舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

ハワイアンソングの意味を理解しよう!

2014-06-30 06:10:57 | ダンス話&スタジオM
先日他の記事にお寄せいただいたコメントへのお返事を書いたところ、字数制限をオーバーしたのか上手く投稿出来ませんでした

そこでそのお返事を記事にして投稿したいと思います(文章を短くしようという発想は無いのかよ)。


コメントの内容は「フラレッスンでの曲の解釈」についてのお話です。
コメント主さんが例としておっしゃっていた曲はエピリマイ…おお、まさに解釈の語り甲斐があるネタじゃないですか

ご存知の方も大勢いらっしゃいますように、そしてコメント主さんご本人も触れておられたとおり、この曲はカウアイ島・マカナに伝わるロマンチックな故事が背景にあります。

該当箇所の歌詞だけを見ても「あなたと私はきっとマカナの火を見る / (それは)愛の贈り物」としか語られていないので、背景となるエピソードを知っていなければ、一体何の話だかサッパリ分らないと思います。

まあ多くの場合フラで踊られるのは表向きの歌詞どおりの内容である事がほとんどなので、上辺だけ見れば踊れない事も無い。
でも、ここは是非マカナに伝わる伝承を理解した上で踊りたいものですね。
「見る」「火」みたいな意味の断片の羅列だけで踊るのと、それらが本当に意味するところを分って踊るのとでは、表現力がまるで違ってきます。

私の場合、歌詞を解説する時はホワイトボードに歌詞を書いて一つずつの単語の意味→文として組み立てて翻訳、という過程で説明するんですが、このエピリマイみたいに歌詞だけではすべて語られていない背景などを説明する場合は、主にイラストを用います。

エピリマイだったら、海を描いて崖を描いて、崖上から投げ落とされた火を崖下で受ける恋人、という構図を描くわけです(「いやぁ、しっかしいくら縁起物と言っても火傷すんのはイヤよね。私だったらあんなモン落とされたら逃げちゃうわマジでー」などと余計な事をのたまいつつ)。
もし私のイラストが生徒さんの頭に残れば、踊る時にリアルに思い浮かべられますものね。


あとケアリイ・レイシェルさん繋がりだとKa Nohona Pili Kaiとか(私の解説は毎回「アレは涙そうそうとは無関係の内容なんですうー!!」という咆哮から始まりますw)、不朽の名作Pua Lililehuaなども、特に背景解説に力が入る曲ですね~。

Hi'ilaweのように特定の場所を舞台にする曲はザックリとそこの景色を描きます。
こないだワイピオ渓谷に行ってきたばかりなので、今度描く時はよりリアルに描けるはず♪
まあ激しい高所恐怖症の私はあの階段を下まで降りてゆく事が出来ず、同行の方にカメラを託して手すりにつかまっておののいてたんですけどね(笑)。


とはいえ、やはり私が最もノるのは残念な恋のエピソードです(ヲイ)。


アレコキなんかもう、嬉々として人物相関図を描いちゃいます。ハイナで驚愕の新展開がある曲ってのは非常に珍しいですから余計ノリますね~。

で、中でも一番解説するのが好きなのが、見出し画像のLei Hinahina!!(笑)
ウチでこの曲を習った事のある方なら、一度はこのイラストを見た事があるのではないでしょうか。


迂闊にイラストにするとイメージが固定されてしまって良くない、と考える向きもおありでしょうが、あまりに漠然とし過ぎているのも想像しづらいかと思いますので、実際の意味内容に反しない範囲でイラスト化するのは是非のおススメです。






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このカエルさんバナーは6月のバナーなので、今日でお別れかも
寂しいなあ。来月以降も季節感を無視して使い続けようかなあ(笑)

6月29日(日)のつぶやき

2014-06-30 03:24:59 | 徒然話

メリーモナーク・カムエラMAH比較画像

2014-06-29 03:34:35 | メリーモナーク
先ほど投稿した骨髄バンクチャリティコンサートの記事に何か画像を貼るのを忘れてしまったので、代わりと言っちゃナンですが(笑)一つ載せておきます。


昨日だか今日にフラ雑誌『素敵なフラスタイル』が発売されました。
今回はメリーモナーク特集だし、クニ・ナカイさんがこの雑誌のためにメリモの舞台を撮影なさったと現地で伺っていたため買う事にしました。

