同じく、味方を装いながらも、マイケルで一儲けしようとする人間にも翻弄され続けた人生だったと思います。これもある意味、攻撃してくるより厄介な相手ですよね。

彼の才能とプロ意識と築いたキャリアから考えたら、マイケルの後半生は、本当に割にあわないものだったのではないでしょうか。
そうすると、周りの人間や世界すべてが醜く見え、敵視したくなるんじゃないかと思うのが人情です。

それなのにマイケルは、死の数日前まで人間や世界を愛し続けていました。
世界を愛で満たし、環境破壊を食い止め、まさに「ヒール・ザ・ワールド」の歌詞のとおりのことを思い描いていたのです。
あれほどの艱難辛苦に晒されながら、この人はどうしてそんなに愛を失わずにいられたのでしょうか?
それを思うと、最後に私はまたまた涙が止まらなくなってしまいました。


どうやら我々人類は本当に貴重な人を失ったようです。
ラトーヤやお母さんは、完璧主義のマイケルはリハーサル段階の映像を見せたがらないだろうと思ったようですが、世界がどんなに貴重な人物を失ったか気づかせるために、この映像の公開は必要不可欠であったと、私は思います。

前夜だったり前×4夜だったり

2009-10-28 03:49:06 | 徒然話
いよいよ明日、マイケル・ジャクソンのライヴドキュメント映画"THIS IS IT"が公開されます。
でもって、今週の土曜日はかねてより仮装を準備していたディズニー・ハロウィーンです。
そういうわけで、物理的にやらなくちゃいけないことと、精神的な興奮との相乗効果でなかなか眠れません(笑)。

マイケル映画、私のように事前に買っとこうという人が多いらしく、先ほどネット上で見たら、我々のいく回はもうだいぶ売れていました。
列によってはほとんど埋まっているところさえあります。
当日来る人もいるでしょうから、こりゃ、上映時には確実に満席でしょうな。

そしてディズニー・ハロウィーンです。
新作仮装は昨日も書いたようにダメっぽいのですが、とりあえず身体のパーツだけは作っています。
ランド用のフル仮装には出来ずとも、シーに入る際の装飾品として仕えるんじゃないかと思いまして。

しかしねえ。なんでシーじゃ仮装が出来ないのでしょうか。
中学生以上はシーで仮装できないっていうのは、私にはどうしても納得がいかないんですよ。
公式文書(ホームページだったりディズニーファンだったり)を見ても、シーでの仮装はダメだダメだと書いてあるばっかりで、「何故ダメなのか」を明確に書いてくれてるところは無いのです。
筋の通った理由があるなら、もちろん納得できるんですけどね。

こうも私が不満に思っているのは、シーで仮装がしたいからだけではありません。
そりゃ、明らかにランドより作りが凝っているシーで仮装して練り歩いたり写真撮ったりしたら楽しいだろうというのもありますけれど、それだけではないのです。
なまじシーが仮装ダメと宣言しているせいで、私服なのに物言いがつくのがもんのすごく困るんですようう。

ちなみに我々の格好は、ハロウィーン期間以外で行く分には咎められたことは一切ありません。
ということは、べつに「周りの人に迷惑がかかるからやめて欲しい服装」って訳じゃない。らしい。
例によってファッションの画竜点睛として帽子は被っていますが、ショーなどで周りに害が及びそうなときは言われる前に外します。
場所を取る服装のときは、混み合った場所や人気のショーには近づきません。
好きな格好をさせてもらう以上、そこは最低限のマナーですね。

ニューヨークエリアのスタッフのお姉さんなど、いたく褒めてくださって、「その格好イイ!! 私、とても好きです」などとおっしゃいながら、率先して写真を撮ってくださいました。
それもそのはず、その時の服装は丁度あの辺のイメージに合わせて選んだので。「選んだ」...そう、一応全部既製品の私服だったんですよ(笑)。
ともあれ、スタッフの人にそういう反応をされるんだから、まぁこの格好に問題は無いと見て良いと思うんです。

