舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

スラムドッグ$ミリオネア

2009-06-30 22:58:59 | 徒然話
さっき、久しぶりにディータ・ヴォン・ティース様の映像をユーチューブで観ました。
いやはや、いつ見ても素晴らしい。完璧な美しさ、磨き抜かれた演出のテクニック...ただただ見とれるばかりです。
レッドカーペットでエレガントなドレスを着ている時はもちろん、本職のショウ(「ショー」ではなくショウと書きたくなる気持、彼女をご存知の方なら分るはず)においてさえも、ただひたすらグレイスフル。
一部映像に18禁指定がかけられているのが不必要に感じられるくらい芸術的です。
彼女を見ると、まだまだ「エレガントでありながらエロティック」の道を極める事が可能なのだと思い知らされます。
私などディータ様の足下にも遠く及ばないけれど、彼女を見るだけでインスピレーションが湧き、向上心が高まるのが感じられます。これからもなるべく沢山ディータ様を見ようっと。


さて、今日のメインはディータ様ではなく、日曜日に観た映画『スラムドッグ$ミリオネア』のお話です。
って今更かよ。アカデミー賞を取ってずいぶん経ちましたし、観たいと思い続けていたにもかかわらず、なかなか時間が取れぬうちに栃木県内での上映が終わってしまい、品川プリンスホテルに隣接する映画館でようやく観る機会に恵まれたのです。

しっかし、品川プリンスシネマの座席ときたら最高でした。
何せ椅子がゴージャス。座り心地もさることながら、座席が2席で1セットになっており、対になっている席とは近く、プライベートな空間を共有出来る代わりに、ペアでない方の隣席との間隔はたっぷり空いていて、知らない人と隣り合う事に蕁麻疹レベルの不快感を味わう私さえ、非常に快適に過ごす事が出来ます。

しかもこのシート、ペアになっている席同士の間にある肘掛けを上げれば二つの椅子が一体化します。
これでカップルはどうぞラブラブベンチに...なんてことは死んでも勧めたくないので(笑)、優雅に鑑賞したいおひとりさまが二人分の席を占領してリッチに映画を楽しむケースにこそお勧めしたいです。
レディースデーとかは1,000円ですから、なんと2,000円でこの広いシートが占領出来ちゃうわけですね。すごいお得です。

残念ながら今回の上映ではラブラブベンチ化しているアベック(古)が多く、そこは個人的に気に入りませんでしたが、まぁカップルなぞ見ず映画に専念すればよろしい。
というわけでいよいよ本題に戻りましょう。

『スラムドッグ』を観たいと思ったのはほかでもない、音楽をプロデュースしたのがあのインド映画界の巨匠・ラフマーン先生だったからです。
彼の音楽で素敵と思わなかった試しは私にはありません。iPodをすべてラフマーン先生の音楽で埋め尽くしてもいいくらい好きです。
そんな彼がついに世界の映画界で認められた記念すべき作品なのですから、聴かない...おっと、観ないわけにはいかないでしょう。

はたして期待どおり、いえ期待以上にすばらしいラフマーン先生のサントラでした。
ラフマーン先生の手がけるボリウッドの王道なベタ・ソングも大好きなのですが、今回のは世界を視野に入れているためか非常にスタイリッシュで、ボリウッド音楽として聴かなくても素敵です。
もちろん、ボリウッドファンに嬉しいベタな音も随所に使われていて、インドの映画館にいるノリで盛り上がりたくなってきたほどです。

しかも映画はその魅力的なサウンドを最大限に生かし、一般的な映画のBGMより大きなボリュームで挿入し、そんな時はあまり台詞を入れず音楽で聴かせてくれます。
これによって、ラフマーン先生の存在を知らない人も、この映画における音楽の存在感を強く感じる事が出来るでしょう。
こんなに「音楽を感じる映画」を作るのはリュック・ベッソンさんなど一部の監督に限られます。

私が最も好きだったのは、売春宿のシーンで流れる非常に官能的な曲です。
師匠言うところの「やたら腰にくるリズム」ってヤツですね。思わず踊りだしそうでした。つーか、じっさい少し踊りました。こういう時、プライバシーが保たれる座席だと助かります(いくら何でも踊るのはどうかと)。

かように音楽は文句なしのカッコよさだったのです...が、ストーリーのほうはと申しますと。
いやいやどうも。私、こういうのは若干苦手です。
まぁインドのスラムの(というより世界中の豊かでない地域の)真実の側面ではあるのでしょうが、やはり私は甘ちゃんなので、映画などのフィクションでは美しいものだけを見ていたいと思ってしまうタイプなのです。こういう残酷で悲惨な現実を突きつけられると辛いよ。

唯一の救いは、主人公の運命の恋でしょうか。
彼は幼少の時に出会ったヒロインに恋をし、その後離ればなれになっても一途に追い求め、ろくでなしの兄貴と違って彼女に指一本触れないまま愛を貫き通し、最後に二人は無事ハッピーエンドを迎えます。

しかしその純愛にもひと言申し上げずにはいられません。
このヒロイン、ちょっとピーチ姫すぎやしないかね。

あ、ピーチ姫というのはかの超有名ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」に出てくるお姫様で、マリオカートみたいな外伝的作品をのぞき、いつも決まって悪の大魔王にさらわれてはマリオ達の助けを待つ役回りです。

