舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

カーネ(男性)のフラ

2006-03-31 23:52:49 | Hawai'i
ハワイ語で男性を「カーネ」といいます。(※女性は「ワヒネ」)

最近、日本でもだいぶカーネ・ダンサーが増えてきましたね。
ウチのスタジオでも、今度のチャリティコンサートのに出演される男性が今までに無く大勢いらっしゃいます

もちろん、本場ハワイではカーネのフラも盛んです。
なんたって、もともとフラは男性のみしか踊れなかったというくらいですから。
カーネのフラはエレガントな女性のフラとは踊り方がかなり異なり、直線的で力強く「男らしい」印象が強いです。

こないだから取り上げているメリーモナークでも、男性のフラは素晴らしい演技がたくさん観られます♪
ということで本日は、おすすめハラウ(カーネ部門)のご紹介です


ハラウ・ナー・カマレイ(クムフラ:ロバート・カジメロ)

ハワイアン・ミュージシャンとして名高い方ですが(昨年の発表会のデモンストレーションで私達が踊った「ワイキキ」を歌っているのがこの方です)、優れたクムフラでもあります。
ご本人のクムからのご指示だそうで、カジメロ師はカーネ・クラスしか持っていらっしゃいません。
しかし、このメンバーというのが皆さん揃いも揃って踊りも歌も一流のマルチ・パフォーマーなのです...!!

私が初めて生でナー・カマレイの演技を見たのは、ハワイのショッピングセンターにある大型ブックス&ミュージックストアを訪れたときでした。
この日、滞在最終日のトドメのCD集めを決行していた私達は、偶然カジメロ師とハラウのCD発売記念ライブイベントに居合わせたのです

会場はCDショップに備え付けられたステージ。
その中央にピアノが置かれ、そこで弾き語りをするカジメロ師を取り囲んだハラウの皆さんが、カブリツキ状態の私達の眼前でパフォーマンスをしてくださったのです。

カジメロ師はいつもながらすばらしい美声です。
しかも、驚くべきことにハラウの皆さんの歌がこれまた巧い!!!
皆さんの上品なフラもこころゆくまで拝見できました。
「カーネの踊り方は力強い」と書きましたが、ともすると力が入り過ぎがちなカーネのフラにあって、ナー・カマレイの皆さんのフラは肩の力が抜けていて、男性らしくありながらもあくまで優美。
豊かな声量でもって至極ソフトに歌うカジメロ師の歌声にピッタリの踊り方でした。
あああ、私もあんなフラが踊りたいなぁ...

とウットリしてるうちにイベント終了。
それからカジメロ師にサインをいただく機会に恵まれたので、早速ゲットしたCDを携えて馳せ参じ、「初めまして~日光から来ました!!今日のライブ素敵でしたッ」と申し上げたところ、カジメロ師から驚きのお言葉が...
なんと、"I love Nikko!!"とおっしゃってくださったのです

このときは「さすがカジメロ師、お気を遣って下さって」と恐縮してたんですが、後日発売されたフラレアのインタビューに「日光が大好き。日光で庭を掃いて暮らしたい」という驚異のコメントを発見し、カジメロ師の心からのお言葉であったことが分かりました。
う、うれしいよう。人生で最も故郷に誇りを感じた一瞬でございました。


カジメロ師とナー・カマレイの皆さんは、昨年のメリモでこのうえなく素晴らしい演技をし、総合優勝を果たしました。
カヒコの演技が始まってカジメロ師の歌声が流れ出した瞬間、広い会場を埋めた5,000人が水を打ったように静まり返り、全員が全身を耳にして聴き入っていた様子が、映像からもリアルに伝わってきます。
そして、完璧としか言い様のないアウアナの演技!!
全員が曲をしっかり理解していなければ達成出来ない表現力と、ダンスとしての美しさの両方を兼ね備えた、理想的なフラといえる演技でした。
ああああ、しつこいですが私もこういう風に踊りたいィ~~!!