ハロウィーンのときは、どうも風紀委員みたいな人がゲートに何人かいるらしく、入場者の服装チェックをしているようですね。
そして、ヘタに「シーでは仮装ダメ」という決まりがあるものだから、いつもなら何の問題も無いレベルまで厳しくチェックしているのでしょう。
しかし我々の服装は仮装でないどころか私服に毛の生えた程度のシロモノ(笑)なので、チェックされても変えようが無いのです。
そういう人、きっと大勢いると思うぞ。ラフォーレ原宿やマルイワンに集う皆さんなど、本当に困惑すると思います。

風の噂だと、仮装対象日でないハロウィーンランドに「赤に白の水玉ミニスカート」で入ろうとしたら咎められたケースもあるのだとか。
まぁ、それはいくらなんでも都市伝説かもしれませんが、マニュアルに固執するあまり、常識の範囲内で考えたら何の問題も無い客にまで迷惑をかけることは避けていただきたいと思いますね。

その点、今回の新衣装が間に合っていたら、その出典を10分でも15分でもスピーチできたのにと思うと、そこは残念でなりません(笑)。

発表会フラ写真

2009-10-27 01:51:57 | スタジオM発表会
折角来た発表会写真を掲載したいし、でも肖像権を害したらいけないし...と迷ったあげく、合同フラの模様を遠くから撮った写真を載せてみました
華やかな発表会の様子がお伝えできるのではないかと思います

ただ、じっさいにはこの曲は華やかなだけではなく、イロイロな事故もあったんですけどね...(笑)
まぁ、記録映像で検証するとそれほど悲惨な事故ではないです。ビデオがお手元にある方は確かめて...あ、いえ、やっぱり確かめないで。サラッと観るだけにしてください(笑)。


話題は変わりまして。
ディズニー・ハロウィーンが、いよいよ間近に迫って参りました。
こないだお話しした我々の仮装...は、どうやらいよいよもって完成が無理っぽいです(笑)。
「これから作らなくちゃいけないもの」と「残された日数」のバランスが、ものの見事に崩壊しています。

それでも、シルエットの点で決して手を抜きたくないのがマミちゃんです。
絶対に素敵になると確信が持てないかぎりゴーサインを出さない。これによって、ますます工期が遅れています。
まぁでも、万一のときは今年のハロウィーンに無理くり間に合わせようとせず、次のイベントとか翌年のハロウィーンに使えばいいわけですから、納得いかないまま作るのはやめておきましょう。

それに、どれだけ素敵なのが出来たとしても、完成品は絶対にもうひとつの衣装(去年の女王をバージョンアップしたもの)の方がゴージャスです。
そらそうだ。女王と○○○○じゃねぇ。
○○○○は非常に素敵ですが、女王やプリンセスといった高貴な身分の服装ではありません。
といっても、ジプシーの衣装さえゴージャスに作る我らがスタジオMですから、○○○○だってゴージャスバージョンにはしますけどね。


プリンセスと書いて思い出しましたが、私はそういえばあまりプリンセスに憧れませんね。
幼少の頃からお姫様への憧れはありません。誰がなんといおうと女王がいいです。

女王じゃないなら、「レディ=何とか」って称号がつく人がいいです。
王妃とか王女とか伯爵夫人とか、他の人間(特に男性、父親なり夫なり)の存在あっての地位というものには、微塵の魅力も感じません。

同年代の少女たちがお姫様に憧れていた頃、私は崖の上の古城の主に憧れておりました。
外観はドイツの森の中にあるような荘厳なもので、要塞も兼ねているような堅牢な感じがいいです。
辺りの天候はもちろんロンドンのグレイの空です。時折雷鳴が響くのもロマンチックですねぇ。
もしかすると、主は崖の麓の街を治めているのかもしれませんが、麓の人々とはほとんど関わりを持ちません。

城の中にも主以外あまり人がなく、正面から入るとまず薄暗く広いホールが広がっており、正面の階段は踊り場から左右に分かれます。もちろん深紅の絨毯が敷いてあります。
内装のイメージ的には『風と共に去りぬ』のレット・バトラー様の家ですね。アレをもっと暗くしたような感じです。スカーレットの生家だとちょっと明るすぎます。
明かりは蝋燭のみで、グレイの空の下で昼なお暗く、ホールの天井にある豪華なシャンデリアに明かりが灯ることはありません。