幼い頃から私は、彼女を見るたびに呟いてきました。
助けを待ってばかりいないで、自分でも何とかしなさいよ、と。

もちろんゲームと違い、この映画のヒロインは前述のような過酷な現実に翻弄され、逃げたくても逃げ出せない状況下におかれていた事は確かです。
しかし、極悪な施設から脱走して逞しく成長してヒロインを探しにきた主人公(というより、それを可能にした映画の世界のお約束)を考えたら、もうちょっと彼女からのアクションがあっても良かったし、そうすれば彼女の救出はここまで大変ではなかったかもしれません。
だいいち、そのくらいやれるヒロインでないと、主人公がそこまで惚れ抜いてるって説得力がないぞ。

どうも原作の『ぼくと1ルピーの神様』においては、ヒロインはもう少し私好みの活躍を見せてくれるらしいです。
ここはひとつ、ラフマーン先生のサントラを聴きながらその原作を読んで、お口直しといこうかしら。

友達の誕生日

2009-06-29 22:39:27 | 徒然話
一昨日と昨日、つまり6月27日と28日は、私の友人達の誕生日です。
なんと連続してお誕生日なのですねぇ。しかも、二人は親友同士。一体どんな運命なのでしょう。
おそらくご本人達は覚えていらっしゃらないでしょうが、二人の馴初め(※用法違)の一端を作ったのは厳密には私ですから、私自身も運命を感じずにはいられません。
いずれにしても、二人がいなかったら私の人生(とりわけ学校生活)は今より遥かにつまらないものだったと思いますので、私にとっても特別な誕生日なのでございます。

というわけで二人のそれぞれに祝辞を贈ったのですが、異口同音に「あぁ~、もう26歳かぁ~、やだなあぁ」とおっしゃっていたのには笑えました。
...待てよ。よく考えたら笑い事じゃないぞ。私ゃその1ヶ月以上前から26歳なんだから
どうもピーターパン・シンドロームのせいで自分の年齢を忘れがちなようです。

こんな(※画像参照)だった頃から大して経ってない(じっさい精神年齢は大して成長してない)ような気がするのに、フト気づけば26歳。祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きありな感じです(違)。
そしてこの「アラサー突入前後」って、精神的に一番焦る年代でもありますよね。もう自分は子供だって言い訳も利かないのに、胸を張れるようなキャリアも未だない...なかなか難しいお年頃です。

難しいお年頃ではありますが、私の持論を述べさせてもらえば、人生は決して平坦ではありませんから、その時その時の自分に出来る限りベストの精進をしていれば、「あぁ、今の私イケてないなぁ」と思う時期があったって、別に良いと思うのです。
今すぐに報われなくても、そのとき精進した事はいつかきっと実りを結ぶはず。
(逆に、たんに運が良いだけで手に入れた美味しい思いは長くは続かない、という事も言えます。)

まぁそんなわけで、26年生きてると中学の頃よりはだいぶ大変な事とかも増えてきたけれど、お互い頑張りましょうね。


ちなみに文脈とほとんど関係ないこの写真は何かというと、こないだマイケルの追悼?記事を書くにあたって「スリラー踊った第1回発表会の写真ないかな」と漁ってみたところ、確かにまさしくその当日の私の写真(楽屋で寝てる生後数ヶ月の姿)は見つかったんですが、己があまりにぶさいくな餓鬼で泣きたくなったので、代わりにもう少しマシな写真を見つけてみました。

この写真において重要なのはこの可愛げのない赤ん坊(見てくれの可愛げのなさより、口を開いた時の可愛げのなさの方が更に問題)などではなく、赤ん坊を抱っこしている人物の方です。
そう、私の自慢の祖父、良美(よしとみ)さんですね。
良美さんはたいてい撮る側に回っていて滅多に写真に写らないため、これはかなり貴重な一枚です。

しかし、同じ赤ん坊と一緒に写っていても、赤ん坊に目もくれずキメ顔に専念する母とはだいぶ表情が違いますね。私もなかなか嬉しそうです。

以前お話ししたとおり、良美さんは「音楽家」と「モノを作る人」の二つの顔をもっています。
良美さんが作ったものは家から玩具まで多岐にわたっておりますが、その中の一つが広告に掲載された写真を先日偶然発見しましたので、資料が手に入り次第、そちらの方も掲載したいと思います。

レクイエスカート・イン・パーチェ

2009-06-26 22:53:28 | 徒然話
「レクイエスカート・イン・パーチェ(Requiescant in pace)」はラテン語でRest in Peace、つまり「安らかに眠れ」の意味です。


今日、アメリカの歌手マイケル・ジャクソンさんの訃報が届きました。

「歌手」なんて言葉では、とうてい彼の功績を表しきれませんね。
不世出の歌唱力とダンス、他の追従を許さぬプロ意識でもって、アメリカだけでなく世界の音楽界を牽引した方です。

私個人にとっても、マイケル・ジャクソンさんはかけがえのない存在です。
何しろ、彼の歌が私の子守唄だったといっても過言ではないのです。
私が生まれて数ヶ月後に開かれたスタジオMの第1回発表会では、彼の名曲「スリラー」が踊られました。
私は毎日のレッスンで、発表会の楽屋で、まだ自分の脚で踊れないうちから彼の音楽を聴いていました。

10歳の時に師匠と出会うまで、私の好きなアーティストといえば専らジャクソン兄妹(もちろんマイケルとジャネットですね)とM.C.ハマーでした。
そして師匠と出会った事によって初めて日本のポップスにも興味を持つようになったわけですが、最初は師匠の書く歌詞に惹かれて聴いていたものの、やがて師匠の曲もマイケルから多大なる影響を受けている事に気づきました。
尤も、当時のアーティスト(特にブラックミュージック寄りの人)で彼の影響を受けてない人の方が少なかったでしょうが...。