と女の私も激しく憧れるナー・カマレイの皆さんですが、彼らのメリモ出場は数年に一回だそうなので、残念ながら今年の出場はありません
しかし、カジメロ師はミュージシャンとして毎年メリモで活躍されるので、もしあのソフトで豊かな美声が聞こえてきたら、ぜひ画面にご注目下さいね。

ちょっとうれしいこと

2006-03-30 23:44:37 | ダンス話&スタジオM
先ほどマミちゃんが一人でお店に入ったとき、店員さんが突然コレ(※withフラのアクション)やってる人ですよね...?」とおっしゃったそうです。
エッ!?と思ってうかがえば、なんとあの嵐の中、2/26読売文化祭にお越し下さった方だとか。

それにしても出演者の顔を覚えてるなんてすごいなあ、とマミちゃんが思っていたら、「踊っている人の楽しさが伝わってきて印象深かった」とおっしゃってくださいました

もちろん舞台を褒めていただけるといつだって嬉しいものですが、特に出演者の楽しさとかダンスに対する愛情とか、そういうものを感じ取っていただけると何より嬉しいです。
せっかくウチの皆さんは、レッスンのときから笑いを絶やさず楽しんで踊ってますので、それが本番でお客さまに伝わったということは、舞台としても上手くできたってことだと思うのです


だから、生徒さんたちからイベントやレッスンの後に「楽しかった!!」と言ってもらえるのも同じく一番嬉しいです。
今日の画像は新しくできた塩谷町のクラスの風景で、年度内最後のレッスンということで、職員の方が撮って下さったものです。
まだレッスンは5回目。(北校の方一人をのぞけば)皆さんホントの入門段階なので、ステップの名前から覚えなければならず大変だったはずなのですが、最終的にはしっかり一曲マスターし、このとおりソツなく踊れるようになりました

そんな塩谷町クラスのあるメンバーの方がこの日のレッスン終了後、「ホントに楽しい経験になりました。ありがとう」と言って下さったときは、思わず私も「いやぁ~、こちらこそありがとうございましたッ」と感謝したものです。


踊り屋をやっていて、誰かが楽しい気持になってくれたときほど幸福なことはありません。
そのためには徹夜で準備するとか、そうこうしてるうちに大きなイベントの度に扁桃腺腫れて高熱にうなされる(※もちろん頑丈だけが取り柄のマミちゃんは別)など、それなりにキッツイ事もないわけではありませんが、我々は単純なのでちょっとばかしこのような嬉しいことがあるとコロッと忘れちゃうのでした。


さ、というわけで今夜も寝ないで立ち位置づくり頑張るぞ~。お~...。

カムエラ(その2)

2006-03-29 01:11:04 | Hawai'i
カムエラといえばなんといってもあのゴージャスかつ素敵なドレスでしょう

先ほどカムエラのピッタリ揃った動きについて私達なりの見解を書いてみましたが、ウチの振付けはどちらかというと動きから動きのつなぎを重視する傾向があるので、ちょっとばかしタイプが違うといえます。
一方で、パレカさんの素晴らしいドレスに関しては、心から敬服し幾つかの要素を取り入れたりもしております。
もちろん、ファッションに疎い私がじゃなくてマミちゃんが、ですが。

マミちゃんはほんとにパレカさんのセンスが大好きで、特に布地をたっぷり使ったゴージャスなデザインを好むあたりが(こんなこといっちゃ畏れ多いですが)もともと似ていなくもありません。
そうそう、フラレアの表紙を飾っているカムエラのドレスと全く同じ色柄の布地を使ったドレスを私たちも持っていますが、これは全くの偶然の一致で、このときばかりは真似しようと思ってしたわけではなかったりします。

パレカさんのデザインの素晴らしいところは、「踊るためのドレス」を追求しているところです。
ドレスとはいえパーティー用ではないので、立ってる姿がどうこうよりも、なにより踊ってる時に美しいことが重要なのです。
その点、パレカさんのデザインは立ってるときすら美しいですが、真価は踊り出した時に発揮されます。
分量の多いゴージャスなスカートは、ダンサーの一糸乱れぬ動き(特に高速スピン)に合わせて鮮やかに切れ、より揃って見せる働きをします。
照明に当たったときの映え方まで計算済みというのですから、パレカさんのセンスにはつくづく恐れ入ります。

パレカさんの比類なきセンスは、真似しようと思ってできるものではありませんが、マミちゃんはカムエラにわずかでも近付くべく(※この人はとにかく目標が異様に高い)、デザインに研究を重ねている模様です。
そんななか生まれた今回のスタジオのドレスも、カムエラの素晴らしさをかなり踏襲しつつ、マミちゃんが独自にいろんなもの(それはヨーロッパのファッション雑誌の片隅や、ハワイの服屋にさり気なく紛れ込んでいたりする...)から取り入れた工夫が施されて、今までにないタイプのドレスが誕生するに至ったのでした。