それにしても、子供の頃からわりかし臆病だったくせに、なんだってこんな幽霊が999人は住んでそうな城に憧れていたのでしょう。
どういうわけか暖色系のドレスを着たお姫様や白亜の城には興味がなく、こういう城を妄想してはウットリしている、どう考えても危ない子供でした。

その十数年後、こういった建物と時代や地域を同じくするゴシック様式の服装や調度品にも激しく惹かれることが発覚したときから、どうやら前世に関係があるんじゃないかと、半ば本気で信じている私です。

Go! THIS IS IT!!!

2009-10-26 00:27:51 | 徒然話
マイケル・ジャクソン幻のロンドン公演のドキュメンタリー映画"THIS IS IT"が、いよいよ今週28日(水)より公開されます

もっちろん、私もマイケル最期の雄姿を見に馳せ参じますぞ。
あの短いコマーシャルを見ても、充分に完成度の高いライヴパフォーマンス、そして変らぬ美声とダンスのセンス。やはり、最早未来永劫彼に勝るエンターテイナーは現れないだろうと思わせる、素晴らしいものです。

ちなみにチケットはすでにゲット済みです。前売り券ではなく、日時と座席が確定された券です。
言うまでもなく、我々は公開初日の1回目の上映に行きます。
そして見る気満々な感じの席です。もし同じ回にいらっしゃった方が我々をご覧になったら、「やっぱりー」と叫ぶこと請け合いです(笑)。

ってか、28日が公開初日だってんなら、本当は28日の午前0時きっかりに上映を始めるべきだよな。
そういう粋な演出を我が地元でもやってくれれば、迷うことなくその回に行きますのに。
きっと同好の士ばかりが集まって、楽しいことこの上ない上映になると思います。

そういう「同好の士が大集結した上映」を、過去に一回だけ経験したことがあります。
そりは約10年前の『ムトゥ:踊るマハラジャ』の上映のときでした。

我々はもちろん、渋谷・スペイン坂において鑑賞済みだったのですが、地元宇都宮でたった1回だけ上映されると聞き、生徒さんたちと一緒に見に行ったのです。

いや~、楽しかったですね。客席は満員で、しかもこの映画が好きなor凄く見たかった人ばかりが集結したとみえ、最初にロゴが出た瞬間からやんやの大喝采!!
うちの生徒さんたち以外は、知らない人ばかりだった筈なのに、凄い一体感を感じることが出来ました。

私個人としては、折角のマイケルの映画でもああいう一体感を感じたいものです。なんたってあれだけ熱狂的なファンが世界中にいる人なのですから。
まして、ワールドツアーを生で観られたマミちゃんなどと違い、私は当時1歳だったせいもあって、ついぞ生のマイケルを観ることが叶わなかったのです。
せめてこの映画ではライヴさながらに盛り上がりたいッ。

しかしながら、一般の上映ですと、どうしても普通の映画のように静かに鑑賞したい方も多いことでしょう。
まして日本では尚更です。アメリカの映画館はみんなポップコーン飛ばして大爆笑しながら鑑賞しますし、インドに至っては公開の1年前から発売されているサントラを覚えてきて、上映中はみんなで大合唱という素晴らしいムードなんですが、日本人はとにかくおそろしく静かに映画を見ます。
郷に入っては郷に従えということで、私達も同じ列の人が一人も居ない時や、同列の人が我々以上の笑い上戸だったときを除き、日本で見るときはにゃんこ被って鑑賞しています

といっても、午前0時からの上映ともなれば、わざわざ来るのはどう考えてもかなり熱心なファンです。
あるいは、発売日(初日)の午前0時に行くこと自体に意義があるお祭り好きな人(例:ポッタリアンでもないのに午前0時にハリポタの最新刊をゲットしにいく人)でしょう。
そういう人ならきっと、場内が激しく盛り上がっても、不快に思うどころか、一緒になって盛り上がってくれる筈です。