嬉しい事にメリモの全パフォーマンスの写真が掲載されており、ミスアロハフラのカムエラの例の衣装もしっかり載ってました。


こうして(※見出し画像)並べてみると、ホント「どこかで見た事ある」ってレベルじゃないぞこれ。
衣装っつーか被り物も被り方も………。うん、やっぱどう見てもアレだよね。


ちなみに、以前の記事にも書きましたとおり、元ネタとなった方は右側ではありません。左側です。
まあ逆だと思うよね普通…。あの三段スカートのカムエラだもんね……。でも違うんだ……。


元ネタが元ネタなので当り前ではあるんですが(笑)、ひたすら見た目だけに限って言えば、やっぱ今年は全出場者の中でこの衣装が一番好きでしたね。
これが個人的にベストドレッサー賞を献上したいお教室・ケアーヌエヌエさんがいらっしゃったりしたら、また違った感想になったのかもしれませんが。
ケアーヌエヌエさん、今年は出場なさらなくて残念だったなあ。またあのエレガントでゴージャスな衣装の数々を拝見したいものです。




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いよいよ明日は骨髄バンク!!

2014-06-29 02:23:52 | ダンス話&スタジオM
毎年恒例、骨髄バンク登録推進運動「命のつどい」チャリティコンサートが明日29日(日)になりましたー


っていうか、準備にばかり追われていてブログでお知らせするのをスッカリ忘れていたわよ。
あたしってほんとバカ。


チャリティコンサートは今年も栃木県総合文化センター・メインホールで行われます。
全体のプログラムが11時から始まり、順当に行けば我々スタジオMは午後1時25分からの予定です。


すべてのプログラムをご紹介したいのですが、とても全部ご紹介しきれないため、とりあえず私やマミちゃんが出没するのだけお知らせしておきますね


1. Lei Ana O Manoa I Ka Nani O Na Pua
2月のバレンタインコンサートでも踊ったアーロン・サラーさんの曲です。
客席の皆様にも美しいマーノアの情景が思い浮かぶよう、心を込めて踊りますわよ。

4. 'Ahulili
宇都宮のサークル「ティアレ」の皆さんと一緒にナニ先生の演奏で♪
このグループには今回初舞台の方が2名いらっしゃいますので、どうぞあたたかく応援して下さいね~!

7. Holoholo Ka'a
よみうりカルチャー宇都宮の精鋭部隊が登場です。
大好きなロバート様の曲を鬼仕様のフォーメーション(!?)で踊りますぞ♪

10. Under The Sea
2014年のスタジオMといえばアンダーザシー(笑)。
今回も楽しくゴージャスに参ります!

13. Nani Ahiahi
母と二人で踊るのは、2月にロパカお姉様の素晴らしいヴォーカルで踊ったあの名曲です。
続く読売&ティアレ合同の曲にもご一緒させていただきますよ♪

19. Hay Un Amigo En Mi
ここからはオリエンタルダンス。まずはジプシーです。
衣装が2014年仕様になっていますので、是非チェックして下さいまし!

22. Oul Tani Eyh
最後はベリーダンス。アサヤ(ステッキ)を使ったエジプトの踊りと、大好きな歌手Nancyさんの曲を2曲続けてお送りします。


これらの前後にも、県内各地でレッスンしているスタジオMファミリーの様々なグループの皆さんが1年間の練習の成果を披露しますので、ぜひ声援を宜しくお願い致します





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before & after@ハワイアンズ

2014-06-28 03:19:52 | ダンス話&スタジオM
他人様のブログの海を彷徨っていたら、我々と同じく先日ハワイアンズで行われたジャパン・フラガール・フェスティバルに参加されたお教室の記事を発見しました


嬉々として拝読していってビックリ。

い、いる。
いるじゃないですか我々が。


記事内に貼られている画像のうち、土曜日の朝の場当たり風景の画像を良く見たら、そのうちの一枚に思いっきり我がスタジオMの場当たり中の様子が写ってました。


おおお、ありがとうございます!
見ず知らずのお方に、我々の画像を使っていただけて大変嬉しいです!