でも「それはまた、別の話」ということで、ともあれ今年のカムエラがどんな装いを見せてくれるのか、今からメリモが楽しみです

Kamuela: Our Favorite Halau

2006-03-28 23:38:12 | Hawai'i
メリーモナークに出るご贔屓ハラウを語るなら、まずここから始めなければならないでしょう。
そう、ウチのフラレッスンに出ている方なら必ず一度はこの名を聞いているでありましょう、フラ・ハラウ・オ・カムエラでございます

現在このハラウを率いているクムフラ(先生)は、Kau'i Kamana'o氏とKunewa Mook氏のお二人ですが、私たちが今もって最も愛しているのは、先代クムのパレカ・マトスさんです。
彼女に対する深い敬愛を込めて、私の卒論でも「衣装デザインと振り付けでフラに革新をもたらした人物」として取り上げさせていただきました

メリモを見ていて、カムエラの特徴としてまず目につくのは、何と言っても一糸乱れぬ息の合った踊りでしょう。
曲が始まり、踊り出した瞬間から、もうすでに彼女たちのレベルの高さがうかがえます。
すばらしい踊り手はたった一枚の写真やたった一つの踊り出しのポーズだけでそれとわかるものですが、カムエラの場合、それの団体バージョンなのですから凄いです。
つまり、どの写真を見てもぎっしり並んだダンサーたちの呼吸がぴったりと揃っていて、しかも誰一人身体の芯がコケッとなっちゃってる人などいません。
その上、そうと分からぬほどごく自然に隊形移動までこなすのです!!
このレベルまで団体で揃えるのは、並々ならぬ練習が必要であろうと推察されます。

しかし、カムエラの素晴らしい呼吸の秘訣は練習だけではないと思われます。
というのは、歌詞をよく聴きながらカムエラの演技を観ていると、どうも振り付けそのものにコツがあるように思われるのです。

こないだ「歌詞の一語一句に合致した振り付け」をするナー・レイ・オ・カホロクーの話をいたしましたが、カムエラの振り付けにおける歌詞のつかみ方はこちらなどと比べると密度にかなり違いがあるようです。

もちろん曲の意味に合っていないというのではありませんぞ。
振りをつける時、ナー・レイ・オ・カホロクーのクム・ナニさん達なら内容語(名詞や動詞など意味内容がハッキリした語←→文法的機能を示す機能語)のほとんどすべてを振りで表現していると考えられますが、カムエラの振りを見ると、内容語のうちでもそこで特に重要な意味を持っている語のみ振付に取り入れているように思われます。

しかも、このように(ちと乱暴にいってみれば大雑把に)つかんだ歌詞を動きであらわすにあたって、振りから振りへのつなぎ方がそうとう直線的なのもカムエラの振付けの特徴です。
ふつう、アウアナでは動きから動きが流れるようにつなげるのが美しい振りの付け方とされていますが、その点カムエラは手が真上からスッと口に来るなど、一つの動きが終了後つなぎを経ずに次の動きに移ることが多いようです。
そうするともちろん顔の向きもそれに合わせてハッキリ付けられることになります。

どこからどこまでが一つの動きなのか分からない踊りよりは、1→2→3...と区切りがハッキリした踊りの方が合わせやすいということは、言うまでもありません。
それでもカムエラのアウアナがエレガントに見えるのは、あくまでもカウントではなく曲に合わせたタイミングで踊られていることや、動きが全くコキコキしていないこと(げにコキコキ踊りはフラには厳禁ですネ)などのためと考えられます。
もちろん、カムエラのフラを最も美しく見せているのは、ひとえにその振付けをこれ以上ないってくらいピッタリ揃えていることな訳ですが。


というわけで、マミちゃんの口から「カムエラのように踊ってね」なるナゾの言葉が出たら、それは「みんなの息を合わせてください」という意味とご理解下さいませ。

有頂天

2006-03-27 23:58:28 | 徒然話
といえば、三谷幸喜さんの最新作『THE有頂天ホテル』!!
昨日のイベント向けレッスンも終わったところで、最後の学割の機会と思い、シネコン「Tシネマズ」に行って観てきました♪