まぁ、当日劇場に集まった人達のテンションを見て、どういうノリで観るか判断するといたしましょう。他の人の迷惑になるような見方はしませんから、どうぞご心配めさるな。

でもチケットをネットで買おうとしたら、早速午前0時に買ってる人が随分いたようですから、そういう皆さんは同好の士かもしれませんね。
もしこれを読んでいる貴方がマイケルのファンで、会場で我々を見つけるようなことがあったら、是非マイケルの映画をともに見る喜びをシェアしましょうね。

待ってました

2009-10-25 03:18:54 | ダンス話&スタジオM
先日の発表会の時に撮っていただいた写真が、家にやってきました
撮ってくださった方が、もの凄く凝って編集しておられるため、今日届いたのはとりあえず一部です。
発表後にグループごとに撮った写真と、私やマミちゃんが写っている写真を頂いてきました。

というわけで、その中からの一枚をご紹介です。
つってもまた私しか写ってなくてごめんなさい(笑)。ホントはもっと全体像が分る写真がいいんですが、いかんせん今回の会場は舞台が遠くて照明が入っているホールと違い、至近距離でハッキリ写っているため、肖像権を鑑みると大勢が写っている写真は掲載するのが非常に難しいのです。

きっと、生徒さんたちの中には載せても構わないと言ってくださる方もいらっしゃるかもしれませんし、じっさい肖像権のことなどあまり気にしないでこういうブログなどに人物の写真を載せている方は大勢いらっしゃるのでしょうけれど、どうしても私は気にしてしまいますね。

そもそも、こないだビヨンセのライヴで叶美香さんをお見かけした時に書いたとおり、芸能人に何の断りもなくカメラを向けるのも悪いと思っている私なのです。
最近、番組のロケ中に通行人が出演者を取り囲んで携帯カメラとかで無言でばしばし撮っているところがよく映像に映っているけれど、あれもどうかと思うなあ。
いくら芸能人とはいえ、撮りたいならご本人に一声かけるべきだと思うんですよね。

まして公共の場で公開するとなると、自分自身は特に気にしませんが(そらそうだ自分のブログだもの)、他の方を載せるのはどうしても抵抗があります。
写っている全員から許可をとれればいいんですが、それはなかなか大変ですし、内心イヤと思っていたら申し訳ないし...などと考えたあげく、けっきょく自分とかマミちゃんだけの写真だけ載せている次第です。

まぁ、たとえば遠景の写真や、出演者が正面を向いてない写真とか、皆さんのプライバシーを侵害しない範囲内で載せられそうなのがありましたら、これからご紹介していきますね。
そうそう、これを読んでおられる生徒さんの中で「私は載せられても構わないわよ」とか、逆に「私は絶対イヤ」といったご意見がありましたら、是非忌憚なくお聞かせください。


あ。今、「忌憚」と書いて思い出したんですけど。
今日の新聞に、常用漢字見直しの話が載っていましたね。(いきなり話題変った!)
そしたら、常用漢字から外される字の中に、「忌憚」の「憚」が入ってるじゃないですか!!

ちょっと待ってくださいよ。「忌憚」て、日常的にめちゃ使う言葉じゃないですか。
もちろん訓読みの「憚る」という言葉も、ばりばり生きている言葉です。
ワープロで使うのはもちろん、手書きだって書けるくらいおなじみの漢字です。

他の削除対象も、「招聘」の「聘」、「歩哨」の「哨」、「諜報」の「諜」など、誰がどう見ても使う漢字ばかりです。
諜報の諜が無くなっちゃったら、ジェームズ・ボンドの職業はどう書くんですか。
まさか「ちょう報員」とか書くんじゃないでしょうね。だったら私、本気でグレますよ。

私は漢語を一部だけ平仮名にするのを非常に嫌います。それこそ忌憚しまくりです。
小学校の教科書には、「まだ習ってない漢字は平仮名で書く」というとんでもない習慣があり、んなら潔く全部平仮名で書けばいいものを、「教室」を「きょう室」とするような表記がまかり通り、私に吐き気悪寒蕁麻疹を催させました。