って、ワタクシ恐怖のスッピンモードなんスけどね。(爆)


そう、非常に恐ろしい事に、この中に写っている私(まあ体型から言ってどれだかバレバレですね)ときたら、早朝につき放送事故レベルのスッピンなのでございます。

ま~ハッキリ言ってこの日は7時に起床して朝食会場に行き、ハワイアンズの一般オープン前=8時半とかそういう時間帯にステージの下見に行ったわけですから、私の生活サイクルでこの時間帯に化粧しているなんてまずムリ。
どっちかっつーと前日の化粧を落としてから大して経ってないレベルです(笑)。


今回に限らず、朝食のあるホテルとかディズニーリゾートのアーリーエントリーに顔を作り終えた状態で間に合う事は殆ど絶望的なので、お泊りにはサングラスが欠かせない私です。
こういうとき、スッピンで表に出られるレベルの顔面偏差値の方(ウチにも堂々とスッピンのまま場当たりしていたメンバーが何人も!)がただひたすら羨ましい
い、いいのさ。私の顔は人為的に作り上げた状態こそが基本形(という設定)なのさ。


比較対象としてアフターの写真も載せておきます。



先ほどの場当たりがスッピンだった人もステージメイクを施して、先ほどアレでも薄化粧だったマミちゃんもさらに塗り重ね(笑)、本番モードに変身しております。



で本番のステージがこちら。
当日の朝に生じた急な変更にも、皆さんちゃんと対応出来てました。
寝起きのボケボケ頭でスッピン&ヒッツメ頭という悪夢のような出で立ちでも、やっぱ場当たりしといて良かったなあ(※そこまで酷い出で立ちだったのは私だけである。)。


そうそう、寝起きと書いて思い出した事が!

賢明な皆様は既にお気づきのとおり、拙ブログは毎回パソコンの時計が半日狂ってるんじゃないかと疑われそうなクレイジーな時間帯に執筆されております。
これは私がパソコンを見たりいじったり出来るのが早くても午前2時過ぎになるせいなのですが、このため、私がメールを見たり返信したりする時間帯もこういう感じだったりします。



で、何を言いたいかと申しますと。
裏部屋パスワードのリクエストをくださった皆様、本当にありがとうございます!
そしてお返事をお待ちいただいている皆様、まことに申し訳ございませんんんん!!!!(ドゲザァー




ほんと、予想外に多くの方から裏部屋パスワードをお求めいただきまして(←なんかこの書き方だと売ってるみたいだがもちろん有料ではありませんぞw)、いくら感謝してもしきれません

こんなヤツの毒舌でよろしかったらもう幾らでも…と、申し上げたいところなのですが、もっと早い時間帯に携帯(スマホ)からリクエストメールを送っていただいたのを拝見すると、え、ちょ、こんな時間にお返事とかしたら大迷惑じゃね!?とコミュ障の私は激しくおののいてしまうのでございます。
パソコンなら寝る時は切ってあるけれど、携帯やスマホだと下手すりゃ寝ている耳元で着信音が鳴り響くなんて悪夢になりかねませんからねぇ。

出来れば一般的に迷惑じゃない時間帯(ってそもそも何時なのでしょう、午後9時前とかですかね)にお送りしたいと思いつつも、なかなかその時間帯にパソコンを開けないのが現状でありまして。
何とか出来るだけ近いうちにそういう時間帯にお送り出来る時間を見つけてお返事いたしますので、今しばらくお待ちくださいませ


あと同じく携帯/スマホから送っていただいた方にお返事した後、随分経ってからMailer Daemonさんによって突っ返されてしまっていた事に気づいたケースもあります。
パソコンからの受信を拒否する設定になっているのかもしれませんね。
そういう方には、これまた近いうちに携帯メールからお送りするように致しますので、やはりしばらくお待ちくださいませ~。


もちろん私と同じ闇の眷属(なんかムダにかっちょええな)の方は「ふははは、つまらぬことを気にせず3時でも4時でも送りたまえ(※闇の眷属のイメージ)」とお書き添えいただければ喜んで遠慮なくド深夜にお送り申し上げます(笑)。


闇の眷属としての最近の悩みは、近頃やけに日の出が早いせいで、活動時間中に思いっきり明るくなってしまう事です。
せめて4時くらいまでは暗いままであって欲しいものだぜ。ふははは(※闇の眷属のイメージ)。





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31歳になっても闇の眷属などとのたまう中二(病)の精神を失わない困った筆者でホントすみません。
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本日のネタ画像