マイケルの曲は自分で好きとか嫌いとか判別がつく前から聴いていたのですが、今聴いてもどれも時代を感じさせない名曲ばかりで、20年以上前の作品とはとても思えません。本当にいい曲は時代を超越する事が出来るのですね。
しかも、マイケル自身の歌唱力が子供の頃からとにかく半端じゃありませんでしたから、どんな時代に聴いても素晴らしいと感じられる作品になったのでしょう。

そしてダンス!! 彼を語る上でダンスは決して欠かせない要素です。
天賦の才能もさることながら、ある音楽番組で彼が毎日気の遠くなるほどの鍛錬を重ねていると聞いて以来、ますます尊敬するようになりました。
もちろん、20年以上スーパースターの座に君臨しているにも関わらず、ですよ。
本当に偉い人は努力の出来る人です。それも、いかに高いレベルまで到達していようとも、そこで満足せず更にその上を目指せる向上心のある人こそ、真の偉人なのです。
そして、マイケル・ジャクソンほどその向上心に優れた人を、私は知りません。

しかし、彼のその飽くなき向上心が、繊細な彼に多大なプレッシャーをかけてしまっていたのも、また事実でしょう。
私には、あらゆる点でプロ意識が強かった彼のストイックさが、精神的肉体的に彼を追いつめる結果になってしまったのではないかと思えてなりません。

子供の頃からスーパースターだった彼は、自分自身が子供らしい子供時代を過ごせなかったために「子供」に強い憧れを抱き、自宅で子供達と過ごす時間だけに癒しを求めていたのだと聞きました。
それが、晩年のあの裁判に発展してしまったのだとすると、本当に悲しい事です。

裁判で争われた件が事実だったのか否かは誰にも分りませんし、今となっては永遠に闇のなかでしょう。
でも重要なのは真実がどうだったかではなく、彼の境遇を考えれば、彼もまた被害者であったといえる事です。
事実、あの裁判によって彼の健康が著しく損なわれてしまったと言われています。

裁判の件や整形の事など、晩年の彼の周りに渦巻いていたのは、彼の功績には余りにも見合わない不名誉な話ばかりでした。
あれほどの名曲を送り出してきた人にはもっと長く幸せな余生が与えられてしかるべきだったのにと思うと、私は無念でなりません。

強い光を放つ人ほど、落とす影もまた濃いものです。
しかし、影ではなく光にこそ目を向けるべきだと私は思います。
音楽界において、マイケル・ジャクソンほど私達に光をもたらしてくれた人はなかなかいませんし、これからもそうそう現れる事はないでしょう。
だから、そんな彼の功績をたたえ、彼の遺した数々の名曲をしっかり記憶にとどめつつ、心から冥福をお祈り致します。


レクイエスカート・イン・パーチェ。

ペコちゃんベコちゃん

2009-06-25 23:15:29 | 創作活動
こないだ触れ忘れてしまったのですが、日曜の有明行の際に、コスプレイベントと同じビッグサイトで開催されていた生協のような団体のイベントにも乱入(いえ、平和的にですよ、もちろん)してまいりました。

コスプレ&戦国イベント会場内をうろついている時は我々の事など誰も気に留めなかったのに、この会場に入ったとたん、我々は周囲の人々の驚異の視線を感じました。
あぁ、そうだ思い出した。私達は一般社会では「奇異な人」なんだ(笑)。

別に迷惑がられているわけではなさそうなので安心し、会場内を闊歩。
そこで見つけたのが「赤べこ絵付け体験コーナー」でした。

正確には赤べこがメインなわけではなく、身体に優しい素材の絵の具の宣伝ブースで、牛の置物か和蝋燭の好きな方を選んで色を塗る事が出来ます。
決められた絵柄にしなければならないのではなく好き勝手に描ける点が気に入り、描ける面積の多い赤べこを選びました。
あ、赤べこじゃないですね。より描画に適した白べこです。
赤もあったけれど、やはり白いキャンバス(違)の方が創作意欲もわくってモノです。

まず私はテーブルにあった油性マジックをお借りし(おいおい絵の具宣伝ブースでなんて事を)、牛さんの顔にキラ目を入れました。
やはり、顔がのっぺらぼうのままじゃ愛着がわきませんものね。

それからいよいよ筆を手に取り絵の具でお絵描き...と思いきや、困った事にパレットが共用で、どのパレットも誰かしらが使ってます。
ふ、ふつうの人はここで「すみません、ちょっと一緒に使わせていただけますか」とか言うんですよね。
はい、私にはそんなの到底無理です。考えただけで豆腐の角に頭をぶつけたくなります。

そこで、私は一切の躊躇なく左手をパレットの代用とし、手の甲に絵の具をガッツリ載せて描き始めました。

ひとたびガッツリモードになった私を邪魔する者は何もありません。シルクハットの飾りを振り立てながら一心不乱にお絵描きです。
見本の赤べこ(職人さんの作ったもの)を観察して構想を練り、まずは牛さんの首にレイを描き始めました。
ブースのスタッフのお兄さんが訊いてきます:「それは桜ですか」。んなワケないじゃんレイですよこれは。しかしそんな事はどうでもよい。まぁ見てれば分るさ...と背中で語りながら(※すでに周りの人々が見えていない)、ひたすらガッツリモードで描き続けます。