上映時間が遅かったため、思いがけずレイトショー割引が適用されてオトクだったのですが、これで最後の学割の機会を逃してしまいました
って、安くなってガッカリするのも珍しいわね。

三谷さんは私の大好きな脚本家です。
マイ・フェイバリット・ドラマは『古畑』よりも『王様のレストラン』だったりするのですが。
(もちろん古畑、特に第3シリーズもいいですが)
脚本の言葉遣いが好きな上、三谷作品に出る役者さんたちもどういうわけか私の大好きな方ばかり。

そして、三谷さんのことが好きな一番の理由は、笑いの質がとっても良いってことです
笑いを取ろうとすると(三流バラエティ番組でよくあることですが)どうしても下品なネタで受けを狙ったり、出演者を苛めるとか食べ物をみっともなく扱うなど、誰かがイヤな気持ちになるような方法に走ることがありがちです。
でも、そんなもん見て出た笑いじゃひとつもスッキリしないんですよね。

その点、三谷さんの書くものにはそういうダサイ種類の笑いは出てきません。
人を笑わせるのってものすごく難しいことなのに、笑いのツボが多い上、どれを取っても良質の笑いばかりというのには、私が愛してやまないプロの矜持を感じます。
だから、(ご本人の著書によれば批判もあったようですが)私は『新選組!』だって大好きでした。
特に最終話なんて滂沱の涙でしたよ

今日の映画も、久しぶりに映画で大笑いしまくり、そうとうストレス解消になりました
そうそう、日本の映画館の観客は鑑賞中あまりに静かですが、大声出して笑った方がずっと楽しいですよ。
ハワイのカハラモールに大好きな映画館があるのですが、そこあたりだと爆笑シーンではウチのレッスンでもこうはいかないってくらい笑いの渦が巻き起こり、あちこちでポップコーンが宙を舞います
さすがにビンボー症の私はポップコーンを飛ばしはしませんが、あえて空いてる時間帯の周りに人のいない前の席を選び、マミちゃんとバカ笑いするのがお決まりの映画の楽しみ方です。

もしあなたが宇都宮のTシネマズで映画鑑賞中に恐ろしいバカ笑いを聞いてしまったら、それは我々である可能性大です...ごめんなさい。
でも、空いてる映画館やホームシアターでは、ぜひ一度ストレスも疲れもお空の彼方に飛んでいくバカ笑いをお試し下さいませ。

感激のプレゼント

2006-03-26 23:04:02 | ダンス話&スタジオM
今日は4月のイベントのための特別レッスンでした。
前半にフラ、後半にベリーダンスのメンバーがクラス合同で練習します。

フラのクラスが終わり、ベリーダンスの皆さんがスタジオに入ってきたその時、ベリーダンサーのJasmineさんが「卒業おめでとうございます」とおっしゃいつつプレゼントをくださったのです...

コーフンにまみれつつ拝見すれば、可愛らしいバスケットにいい香りのするJasmineさんお手製のブーケと、これまた鼻血モノの可愛らしさのカエルグッズが満載の激萌えプレゼント
しかもこの激萌えプレゼント、ベリーダンスのお仲間の皆さんからの卒業祝いとのことッ!!
おもわず感激してしまいましたっス

喜びのあまり調子に乗って、レッスン後に一緒に写真を撮ってくれるよう頼んだところ、快諾して下さいました
ということで皆さんと一緒に撮った写真がこちらです
J.トマシーナさん、史子さん、夏子さん、ゆみさん、実伊奈さん、三枝さん、そして萌え系カエルイラスト&うちわにつづき器用&多才ぶりを発揮してくださったJasmineさん、ほんとにありがとうございまっす!!!

今年はなんとあの人が!!