何度も述べておりますとおり、言葉に関して私は完全に変態です。
丁度、マミちゃんが服のシルエットに変態的にこだわるのに似ています。
音の響きにも字面にも、執拗に自分の美意識を持ち出す、非常に厄介な変態なのです。

例えば私は「気持ち」の送り仮名の「ち」がそれこそキモチ悪いので、必ず「気持」と書きます。
「コドモ」は誰がなんと言おうと「子供」です。「子ども」も「こども」もいけません。
「確認」という言葉の音の連なりに耳が耐えられないので、私の喋ることを良く聞いていただければ、これを決して使わないことにお気づきになるでしょう。

基本的に、漢字密度の高い文章を書きますが、好んで平仮名で書くのは、ご存知のとおり「たしょう」「きょくたん」「けっきょく」「じっさい」などです。
それと、ごく一部の外来語を平仮名で書きたがります。あ、「はんばーぐ」は平仮名で書いちゃダメ(笑)。外来語なら何でもいいというわけではないらしいです。

これ以上並べ立てるともう変態度が増す一方なので例示はこの程度に留めますが、とにかくこの変態性癖は、今に始まったことではありません。
「きょう室」的な用法は、当時の私の変態脳におけるNGゾーンにジャストミーーーート(そういやこの言葉が流行ったのもその頃だな)してしまった訳なんですね。

変態の...いえ三つ子の魂百までとはよく言ったもので、このNGゾーンは今も変わりません。
したがって、このまま上記の文字が常用漢字から外されてしまいますと、「忌たんのない意見を述べる」「著名な研究者を招へいする」「兵士が歩しょうに立つ」「英国ちょう報員ジェームズ・ボンド」といった凄く頭の悪そうな書き方が世の中に氾濫しかねないということであり、これは是非とも避けていただきたいのです。

だからといって、これらの言葉を使うこと自体を避け、「招聘する」を「招く」に言い換えていったりすると、これらの言葉がどんどん忘れ去られていき、日本語のボキャブラリーがますます貧弱になってしまいます。
ただでさえ、ボキャブラリーの貧しさ故に何を見ても「かわいい」としか形容できないような嘆かわしい風潮が生まれつつあるのですから、日本語の豊かな語彙を少しでも多く残そうとするのが、私のような言語系変態の責務だと思っています。

スタジオMのルーツ

2009-10-24 02:02:14 | ダンス話&スタジオM
先日、宇都宮市内のとある施設でレッスンしているクラスに行ったときのことです。

廊下で施設のスタッフの方とお話ししていると、その方が「生徒さんたち、とてもお上手ですね」とおっしゃいました。
ガラス張りの教室なので、廊下を通っているスタッフの方は、レッスン風景を見る機会が少なくないのでしょう。

生徒さんたちを褒めてくださったことはとても嬉しかったのです...が、問題はその方が「先生の本元は、東京にあるんですか」とおっしゃったことです

...ま、待ってください我々が教えているのはハワイの踊りなのです。本元が東京などにある訳がないのですよぅぅぅ。
でもでも、こういう思い込みって結構あるんですよね。あと「東京で習ってくるんですか」とか。
繰り返しになりますが、ハワイの踊りの先生の先生は東京にはいません(笑)。


正統なフラの先生であれば、ハワイの先生と必ず直結的に繋がりを持っています。
もっと正統な先生であれば、そのハワイの先生も、2代3代上までその系統をたどることが出来るものです。
これを一般的に「フラツリー」といいます。
家系図と同じく、樹木が枝を伸ばすように広がっているからなのですが、「健全な幹からしか健全な枝は伸びない」という意味でも、「ツリー」の喩えはとても相応しいですね。

もっとも、ハワイのダンサーがフラツリーを意識することはあまりありません。
フラツリーについて、フラレアが出した『フラ事典2』ではなんだか難しいことが書いてありますね。「みだりに訊くのは不躾」とか(笑)。
どうもフラレアはハワイのフラへのリスペクトの気持が強すぎるあまり、ときとして腫れ物に触る感じになるきらいがあるなぁ。