嗚呼、こうしていると甦る遠い記憶が...。
あれは小学校入学後間もない頃の事、クラスの人々が友達100人作ろうと周囲に電話番号を訊いて回っており、私のところにもそういう人たち(のうち勇敢な一部の面々)がやってきました。
しかし、友達100人作る事より目の前に拡げたおえかきちょうに己のクリエイティビティをぶつけることに夢中だった私は、いちいち応える事が面倒になってきて、おえかきちょうの隅に番号を書いて自由に写してもらいました

...「番号を訊く」という行為自体がコミュニケーション・ツールであった事に気づいたのは、それから何年も経った後の事でした。
しかもその経験が後の人生に生かされる事は一切なく、同級生とのコミュニケーションよりカキモノ(漫画だったりイラストだったり小説だったり家業の内職だったり)に費やされた我が学生生活...。
おお、2代目一人っ子...。
こんな私に友人がいる事の有り難みを、むしろもっと痛感した方が良さそうです。丁度もうすぐ誕生日だし。


...くだらない回想はこのくらいにして。
とにかく、昔からそうやって何か書き(描き)出すと周囲が見えなくなるタチの私は、同じテーブルを囲んでいる人達が次々終わって交代していくのにも気づかず(※私の存在が進行を妨害していたという事はないです、念のため)、レイを描いて顔を塗ってお尻に「ALOHA LANA」と描いて体側にサイン代わりのかえるさんを描いて、この牛さんを完成させました。

全身可愛いピンクにしようと思ったのですが、顔を塗った時点で全身ピンクじゃ豚じゃんというおそろしい事実に気づいて踏みとどまりました。
代わりに、濃いピンクで口と足を描いて、一般的な牛とはそうとう違うけれどそれなりにラヴリーな生き物を目指しました。

嬉しそうな顔で首をゆらゆらしているのを見ると、無理くりカエルにしなくて良かったという、一瞬の欲望に打ち克った満足感が沸き上がってまいります。
...この体型でカエルってのは、どう考えても無理がありまさぁな。

ちなみに後ろにミルキードリンクが置いてあるのは、「ペコちゃんとベコちゃんでどうよ」と言ったマミちゃんの発案です。断じて私の案ではありません。
そこんとこ、くれぐれもよろしくお願い致します。

リスパラ最終回

2009-06-24 22:48:37 | 徒然話
水曜深夜にひっそりとカレセンを癒してきたアニメ『リストランテ・パラディーゾ』が、本日最終回を迎えました。

この老眼鏡紳士達を眺めるのもこれが最後...と思いながらオープニングを観ていたけれど、やはり私のタイプは断然ルチアーノさんですね。
切れ長の目といい、厳つい顔とガッチリ系の体型といい、オールバックの白髪といい、眼鏡...いえこれはすべての紳士に共通してますからまぁいいとして、とにかく色々なとこが好みです。
性格的にも、説教くさいあたり好きですしね。根はいい人なのに口が悪いってのはなかなか私のツボです。

そう考えると、主人公のコムスメが惚れている紳士・クラウディオさんは逆のタイプと言えるかもしれません。
クラウディオさんは穏やかそうなトロンとした目で、体つきは華奢で、ため口きくコムスメに対してさえ口調が丁寧です。
むぅ、いい人だけど、私が男性として魅力を感じるタイプじゃないなぁ(笑)。どうも私はもうちょっとガッチリな人(今風に言えば肉食系か)が好きで。身長とか痩せている/太っているなんてのは些細な問題なんでどうでもいいんですが、肩幅と胸板は欲しいところ...って、えらく話が脱線してしまいました。

ともかく、クラウディオさんは草食系紳士なので、気の毒にも番組開始早々血気盛んなコムスメに押し倒されてしまうという悲劇に見舞われました。
もちろんクラウディオさんは紳士ですから間違いは起きませんでしたが、問題はこのコムスメのガツガツした振る舞いにあります。
カ...カレセンとして、これは観ていて耐えられないッ!

コムスメは最終回まで相変わらず血気盛んで、なんと恋するクラウディオさんにパスタをぶっかけるという暴力的行動に出ました。
それも、別れた元妻とのお揃いの結婚指輪を外そうとしたのを見咎めて、「そんなに簡単に外さないでッ!!」ビチャーーーン!!!...ですよ。
さらに、足繁く店に通う元妻を突撃し、「彼の気持を分っているくせに店に来ないでください!!」と宣戦布告。

若い。つーか、青い。
私ゃ、今の半分若くたって惚れた男にそんな事は出来ませんよ。
しかも相手は老眼鏡紳士ですよ。そんなガツガツした行動に走らず、カレセンの名に恥じないエレガントな振舞いをしていただきたいものです。

最終的に、クラウディオさんは元妻への未練を断ち切る決意をし、問題の結婚指輪を外すわけですが、だからといってコムスメに乗り換えたいと言っているわけではありません。
「この人はあたしの恋人よ!」と商店のおじさんにまで宣言しているコムスメ(※しつこいようだがそんな事実はない)との、この温度差。

どうもなぁ、葵の上とか六条の御息所(もちろん生き霊化する前の)みたいに恋愛感情よりプライドが先立ってしまうタイプの女性が好きな私にとって、このコムスメのテンションは見ていて若干辛いんだよなぁ。
だからこのアニメを見ていて、良い香りに紛れていた僅かな異臭に気づいてしまった時のような感じを覚える事がしばしばありました。

もしかしたら損な役回りになってしまうのかもしれないけど、私は色恋より矜持を重んじる女性が好きですし、自分もそうなりたいと思います。
ましてや、相手が素敵な老眼鏡紳士なら尚更ですよね。