2006-03-24 23:56:26 | Hawai'i
メリーモナークは毎年出場ハラウが変わります。
毎年出ているところもあれば、ロバート・カジメロ氏のハラウのように数年に一度出るところ、また、初出場のハラウも毎年いくつかあります。

先日今年の初出場組を見たとき、私にとって衝撃のお名前が...!!
その方はカリフォルニアにあるアカデミー・オブ・ハワイアンアーツのクムフラ、マーク・ケアリイ・ホオマル氏であらせられますッ

...とコーフンして言っとりますが、ご存じない方のほうが多いですよね
おそらくディズニー映画「リロ&スティッチ」のオープニングテーマ、"He Mele No Lilo"(リロの歌)を歌っている男性だと言ったほうがピンとくるのではないでしょうか。
かくいう私自身、お名前を知ったのはごく最近のことです。

私がこの方の声を初めて聞いたのは、大昔のキングカメハメハ・フラコンペティションでのことでした。
当時のキンカメは今のように日本人出場者が大量発生する前で、ビデオのパッケージも今のように豪華でなく、なんだかホームビデオのようなケースに入っていたと記憶しています。

カヒコのビデオを流しっぱなしにしていたそのとき、私の耳に突如えっらいソウルフルなチャント(詠唱)が聞こえて参りました。
世の中に素敵なチャンターは多くても、ソウルフルなチャントなんてあり得なさそうなものですが、そのチャントはまさしく「ソウルフル」としか形容できぬものであり、それこそがマーク氏だったのです。
あまりのかっちょよさに思わず巻き戻して見入ってしまったものです。しかし、確かクムのお名前はマーク氏ではなく、彼が誰なのか知ることはできませんでした。

それから数年後、映画「リロ」を見ていた時、あの決して忘れられない声が流れてきたときは本当にビックリしました。
ついでに家に山積している夥し過ぎる数のCDの中に眠っていたマーク氏のアルバムを奇跡的に発見(発掘?)し、二度ビックリした次第です。
まったく、青い鳥はすぐそばにいるものと相場が決まっているのですね。

それ以来、私はすっかりマーク氏のファンになり、リロの歌を聴くと毎回コーフンして鳥肌が立ちます(しかしながら、彼のアルバム"Po'okela Chants"に収録されているこれのモト歌はさらに数倍のかっちょ良さです!!!)
続く"Call It What You Like..."も双璧をなすかっちょ良さです。ただ、いずれも聴いてるうちに今聴いてるのがハワイアンだということを忘れますが...。

その音楽性を裏切らず、マーク氏のルックスもほとんどラッパーさんです。
彼の写真を見ても、前にイプヘケを抱えていなかったら、うっかりヒップホップアーティストと思い込んでいたことでしょう。

ですから、マーク氏の曲はハワイアンに全く興味のない方にも楽しんでいただけること請け合いです。
一方で、純粋なハワイアンファンの知り合いも「カッコいー!!」と言ってくださったので、ハワイアン音楽を愛する人にもお勧めです。


そんなマーク氏ですから、フラに関しても賛否両論だそうです。
(なんだか私が好きでたまらない人たちはほぼ100%「賛否両論」とか「独創的」「掟破り」とか言われてるなぁ...。)
現行ハラウでの出場は初めてとはいえ、マーク氏は別のハラウを率いてメリモ出場経験がおありだそうですが、あいにく私は拝見したことがないので、今年のメリモで初めてマーク氏のフラを見るのがものすごく楽しみでございます

あの番組もメリーモナーク

2006-03-23 23:46:49 | Hawai'i
昨日メリーモナーク話を書いたところ、今日放送の海なし県で唯一まともなハワイ番組ことJ-WAVEの「Colors of Hawai'i」でも話題に上っていました。
偶然とはいえ、好きな番組とタイミングが重なるなんて嬉しいなあ

番組を聴いた方や、フラレアで読んだ方は既にご承知かと思いますが、メリモをご存じない方のためにとりあえず予備情報を説明しておきますね。

メリーモナークフェスティバルは、毎年イースターの後(つまりだいたい4月)にハワイ島ヒロのEdith Kanaka'oleスタジアムで行われるフラ大会です。
正確には、フラコンペティションはフェスティバルの一環で、ほかにもクラフトフェアやパレードなど、この週はヒロいやハワイ島を挙げてのお祭りになります。
そのメインイベントがフラ大会であるわけですね。

大会は前夜祭に始まり、一日目にミス・アロハ・フラ(女性ソロ)、二日目にグループ・カヒコ(古典)、そして最終日三日目にグループのアウアナ(現代フラ)が行われます。
一日目は女性しか出ないのは当然ですが(笑)、ほかの二日間は男性チームも出ます。もっとも、某オアフ島のコンペなどと違い、男女は別グループで出場します(一つのハラウから男性チームと女性チームの両方が出ることは多いですが)。