2014-06-27 06:08:37 | ダンス話&スタジオM
某大手業者さんから届いたダイレクトメールの中に驚愕の商品が紹介されてました。

上の見出し画像、尻パッドです。


えええ、し、尻パッド!?!?
なぜにそんなモノがフラに関係してるんだ!?!?
一瞬混乱状態に陥りましたが、そういえば数年前の某イベント時、見知らぬフラ・ダンサーさんの衣装ケースが全開になっており、よりによってその一番上に尻パッドが置かれていた事を思い出しました。


もしかして日本人フラ・ダンサーの中には少なからず「ヒップのボリュームを増やしたい」とお考えの方がいらっしゃるのでしょうか……?

だとしたらそれは大きな誤解です。
魅惑的なダンサーになるために、尻のボリュームなど皆無です。
お尻が小さかったりぺったんこだったりしても、コンプレックスに感じる必要なんて無いのです!



もし「フラ・ダンサーとしてはヒップが大きい方が良いのではなかろうか」と考える日本人がいるとすれば、それはハワイのクムやダンサーに多くみられる体型に影響されているのかもしれません。
そんな方々が素敵なフラを踊っているのを見ると、「ヒップにボリュームがあった方が大きくスウェイして素敵に見えるのではないか」と想像したとしても不思議は無いです。


しかし冷静に考えると、ラテンダンサーのような魅惑的なヒップを持っていなくても素敵に踊れているハワイのダンサーも大勢いらっしゃいます。

これは「手」にも同じ事がいえますね。よく「自分の手は色白じゃない・皺がある・指が太い/短い/形が良くない」など
といった理由をつけて「綺麗なハンドモーションは出来ない」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、それは大きな間違いです。
90に手が届こうかというクプナダンサーでも、赤ん坊の手のように肉付きの良い指の持主(マミちゃんのクムがそうだったらしい)でも、フラの手が美しい人は見た目に関わらずとても美しくみえるものです。
ゴツくて大きくていかにも「男!」という手をしていながら、なまじの女性よりも遥かに繊細でエレガントな動きをする男性も大勢いらっしゃいます。


ヒップにしろ手にしろ、魅惑的たらしめるのは形ではなく「使い方」なのです。


どれほど小さなお尻だろうと、形状がペッタンコであろうと、ステップに伴って適切なタイミングと揺れ方で美しくスウェイすれば、いくらでも魅力的なヒップになれます。
(逆に、いくらハワイアンと同じようなお尻をしていても、正しく揺れなければただの持ち腐れです。)

お尻のボリュームを増やしたからといって、綺麗に揺れているように見せてくれる効果は特に無い、という事は認識しておいた方が良さそうです。
ヒップが綺麗に揺れるのはあくまでも自分の踊り方次第なのです。


そして、尻パッドを入れるともう一つ問題があります。
尻パッドによって作られる姿勢はどうしたって不自然になります。




このビフォーアフターの写真を見るとお気づきになると思いますが、このモデルさんは明らかに尻パッドを入れただけでなく、アフターの写真では自分の尻も少し後ろに出っぱらかしています。

写真のモデルさんはあくまでも尻パッド効果を強調するために取っている姿勢ですが、普通の人が装着した場合でも、尻パッドがあるといやでも意識がヒップに行くようになり、そもそも尻パッドを入れるくらいの人は元々ヒップにボリュームが欲しいと思っているわけですから、いきおい(無意識裡にであっても)お尻を後ろに出っぱらかそうという心理が働きます。

写真でも分るとおり、これによって上半身が確実に前方向にズレていますね。この態勢のまま踊ったら見た目も不自然ですし、何より自分の腰に悪い!

たまにこういう姿勢で踊っている人がいるけれど、本来お尻を後ろに引いたらその分上半身も一緒に後ろに持っていかなければバランスが悪いので、専らお尻だけ突き出すのはお勧め出来ません。
お尻の位置が比較的後ろにある踊り方のお教室を見ていても、上手な人は上半身とのバランスがきちんと取れているものです。


いえいえ、私ゃ尻パッドの営業妨害をしようと思っているわけではありませんよ。
私やマミちゃんのような天然物でない限り(笑)、お尻のピッタリしたパーティードレスを着たいときなどには確かに有効でしょう。
しかし、フラで使用すると不自然な姿勢や揺らし方に繋がりかねないため、十分気をつけておいた方がいいと私は思います。