勉強は楽し

2009-06-23 23:42:16 | ダンス話&スタジオM
昨日、ガンダムやら戦国武将やらの事をもっと勉強したいけどその暇がない...と嘆いたわけですが。
私は、いえ私たちは勉強が好きです。大好きです。
特にダンスのためとあらば、時間を無理くり捻出してでも、寝食を忘れてでも勉強したいほどです。

というわけで、先月の白樺湖ハワイアンフェスティバルの写真が主催の方から届きました。
これは舞台出演後の写真です。そう、「どこかのショーに出てるんですか」と、あらゆる方から訊かれた時ですね。
...確かに、この妙にカメラ慣れした感じのポージングといい(※ちなみにこの隊形になるにあたって打ち合わせは一切なし)、派手なヴィジュアルといい、ステージ上でのやけに慣れたフォーメーション(種を明かせば直前に骨髄バンクで踊ったばかりだからなのですが)といい、何かとショーダンサー的かも...。
マミちゃんは20年以上前に舞台演出とかプロダンサー用の振り付けも手がけていた人ですから、まぁ、何かとショーダンサー的になるのも自然といえば自然です。

そんなショーダンサーな我々ですが、翌日のワークショップの時間になると一気に模範的生徒に早変わりです。
いえ、べつに模範的に振る舞うつもりでそうしてたわけじゃなく、一緒に出ていた生徒さんに指摘されて初めて分ったんですよね。
なんでも、その方によると、レッスン中の我々は先生のお話を相槌とか打ちながらもの凄く真剣に聞いて真面目にレッスンをしていて、その真面目さときたらカワイイほどだったとさえ言われてしまいました(汗)。
いえ...別にカワイイつもりなどなく、普通にレッスン受けてただけなんですが......。

でもそこでハタと気づきました。そういや、生徒さん達と一緒にレッスンを受けるのは実に十数年ぶり(以前ハワイツアーの時にもそういう機会があった)で、我々がレッスンを受けている姿を見るのが初めてという生徒さんもずいぶんいらっしゃったのですね。
そうすると、確かに我々がレッスンを受ける側に回っている姿というのはもの珍しいかもですね。

レッスンは楽しいです。今回のワークショップでは、うちの生徒さん達にもそう思っていただけて、とても嬉しかったです。
何故楽しいかというと、レッスンは我々にとって仕入れのネタではないからですね。
これが振り付けを「仕入れる」ためだけのレッスンだったなら、この半分いえ10分の1も面白くなかったでしょう。
振り付けを「仕入れる」かわりに、我々は個々の先生の個性や雰囲気、踊り方・教え方の違いを知る貴重な場だと思っています。

ってか、振り付けはそんな短期のレッスンで「仕入れる」ことができるモノじゃないでしょ。系統立てて本物のダンスを学んできた人だったら、そのくらい常識として分るはずです。
実際に「仕入れる」魚でさえ、競りに参戦するにはそれなりの修行が必要なんだから...って、このたとえはチョット違うな(笑)。
あ、例えるならこっちの方が良いな。一流シェフのレストランメニューみたいなすごいレシピを「仕入れ」ても、料理の技術がしっかりしていなければ一流シェフの料理にはなりません。遠く及びません。
その昔、料理番組のアシスタントが「これでご家庭でもホテルの味に出来ますねっ」と奔放なご発言をしたところ、先生役だった当時の帝国ホテルのシェフがニヤリとして「さぁ、それはどうかな」と言ったそうな。
そのひと言で、私が名も存じ上げぬそのシェフに尊敬と同感の念を抱いたのは言うまでもありません。

そこで視聴者に媚びて「えぇえぇ、出来ますともホテルの味に」とか言わなかったところが、尊敬すべき点です。
そして、「同じレシピでも同じ物は出来ない」という真理を突いたところが、同感した点です。

ダンスも同じ。レシピ、もとい振り付けが手に入れば同じだと思ったら大間違いです。
最も大切なのは踊り方です。料理の技術が優れている人が作ればどんなシンプルな料理も美味しく出来るように、踊り方の出来ている人が踊ればあらゆる踊りが素敵になり得ます。

嬉しい事に、最近ではだいぶその真理に気づいた生徒さんが多くなってきました。
「振り付けよりも、一つ一つの動きをしっかりと極め、先生と同じように踊れるまでにしたい」とおっしゃるクラスもあるくらいです。
「先生の踊り」をそこまで良いと思ってもらえた事を光栄に思うと同時に、質を極める事こそ大切なのだと気づいてもらえた事が、何よりダンス屋冥利に尽きます。

そういう境地に達する事の出来た人(残念ながらすべての人がこの境地まで行けるわけではない)は、もう既にかなりのところまで見る目が備わったと言えます。あるいは、正しく見る目を養う道が開けたとも言えますね。
この段階での自分自身の踊りの技術は、人によってさまざまだと思いますが、このまま行けば確実に向上できて、美しい踊りが身に付いていくでしょう。

理想を言えば、まだそれほど経験を積まないうちにこの境地に達する事が出来るのが、よりスムーズな上達のためにはベストなのですが。
これがなかなか難しい。「ダンスは質だよ」といくら口で言っても、ご本人に実感として理解してもらわないとやっぱりダメなんですわ。

だから我々としては、なるべく踊り方の良し悪しを比較する機会を作ったり、「見る目を養うために観るべき資料(&観ちゃマズいもの・笑)」を提案したりして、道がどっちに延びているかを照らす事が出来ればと思いつつ、日々是精進しておりますです。