私が思うに、フラツリーに関しては、そこまでデリケートな問題じゃないと思います。
ハワイのクムなどにみだりに流派を訊くと、不躾というよりも、「なんでそんなこと気になるワケ?」と不思議に思われる、と言った方が正しい気がしますね。
だって、見る目のある人間が見れば、その先生なりダンサーなりが正しいフラを受け継いできたかどうかは、流派なんて関係なしに一目瞭然だからです。

だから、フラツリーを気にするというのは、学歴へのこだわりに近い部分があるかもしれません。
出身大学を訊かなくても、学のある人かどうかは、その人の書いた手紙を読んだ程度でも分ります。
それでも学歴が気になるという人もいるでしょうし、一方で「むやみに学歴を訊くなんて不躾だ」と感じる人もいるかもしれません。
まあ、「フラツリー」の捉え方は、その程度と思って差し支えないと思います。


したがいまして、今日の記事はウチの生徒さん、それも「自分の習っているフラのルーツは?」ということを疑問に思う方にしか関係ないかもしれません。
今日はスタジオMの、イコール福田真澄の属するフラツリーの話です。
ちなみに、直接の先生以外は前出の『フラ事典2』を参考にしました。
腫れ物に触るほどじゃなく、もっと気楽な好奇心で読みましょう。


まずマミちゃんの直接の先生はオアフ島リリハにあった「イリマフラスタジオ」のクムフラ、ルカ&ルイス・カレイキです。
これは今までも何度か書いてますね。
当時、ハワイアンルネッサンスよりも前のこと、オアフ島にはここを含めて3つくらいしか著名なフラスタジオがなかったそうです。
これは決して「フラスタジオがなかった」という意味ではありません。本来フラを教える場は極めてプライベートなもので、ごく限られた地域の、ごく限られた人々によって伝えられてきました。
そんななかで人々(フラを知らない人も含む)に広く知られていたスタジオは非常に限られています。

イリマフラスタジオはまさしくそういうスタジオのひとつでした。
マミちゃんはハワイ留学時代、昼はレッスンに明け暮れ、夜は夜でソウルトレインな(おっと年齢がバレる)ディスコに足繁く通っていました。

つーか踊ってばっかじゃん。その時太平洋の最高学府ハワイ大学でもっと勉学に励んでいれば...いや、やめよう。母と私は本来まったく異なる人間なのだ。
ともかく母がそういうディスコで「イリマフラスタジオに所属している」というと、ソウルトレインなディスコに集う人々さえその名を知っており、「おおぉ~」と感嘆すらされたそうな。

イリマフラスタジオは想像以上にメジャーだったらしく、一定以上の年齢で多かれ少なかれフラに関わったことのあるハワイの方は、ほぼ100%その名を知っています。

それもそのはず、イリマフラスタジオは他のメジャーなスタジオと同じく、ワイキキのナイトラウンジやホテルでショーを受け持っていたのです。
特に有名なのはやはり、カハラヒルトン(当時)のダニー・カレイキニ氏のショーですね。ダニーさんがクムの親戚だったこともあり、ここで踊るダンサーは皆イリマのダンサーでした。

アンティ・ルイスはまた、当時始まったばかりのメリーモナーク・フェスティバルをコンペ形式にし、ルールブックの基礎を作った人としても知られています。
1970年代には4年連続で優勝を果たしたりもしています。

そういえばマミちゃんは、クムにどこかのショーへ連れて行かれ、「彼女が今年のミスよ」と紹介されたことがあったそうな。
記録を見ると、確かに、まさにマミちゃんが留学していた数年間に、イリマは何人かのミス・アロハフラを輩出しています。
つーか、そういう重要な話を私が問い質すまで忘れているマミちゃんってどうよ(笑)。4年連続で優勝したって件だって、私が資料を見つけるまで知らなかったんですから。

ただ、残念なのは、この姉妹クムフラが揃って早世してしまったことです。
もし長生きしていたなら、もっと多くの名ダンサーや名クムを輩出していたでしょうに...。


しかし、歴史を遡って辿ることは出来ます。
アンティ・ルカの師匠にあたるのが、『フラ事典』によれば「ヘンリー・パ」さんという方だそうです。
なんでも幼い頃からハワイ語を学び(ということは、20世紀初頭当時すでにハワイ語は「学ばなければ身につけられない言語」だったのですね)、10代からワイキキでチャントを学んだそうです。