自前よりもヒップのボリュームを盛りたい場合、ウェストよりも低い位置で切り替えてギャザーをたっぷり取った衣装を着れば無問題です。
あとは踊り方ですね。上半身が無駄に動かないように心がけて、正しくスウェイするようにステップを踏めば、サイズや形状に関わらず魅惑的なヒップになります。


なお余談ですが、尻と違って胸は大いに盛りまくって無問題です。
なぜならば胸を盛るとそれだけでかなり姿勢が良く見えますし、胸に意識を持っていって高い位置に保とうとするのも良い事ですから。
出来るだけ力を抜いてリラックスし、自然に揺れるのに任せるべきヒップとは逆に、胸=上半身は背筋を使って常に良い姿勢を保つ事によって「プライドのある踊り」が実現出来るのです。





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ハワイアンズ夜ショー「オハナ・こころひとつに」

2014-06-26 05:01:33 | ダンス話&スタジオM
本日は、現在ハワイアンズで演じられている夜のショーをご紹介したいと思います

ハワイアンズでは昼と夜に1回ずつダンシングチームによる常設ショーが行われています。
昼と夜では内容が全く異なっておりますので、是非一度は両方観る事をお勧めします。
特に夜のショーはメインの位置づけであり、ボリュームのある内容で照明などの演出にも力が入っていますので、8時半からと遅めの開演ですが、せっかくハワイアンズに来たならば一見の価値アリです。


最新ショーのタイトルは「オハナ・こころひとつに」。
今年の1月から始まったばかりのショーです。
実は私も最前列で観られたのは今回が初めてでした。




最初はオープニングのBGMとともに無人のステージににさまざまな照明が当てられて、何やらプロジェクションマッピング状態(違)です。
前回まで映像や歌詞が映し出されていた上方のスクリーンは今回は使用しないんですね。


やがて音楽が変わり、いよいよダンサーの皆さんの登場です。




……って、え、ちょ、バ、バ、バレエ???
しかもBGMは『ケセラセラ』!?!?



おおお、何ということ。初っ端から予想の斜め上を行く展開に度肝を抜かれます。
ま、まさかポリネシアンレビューと銘打たれたショーの冒頭でバレエを観る事になろうとは、一体誰が想像出来たでしょうか。

しかし実はハワイアンズの夜ショーはオープニングで度肝を抜かれる事がとても多かったりします。
ほとんどベリーダンスのヴェールにしか見えない虹色の布をひらめかせたダンサーがこれまたベリーダンサーと見紛う走り方で登場したり、いきなり若干フラっぽい動作の入る炭坑節から始まったり、ほっかむりに腰ミノで炭坑節とタヒチアンのハイブリッドのような踊りが始まったり、極めつけは前回のショーのオープニングで行われた謎のイリュージョンなんてのもありました。
特に映画『フラガール』公開以降にオープニングのトビっぷりが凄まじくなったような気がするのは私だけでしょうか。




そんな過去に想いを馳せつつ目の前で展開されるバレエ(服装も動きもどこからどう見てもバレエ)を見守っていると、やがてもう少しフラらしい装いのダンサーさん達が登場しました。
この方達は服装に相応しくフラの動作をするのですが、曲は相変わらずケセラセラ(インスト)なので、特に歌詞の意味は関係なくカホロなどをなさいます。
そうかと思うとバレエ担当の人達と一緒に跳んだり跳ねたリが始まったりもし、要するに舞台上がかなりカオスな事になります。




一連のオープニングの合間にこういうウリウリを持ったダンサーさん達を見た時は少し安堵しました。
でも、振付からはあすこのタフアフアイのニオイがするんだけど、曲を聞くとこれまた歌詞には特に合致してない感じです。


多分このシーンは、歌詞と踊りが一致している事が大前提のフラとして観るんじゃなくて、一種のオープニングムービーのような感覚で観るのが正解なんだと思います。
よくドラマやアニメのオープニングでテーマソングに合わせて登場人物を紹介したり作品の目玉シーンが出て来たりするアレみたいな感じなのでしょう。




そんなわけでオープニングにはタヒチアンも出て来ます。
このパウを吹き流し状にタテに割いたようなスカートは、さっきのウリウリの時のオレンジ色のスカートの下からチラ見えしていたのと同じようなので、早変りしてタヒチアンモードに変身したのですね。