有明行

2009-06-22 22:48:12 | 徒然話
日・月の休みを使って、東京に行ってまいりました。

今回の第一の目的は、日曜日に東京ビッグサイトで開催されたコスプレイベントです。
といっても自分がコスプレしたわけではありません。いえ、したいのは山々だったのですが、うっかり大幅にハズしたKYコスプレで参上でもしたら大変なので、とりあえず初体験は見学だけのつもりで。
とか言いつつ燕尾服とシルクハット(羽付)は装備していきましたけど。
コルセットと一体化したゴシックなスカートと合わせてみたりして、淑女マニッシュを究めている今日この頃です。

しかし、どれだけケッタイな格好をしようとも、私のそれはコスプレではありません。
ここでいう「コスプレ」は、あくまでも元ネタとなるアニメやゲーム、小説などがあってナンボなのです(たまにはオリジナルの方もいらっしゃいますが)。
そう、銀魂や黒執事やハートの国のアリスやTo LOVEるの格好をしてこそのコスプレなのです...ッ!!!(※趣味暴走中)

というわけで、どんな素敵なレイヤーさんがいらっしゃるかと期待を馳せつつ喜び勇んでビッグサイトに馳せ参じた我々です。
今回は「戦国ものオンリーイベント」(戦国を扱った作品にまつわる二次創作やグッズなどを扱うイベントです)と共催との事で、戦国もののコスプレの方の密度が非常に多かったです。

く、くくく、口惜しい...ッ!!!
私とした事が、戦国ものは今までまったくノーマーク、恥ずかしい事に知識の欠片もございません...!!!
コスプレイベントに気を取られるあまり、戦国ものの予習を怠っておりましたッ!!!!

おかげで、折角趣向を凝らしたレイヤーさん達を拝見しても、「『鋼の錬金術師』のアルフォンソ」とかだったらばりばり分るのですが、戦国ものに関しては「戦国BASARAの伊達政宗」しか存じ上げません。く、口惜しすぎるッ。

もっと辛いのはその戦国ものの二次創作を見て回った時です。
あああ、「政宗受け」とか心躍り食指が動くワードは数あれど、元ネタの分らない私はそれを享受する事さえ出来ない...!!!

つ、辛い。新選組なら詳しい人でないと知らないような隊士(役付でない人とか)まで知っていたりしますし、最近じゃたけぴょん...いえレッドクリフのおかげで三国志もたしょう分るようになりましたが、戦国時代は......ふ、不覚でした...。
勉強して出直します。

ちなみに、未開拓の分野を一から勉強しなくても、いろんなオンリーイベントが開催されているようです。
私がついていけそうなのは明らかに大江戸フレンドパーク(※もちろん銀魂イベント)くらいです。
次回の開催は7月ですと。い、行っちゃおうかな行っちゃおうかな。個人的には銀さんと土方さんの組合せで頼みます(何をだ)。


そんなマニアック話はさておき、勉強不足故に戦国イベントとのシンクロ率はあまり高められませんでしたが、ビッグサイトに最も近いという事で未知のゾーン・有明のワシントンホテルに宿泊しました。
東京でお泊まりというと渋谷の東急ホテルくらいなので、ちょっと新鮮な体験でした。
最も新鮮だったのはレストランです(けっきょく飯かい)。ホテルに隣接するビルに入っている素敵な和食屋さんを初体験できたのですね。
最初、イベント出発前にランチを頂いたのですが、あまりの美味しさに夕食もこちらに行ってしまいました(笑)。

ランチがこちらの画像です。牛肉の香味焼き定食でした。
メインのお肉が美味しいのはもちろん、一緒についているお刺身も鯛と烏賊で普段食べないものにも関わらず美味しく、それ以外のおかずもどれも手が込んでいて職人技を感じました。
赤出汁のお味噌汁が美味しいと思ったのはこれが生まれて初めてです。

夕食でもうっかり同じ香味焼きに行きそうだったのですが流石に止め、和食弁当を頂きました。
偏食な私のために、ダメな食材を使わないようにアレンジしてくださったおかげで、どれも綺麗に平らげる事が出来ました。
私は生魚が苦手なのですが、新鮮で美味しいものなら胃腸にショックを与えずに美味しく頂ける事がよく分りました。
また、一般的に和食屋さんはデザートに凝ってないところが多いのですが、ここはデザートまで丁寧に作られていて美味しかったです。

手が込んでいるのに良心的なお値段で、そのうえ座席間のスペースもゆったりしているという、東京では非常に貴重なお店だったのですが、残念ながら東京にあるのはこの有明だけで、あとの支店は名古屋や横浜などにあるそうです。
むぅ~、そしたら折角気に入ったお店なのになかなか行く機会が無いじゃないか。
これはやはりビッグサイトのコスプレor銀魂イベントに行くしかないか(笑)。

このレストランの入ったビルに隣接しているワシントンホテルは、ホテル内レストランは若干残念な感じでありましたが(笑)、客室はけっこう良かったです。
私達が泊まったレディースルームは、狭いながらも機能的で、フローリングの床に低いベッドがおかれており、裸足で過ごせるのも快適でしたし、女性専用ゲートで安心感も高め。女性一~ニ人の出張や小旅行に丁度いい感じでした。