特筆すべきは、この方がフラを教える傍ら、ワイキキのエンターテインメントやハリウッド映画にも従事されていたことです。
「フラ・バレエ」なるものも創作したとか。
イリマフラスタジオのモダンなスタイルは、この先生あってこそのものかもしれませんね。


ヘンリー・パさんが師事したのは、「ジョセフ・イララオレ」さんと「クルワイマカ・パレア」さんです。
イララオレさんはハワイ島生まれで、カメハメハ1世や高貴な酋長の血を引いた人物で、ホノルルに移り住んだ後、フラ・マスターとして名を馳せたそうです。
ちなみに、アンクル・ジョージ・ナオペもこの方のお弟子さんとのことです。

クルワイマカ・パレアさんもまた高名なチャンターで、イオラニ宮殿完成の儀式で自作のチャントを詠った方です。
晩年、ホノルルでフラやハワイ文化の監修に携わり、その貴重なチャントを録音したものが、今もビショップ博物館に残されているそうです。聴きに行かなくちゃ!!
メリーモナークで審査員を務めるサイ・ブリッジスさんの曾曾祖父にあたるそうです。


...何か繋がりを書くのがおこがましいような凄い方々がぞろぞろ出てきてしまいましたね(汗)。
でも、フラはそもそも非常に限られた人にのみ伝えられてきたものですので、伝承の歴史を遡ってゆくと、どんなルートを見てもそうそうたる方々に行き着いてしまうのは自然の流れなのです。
じっさい、今活躍しているハワイのクムフラのルーツを辿っていくと、その幹はほとんどの部分で交わっており、「人類みな兄弟」状態になっています。

「ツリー」の根幹がどんなに複雑に絡まり合っていて、そこから伸びているのがどんなに細い枝葉であっても、それがどこかで途切れているのではなく、確かに幹から伸びているのであれば、それは正統なフラツリーの一部なのです。

浅見光彦シリーズ発進

2009-10-22 02:35:11 | 徒然話
エロ男爵こと沢村一樹さん(あらかじめ断っておきますが、私はあくまでもこの方が大好きです)が、エロキャラを封印し、内田康夫さんの代表作の人気キャラに扮した「浅見光彦シリーズ」が、連続ドラマとして始まりました

浅見光彦シリーズと言えば、素人探偵もの、旅情サスペンスもののパイオニアとも言える存在です。
主人公の浅見さんは名家の次男坊。ルポライターをしながら行く先々で事件に首を突っ込み、それらを解決してしまいます。おお、「○曜サスペンス」の王道的な展開だな。でも、そもそもこの王道スタイルが築かれるにあたって、浅見光彦シリーズの存在は不可欠だったと言えましょう。

そんな名物シリーズなのに、本腰入れて観たのは実は今夜が初めてでした。
何しろこういったサスペンスが始まる時間は大抵ウチのレッスン中です。そして、この手のドラマは得てして、冒頭の数分を見逃したらもう物語の大半を「???」状態で見続けるハメになってしまいます。
たまたま、今日はレッスンが早く終わる日だったので、珍しく観るチャンスが出来たのです。

いや、素晴らしいですね、浅見光彦シリーズ。流石長年にわたって人気を誇っているだけのことはあります。
これだけのものを作れるのですから、原作者の内田さんは、豪華客船のロイヤルスイートで世界を巡ったっていいのです(※実話)。

お話自体は前述のとおりベタな王道ですから、アッと驚く衝撃の展開、というものはありません(むしろ想像を何一つ裏切らないオチでした)。
浅見光彦さんの爽やかでソフトでフランクな人となりも、何しろ人気シリーズの主人公ですから、大して観てない私にとってさえ既知のものです。

では何が際立って素晴らしいのか? それは、ひとえに「旅情」部分の魅力にあります。
今回の舞台は青森なんですが、これがもう今すぐにでも青森に行きたくなるような巧い描き方なのです。
おそらく内田さんが原作で書いておられる旅の風景がそもそも魅力的なのでしょうね。