この大会は予選に勝てば出られるわけでもなければ、ましてやお金を積んで出してもらえるわけでもありません。
一定の条件(クムや出場者の国籍など)をクリアしているハラウのみがウェイティングリストにエントリーでき、数年待ちで出場するようです。
晴れて自分の順序が回ってきても、一定の成績を残さなければ来年の出場は出来なくなるそうな。

そういうわけで、この大会はフラの最高峰との呼び声が高いです。
確かに、とりわけ上位チームの完成度はかなりのもの。衣装、振り付け、踊り方や表情、フォーメーションなど、様々な点で勉強になります。

せっかく誰かの演技を見るなら、最高レベルのものを見た方が絶ッッ対イイですよね
だから、「フラの映像が見たい」と思ってる人には、メリモを見ることを断然おすすめします

それじゃあ、どんなハラウがどんな点で特にお勧めなの??ということで、次回からは我が家のご贔屓ハラウとその特長をご紹介いたしますね

lanarana的メリーモナーク2006の楽しみ方

2006-03-22 23:58:54 | Hawai'i
いよいよ1か月後に迫りました、The Merrie Monarch Festival 2006
メリーモナーク(私たちは「メリモ」と言ってますが)は、ハワイ中&アメリカ本土から選りすぐりのハラウ(フラの教室ですね)が一堂に会するコンペティションです。
まあ、フラ界のFIFAワールドカップと思っていただいて差し支えありません(一種目なのでオリンピックではない;時節柄「WBC」と申し上げたいところですが、日本が初代王者に輝いたばかりのこの大会に対し、メリモはなんとマミちゃんがハワイに住んでいた1970年代からあります)。
ふつう私たちが会場のハワイ島はヒロまで足を伸ばす機会はそうそうありませんが、現在はインターネットでリアルタイム観戦できる上、かなりすぐにDVDをゲットすることができるようになりましたよね。
ということで、母マミちゃん&私個人的なメリーモナークの楽しみ方をちょっとばかしご紹介いたします


本日はそれに先立って前口上をば。

まず、ここで申し上げることは単に私たちの個人的な価値観に過ぎず、何が正しいとか間違ってるとかいうことはありません。

ということを明記した上で私たちの立場をブチ上げます。
曰く、メリーモナークはエンターテインメントであると。

フラは本来、宗教的な意義を持って生まれたものですが、殊ここにおけるフラの第一の目的はあくまでも観客をエンターテインすることであり、したがってここで最も優れたフラとは、人々を最も魅了したフラであるといえます。

観客を熱狂させることができるならどんな演技をしてもよいのだ!!といいたいところですが、そうなっちゃうと(手を使ったサッカーがもはやサッカーではないように)フラではなくなってしまいますので、ある程度のルールは必要になってきます。
そこで、サッカーのW杯における「手を使っちゃダメ」のような根本的なルールに当たるのが、「踊り手が意味を理解して演じていること」だと、私などは解釈しています。

つまり、ダンサーは自分が演じていることがなにを表しているかをしっかり理解していなければなりません。ということはそのためのハワイ語の知識や、関連する歴史とか植物に関するリサーチなどもしておくべきです。
しかし、これらが守られている上でなら、その表現法はものすごく自由であってしかるべきだと思います。
(ホントに意味を理解しているなら、そうハズしたことはしないでしょうし...)


ということで、私たちがメリモ観戦にあたって第一に見るのは「エンターテインメントとしての完成度」なのです。

さらにいうなら、マミちゃんは衣装(のシルエット)を最重視します。
というか、衣装がダサいとハナから見ようとしません(笑)。
もちろん、逆にステキな衣装だとなめるように見た挙げ句、何らかの形でウチの衣装に反映されます。
だいたい彼女のデザインのシルエットにインスピレーションが与えられるようですが、私あたりには、どこがどう活かされたのかちょっとやそっとじゃ分かりません。

でもって私はハワイ語と振りの一致に芸術性を見出します。言葉と動きがほとんどひとつひとつ一致しているハラウ(例を挙げるならクム、ナニ・リム・ヤップのナー・レイ・オ・カホロクーです)をみるとほとんど感動してしまいます


そんな一見正反対の我々なのに、贔屓のハラウは異様に似かよるんだから不思議です。
おそらく優秀なハラウは(つまり優秀な指導者は)、攻めも守りも天才のイチローじゃないですが、あらゆる点が優れているのでしょうね

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