ファイヤーナイフダンサーのお二人もオープニングに登場です。
これまた某大手男性アイドル専門事務所の皆さんがコンサートで着用してても違和感が無い種類の衣装です(※あくまでイメージ)。




と思ってたら、彼らの後ろから女性ダンサーが登場するところが某事務所とは大きく異なりました。
夢と魔法の王国の神登場時のようなものものしさで現れたのは現リーダーさんです。




このオープニング~続くカヒコでのリーダーさんは完全にプリマドンナの立ち位置であり、他のダンサーと一線も二線も画した扱われ方はもはやいつ「ハハッ」というアノ笑い声が聞こえてもおかしくないレベルです。

唯一無二の神が君臨する夢の国とは異なり、ハワイアンズのダンサーさん達の中でここまで一人のダンサーがプリマ扱いされる演出は、過去の例にもちょっと覚えがありません(そりゃ私より詳しい方は前例をご存知かもしれないけど、少なくとも毎回そういう演出はされていない)。
オープニングシーンなどで誰か一人だけ衣装の違う人が他のダンサーとは違う役回りを演じる事は時たまあるけれど、今回ほどザ・主役!な立ち位置になる事は珍しいと言っていいんじゃないでしょうか。




このようにソロで踊る時間も長く、他のダンサー達と一緒に踊るシーンでも、彼女だけ振付が全然異なっていたりしました。




中でも一番印象的だったのがこのシーンです。
他ダンサー達がこういう脚と腹の筋肉に効きそうなポーズで寝そべっている中、スーフィーダンスよろしく(スピンネックがついてたので正確にはアレとは違いますが)中央でグルグルグルグルと回転するリーダー。




このシーンの前にはカヒコのアイアラオペレが踊られていたので、リーダーさんの衣装も立ち位置もペレのイメージなのではないかと推察されます。




カヒコと言えば「直線的・笑わない・力強い」というイメージなんだなという事がたいへん分りやすいアイアラオペレでした。




これまたオーソドックスなウリウリです。
今度は本当に曲に合わせて踊られていました。




安堵したのも束の間、またまたバレエ色の濃厚なダンサーさん達の登場です。
ああ…、これは前回のショーでも踊られていたKa Pilinaですね。
なぜかこのカピリナではバレエが中心に据えられているのです。




曲が後半に差し掛かってフラ担当のダンサーが出て来ても、彼女達の間をぬってバレエ的な動作を続けるバレエ担当のお二人。
曲の意味に合わせた動きをしている気配もないので、このお二人はもしかするとカピリナに登場する鳥達を象徴しているのではないでしょうか。
カピリナで歌われているのが鳥のさえずりに誘われて起きた出来事(※どんな出来事かはR指定につき自粛)だって事を考えると、これも一種の「意味を表現している状態」と言えましょう。うん。




続いて登場したのは、この完全にどこかで見た事のあるデザインの衣装です。




しかも途中、伴奏なしで「ヘイ!ヘイ!」などと掛け声を掛けつつプイリを鳴らす演出もやはりどこかで見た事ありまくりです。


このどこかで見た事のある無伴奏プイリをハワイアンズのダンサーさん達が初めて披露した時は、そらもう元ネタとは似ても似つかぬほどゆっくりしか出来なかったのですが、最近はかなりスキルが上がって来て元ネタと遜色ない速度でこなせるようになり、完全にどこかで見た事のある仕上がりになっています。




次はスローナンバー…と思ったら、これも前回のショーから続投の「見上げてごらん夜の星を」でした。
ハワイアンズは場所柄「日本語の曲で踊って欲しい」というお客さんの声があったとしても不思議は無いんで止むを得ないと思いますが、なんでそういう必要にかられているわけでもないのにこの曲をフラで踊ろうとする人が後を絶たないんだろう。
べつにフラ向けだったりハワイらしい要素は無いような気がするんだけどなあ。星は北国でも出てるわけだし(笑)。
まあ瀬戸の花嫁あたりよりはまだコジツケようがあると強引に自分を納得させるしかないわね。




今度はウェルドンさんのヒット曲「Lei Ho'oheno」です。
公式ガイドに「恋人に捧げるラブソング」と書かれているのがチョッチ気になりますが(笑)、ダンサーさんに非はありません。とりあえず、めくるめくフォーメーションを堪能しましょう。