そうそう、お台場に立つガンダムも見てきましたよ。「ゆりかもめ」の中からだけですが。
ガンダムのスペックを良く知らない(どころか「ニュータイプ」の定義すら掴めてない)私から見たら、印象より小さい感じでしたねガンダムは。周りの木々とかと比べると。
でもまぁ、宇宙に飛び立ったり戦闘したりするにあたっては、このぐらいのサイズの方が機動性が良いのかも。何たって機動戦士だし(そういう問題か)。
なかなかリアルで、「アムロ行きまーす!」と言いつつ今にも飛び立ちそうな感じでしたよ。もっと近くで見たいなぁ。
でも、戦国もの同様ガンダムも未知の分野の一つですから、近くで見る前にせめてキラ・ヤマトが何者かくらいの常識は予習しておきたいものです。

ううっ、いろいろ常識が欠如してる私だけど、...勉強する暇がなぁぁ~~~

一瞬ヒヤリ

2009-06-21 01:39:30 | ダンス話&スタジオM
今日、ハイブリッジの生徒さんから新たな骨髄バンクの写真をいただきました
早速最近の日課であるスキャナを起ち上げて取り込もうとした...のですが、なんと昨日まで毎回つつがなく起動していたスキャナが、いきなりまったく応答しなくなってしまったのです

私が焦ったのは言うまでもありません。なんたって、そもそもいきなりスキャナが使えるようになったのだってタナボタもので、なんでだかサッパリ分ってないのですから。
何度起動しようとしても応答してもらえず泣きそうでしたあまりの心細さに、思わず深夜なのにパソコンに詳しい人に電話したくなったほどです(←どんだけ迷惑な)。

しかし心を落ち着け、パソコンを再起動してみたらアラ不思議。
何の苦もなくスキャナが稼働してくれたじゃないですか。
い、一体なんだったんだ.....。


とにかく、おかげで今日取り込もうと思った写真を無事ご紹介する事ができるようになりました
骨髄バンクの一番ラスト、スタジオMのフラの模様の写真です。

スタジオMのフラは大抵プログラムの前半に持ってくるのに何故今回はラストにしたかというと、この髪型のためです。
うちはどの衣装にもある程度髪型の指定がありますので、セットを替えやすいような流れでプログラムを組んでいるのです。

そうそう。「髪型の指定がある」と言っても、もちろんうちの生徒さんは髪を伸ばさなくちゃダメなわけではありません。
普段はショートにしていて、舞台の時だけ上手に被り物(!)をする人も多いです。中には、ジャンルや衣装のイメージに合わせて数種類を使い分ける生徒さんも...
しかし自分で綺麗に被るのはなかなかテクニックが要りますので、最初から美容師さんにセットしてもらってくる人もいますし、日常生活に差し支えが無ければ普段から髪を伸ばしている人も多いです。

ちなみに私のは完全な自前です(笑)。
皆さん、普段の私の長さを目にしておられるはずなのに、本番になると「被り物?」と訊かれる事がとても多いんですよね。ボリュームを出すからそう見えるのかもしれません。
あくまでこれは本物です。普段から、セットすればボリュームが出るくらい、しかし見苦しいほどは長くないくらいにするのが自分のポリシーです。

私にはもう一つポリシーがあって、それはベリーダンスの時に髪を縛らない事です。
髪だけでなく、アクセサリーも(昨日ご紹介した守護指輪以外)しないことにしています。ほかの曲の時は着けていたイヤリングすら外す事にしています。
それは自分の髪が最も重要な小道具かつ装飾品だと思っているからです。その髪を使うにあたり、少しでも邪魔になるおそれのあるものは着けていたくないのです。

ベリーダンスとはまったく違う使い方ではありますが、本当はフラにおいても髪は大切な小道具です。しかし、長く伸ばしている人が多いわりに、本当の意味で「使えている」人はロパカ・カナカオレさんしか見た事がありません。
頭をみだりに動かしちゃいけない踊りなだけに、髪を使うのがベリーダンスよりもっと難しいかもしれませんね。いえ、むしろ髪を使うという発想自体しない人がほとんどなのかも(使い方を勘違いしている場合は論外です)。
ただ長く伸ばしておくだけじゃ、宝の持ち腐れだと思うんだけどなぁ。

ベリーダンス初公開

2009-06-20 00:01:26 | ダンス話&スタジオM
先日ようやく長大な全編を読み終わった小説『ひぐらしのなく頃に』の原作者、竜騎士07さんの制作日記を拝読してまいりました。
竜騎士07さんはもともと小説家ではなく、同人ゲームとして『ひぐらし』を制作した方です。って、その辺りのくだりは小説読んだだけの私にはよく分らないんですけどね。
とにかく、「ゲームが好きだからゲームの作り手になった」と、その日記でおっしゃっていたのが印象的でした。

素晴らしい。とても素敵じゃないですか。
私は「好きな事を仕事に出来たなんてラッキーですね、幸せですね」とは思いません。それはひとえにご本人の努力があったからこそです。
ゲームが好きでゲームの制作者になったなんて聞くと外部から見たら楽しそうに見えるかもしれませんが、プロの仕事である限り決して楽しいだけではありません。むしろ大変な事の方が多いくらいで。
竜騎士07さんも、制作に追われて「ゲームが好きでゲームを作っているのに、ゲームをやる暇がない」とおっしゃってましたっけ。

どんなに好きでも上手くても詳しくても、ゲームが好きな人とプロの制作者は違います。好きな人の延長線上にプロがいるのではなく、まったく別の位置に存在するのですね。
だから、ゲームを純粋に好きでいたい、楽しんでいたいと思っている人は、ゲーム業界のプロになるべきではありません。
プロの仕事としての責任や苦労が99%を占めてもなお、残りの1%を楽しめるくらいの愛と情熱がある人でないと、プロになるのは無理です。