小説などを読んでいると、「ある特定の事柄」がもの凄く魅力的に描写できる作家さんがいらっしゃいます。
たとえば、食べ物や食事のシーンをとても美味しそうに描ける方。イラストも写真も無いのに、匂いや味まで伝わってくるほど生き生きと描かれている作品に、時折巡り合います。

そして、旅の描写に秀でた作家さんもまた少なくありません。
行った先の風景などの描き方が美しいのはもちろん、電車や車、はたまた空想上の乗り物で移動する過程さえ、旅の楽しさや浮き立つ感じがありありと思い浮かぶものもあります。
そういう方はおそらく、ご自身がある程度旅好きで、実際に旅行しては旅先で多くのものを受け止めていらっしゃるのでしょうね。

いずれにしても、食事も旅行も「展開上必要だから」という理由で出てくるだけでなく、それ自体がとても魅力的に描写された時、これが作品全体の重要なアクセントになり得ます。
浅見光彦シリーズ成功の鍵は、この辺にあるのかもしれないと、激しく旅情をかき立てられながら思いました。

しかも、来週は伊豆ですって。憧れの地じゃないですか。スグ行きたくなったら困るわ~。

かえるインデックス

2009-10-21 01:04:28 | カエル偏愛
先日、2010年のスケジュール帳をゲットしました。
例によって例のごとく、改造上等透明カバー手帳です。

すでに表紙をどう改造するかはばりばり妄想中です。小さなミッキー&ミニー以外は無地という、素晴らしくシンプルな表紙ですので、さほど激しい改造にならなくて大丈夫そうです。

そして昨日、改造待ち状態の手帳に、最高にピッタリなグッズを発見しましました。

これです。かえるインデックスなのです

驚くべき事に、一枚2人ずつのかえるが隣り合ったシールで、はり合わせるとかえるたちが背中合わせになってインデックスになってくれるのです。
かえるたちの白いおなかに字を書き、ラミネートシールを被せれば、かなり丈夫になります。

かえるシールは6種類(12人)いて、カメラを撮ったりお洒落したりドーナツ食べたり本を読んだりと、思い思いの事をしています。
そして誰もが可愛い。みんな楽しそうな顔をしているのも和みます。

私は迷わず大量買いして、そのうちの15枚・30人には早速手帳のインデックスとして活動してもらう事にしました
2009年10月から2010年12月まで、ひと月1枚・2人ずつ配属されましたが、最初の=今月分の一人だけは横向きになって顔だけ出しています。この姿も萌え~。

インデックスがこれだけかえるなら、もちろんこれから改造する表紙もかえるで満たさねばなりませんね。
どこに出しても恥ずかしくないカエラー手帳を制作してみせましょう。

スタジオMファミリー

2009-10-20 22:33:02 | ダンス話&スタジオM
先日、とある宇都宮のお店にいったところ、そこのオーナーさんがご挨拶に見えました。
なんでも、お母さまがフラを踊っていて、発表を見るために5月の骨髄バンクにいらした時に、我々の踊りを見てくださったそうです。
とても素敵だったとおっしゃっていただきました

で、その後のレッスンで、その「お母さま」がウチの生徒さんだった事が判明しました!!
生徒さん曰く、「福田先生のインストラクターに習っていると思ったみたい」との事。
大丈夫です。お母さまはウチの生徒さんです。私達がレッスンしております。ご安心ください。

今や「スタジオMダンスアカデミー」が多方面に拡大し、実態がよく分らなくなっているフシがあるかもしれませんね(笑)。
では、何をスタジオMと呼ぶかというと、
広義:福田真澄が指導しているすべてのクラス
狭義:栃木県日光市にあるスタジオ

ということです。...まぎらわしいなぁ、やっぱり(笑)。

まぁ、確かなのは、福田真澄のレッスンに出ているすべての方は、「スタジオM」の一員と思っていただいて大丈夫です。
例外はありません。福田真澄に直接習っていない場合は、スタジオMとはまったく関係ないという事ですね。
どうぞ、類似品にはお気をつけ下さい(笑)。

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