そこに前の曲に出ていたメンバーも加わり、何種類かの衣装で「アイナふくしま」という新しいテーマソングが踊られました。
う~む、この新曲があるのだから、さっきの「見上げて(略)」みたいな他の日本語曲は要らないと思うんだけど…やっぱフラを知らないカタギのお客さんからは日本語曲の人気が根強いのかなあ。
フラや他のポリネシアの踊りを知らなくても、歌詞が何を言っているか分らなくても、ハワイ語や英語で歌われるハワイのトラディショナルソングの方が異国情緒を楽しめるんじゃないかと思うんだけどねえ。
「曲の意味を知りたい方は公式プログラムに載ってます!」の方がプログラムも売れるだろうし(笑)。




ここでインターミッション。パイナップルジュースの宣伝ソングが入ります。冗談みたいな服装ですが結構カワイイです。
ちょっと前まで宣伝ソングを踊らせるだけでは飽き足らず「お泊りの方はサインひとつでお買い求めいただけます!」などというあからさま過ぎるアナウンスに合わせてダンサーさんにオーバーアクションをさせていたのですが、アレは流石に止めたようです(笑)。




体験コーナーを挟んで、後半に演じられるのはハワイ以外のポリネシアの踊りです。
サモアの踊り可愛いなぁ。私はサモアの踊りも言葉も学んだ事が無いのでさっぱりわかりませんが。
どうもサモア辺りになると元々持ちネタが少ないらしく、同じ曲が数年サイクルで使い回されてるっぽいです。

そして実をいうと、そのうちの一曲は夢の国のポリネシアンテラスでミニーちゃんも踊っている曲だったりします。
「ハワイアンと言えば青竹珊瑚」みたいに、サモアにおける昔ながらのベタな有名曲なのかもしれませぬ。




サモア繋がりでファイヤーナイフダンスに突入です。




二刀流とかやっちゃうもんね。凄いよね。
両手にそれぞれ持って自在に回すのも素晴らしいですし、この2本を繋げて長い1本にして回すのも迫力です。


ここのファイヤーナイフダンサーの皆さんは全員上手いですね。ハワイのちょっとしたルアウショーのダンサーよりレベル高いです。
ただ私の推しメンは今でもKEN青木さんが至高です。青木さんは震災休業中に定年を迎えられたそうで、ひっそりと退職してしまわれましたが、あの方ほど会場のボルテージを上げてゆくワザに長けた方はまだ現れませんね。もっと続けていただきたかったなあ。




いよいよ佳境、最後はタヒチアンです。
今回のタヒチアンの中ではこの最初の曲が一番好きです。衣装の色合いも良いし、振付もドラマチックです。




最後の決めポーズも野性的で良いねえ。




ヴィジュアル的に好きなのはこの衣装ですね。フルレングスが好きなもんで。
ただブラをもう少し立体的に作れなかったのかなあというのが残念です。胸を潰しちゃってる感じがどうもね。




ここからの流れは前回と同じ(というか映画公開以来ずっと同じ)。
白い衣装のソロダンサーが映画と同じタネイムアを踊ります。




からのオテア。振付けも同じですからそろそろ覚えそうです(笑)。
この白と赤の衣装がものすごく昔懐かしい感じなのは、あくまでも映画の(=ハワイアンセンター初期の)再現のために敢えてそうしているからですね。




このタッセルの感じとか、私も四半世紀前を思い出して懐かしさで泣けてきます。
あの頃はアクセサリーもシェルや羽根じゃなくて花だったんだよね。フラじゃ有り得ないレベルの大きいレイポオ被って、レイを幾重にも掛けてさあ。もちろん20年前だから当然のように造花だし(笑)。
そもそも踊り自体もタヒチのタヒチアンじゃなくて、ハワイのルアウショーで踊られてたようなのが主流だったものね。
要するにいろんなものが未熟で発展途上だった訳だけど、いろんな事が単純で楽しくて、それはそれで良い時代だったなあ。




…と私みたいな古参は昔の思い出に耽る事が出来るし、最近の人は「おお、映画と同じ!」という感動があるし、まあまだまだしばらくはショーが変わってもこのエンディングで行くんじゃないでしょうか。





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