竜騎士07さんの日記を拝見していると、お仕事をとても楽しんでいる様子が伝わってきて、きっとその楽しさのために今言ったような99%分の苦労があると思うのですが、こんなふうに残りの1%を最大限に楽しんで仕事をしているような人が私は好きです。

そして、ゲームという「誰から見ても楽しそうな世界」じゃなくても、世の中のあらゆる仕事には愛や情熱の持ちようがあるはずだと、私は思っています。
どうせ同じ仕事をするなら、愛と情熱を持って取り組んだ方が楽しいし、成果も上がるはずですよね。


いかん。プロ論が始まるとまるっきり酒場の説教オヤジ化してしまう私だ。
今日のテーマはそれじゃないッ。スキャナ開通おめでとうキャンペーン(違)、今まで公開できなかった骨髄バンクの写真を公開するコーナーですね。

今日掲載するのはベリーダンスです。
周りには美しいダンサーが何人もいるのですが、ご本人達の許可をまだ得ていないため、とりあえず私個人の写真でご勘弁ください(笑)。
以前お話しした「エロかわ☆ベリーダンス」の衣装がまさにこれなのです。

フェスタmy宇都宮で初披露した時とは、若干形状が変わっております。
実は、ブラウスの裾を個人で好きなようにジャキジャキと切ったのですね。
これは最初から考えられていた事で、そのためにもともと長めに作ってありました。しかし、出来たてホヤホヤの衣装をジャキジャキする勇気が誰も出ず(笑)、フェスタでは長い状態のままで着たのです(個人的に短く折ってお腹を出していた人もいましたが)。

映像で観てみると、やはり長いままでは重いという意見になり、骨髄バンクに向けて勇気を出してジャキジャキ!!!
最初に勇敢な生徒さんがジャキジャキした物を、親切な生徒さんが写真に収めてほかのメンバーに見せてあげたりして、骨髄バンク時には全員がジャキジャキ済の状態で着用しました。

ちなみに私のジャキ裾は若干長めです。腹を隠すため...ではなく(笑)、衣装の動きを出すためと、敢えて長さを不揃いにしてワイルドさを醸し出すためです。
この柄をご覧いただけばおわかりのとおり、今回のテーマは「ワイルド」なんですね。
丁度アフリカがブームになってますので、流行に沿ったチョイスといえるかもしれません。

にしても、ここまでアップになると私の爪が緑なのがバレバレですな(笑)。
客席が遠いからまぁいいやと思ってド緑にしたのがおもいっきし写っている...。今の水色の方がまだしも大人しかったものを.....。

あと、この指にはめている指輪は先日ドバイで入手したもので、アラビア文字が刻まれています。
「神は最良の守護者」という意味なんですって。私にアッラーのご加護があらんことを。

新ボリウッド

2009-06-19 00:25:02 | ダンス話&スタジオM
スキャナで取り込んだ写真を連日公開中です。
今日掲載するのは骨髄バンクのボリウッドのラストの模様です。

写真が(というより、この時の照明が)とても暗かったので、調節機能というのを使ってみました。
しかし私は亥年らしく、やる事がきょくたんなので、無闇矢鱈に明度を上げすぎて謎めいた色合いになってしまいました。
本当の衣装の色はもっと可愛らしいピンクです。

この衣装は久々のボリウッド衣装です。
ブラウスもスカートも今までに無いタイプにしたくて、ボリウッド雑誌を拝見して試行錯誤しました。
試行錯誤しすぎて、デモ衣装の次にギリギリだったのがこの衣装でした
でもなかなか可愛い衣装に仕上がり、丁度いいお揃いのアンダースカートをたまたま全員が持っていた事も幸いし、映像で観ても満足のいく出来でした。

ご覧になった方はご存知のとおり、ボリウッドはとにかくフォーメーションの多いダンスです。
本家ボリウッド映画のダンスシーンを観ても、目まぐるしいほどドラマチックなフォーメーションは最大の特徴の一つですからね。
ただ、本家は1カットごとに振り付けを練習し、リハーサルし、カメラの位置を変えて何カットも撮り重ねてあの映像を作り上げているわけですが、我々はそれを1テイクの生舞台で再現するのですから大変です。
必然的にほとんど同じ場所にとどまる事なく動き続ける事になりますね。

もちろん人間ですから移動を間違える事もあり得ますが、脈略無く移動しているわけではなく流れが存在するので、一個忘れても次の流れにのってフォローする事が可能です。
それに、絶えず移動しているおかげでその都度列を揃えられるという長所もあります。

ボリウッドは振り付けを覚えてから移動を練習するのではなく、最初から振りとフォーメーションがセットになっているので、振りを覚える事によってフォーメーションも覚えていきます。
そして、偏らないように、立ち位置は毎回くじで決めています。
毎回のレッスンの度に、立ち位置が決まったら場当たりをしてから曲に合わせて踊ります。
いざ曲に合わせて踊ってみると、どこで道を間違えたのやら移動していくうちに場当たりとはまったく違う場所に行き着いてしまう事もあります。
そういうときはメンバー総出で涙が出るほど爆笑します(笑)。私なんかアイラインの黒い涙が出るくらい。
レッスン中も笑いの絶えないクラスというのは、われらがスタジオMでは決して珍しくないのですが、爆笑の渦に巻き込まれるクラスは流石にこのボリウッドくらいですね。

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