電影フリークス ~映画のブログ~

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王天林追悼2

2010-12-02 16:24:24 | 七十年代作品【1974】
チャールズ・ヒョン。
彼が74年に出演した『[足台]拳龍虎鬥』(Big Showdown,The)はまぎれもない王天林監督作品です!
小刻みに素早く動くカンフーアクションは私個人がとても気に入っているのですが、彼は私のお気に入りスターの一人です。(チャールズ・ヒョンの主演映画といえばこの時期ならベティ・ティンペイやあの韓国のキム・ジンパルが出た『鐵証』なんて映画もありましたね〜。)その彼、上半身裸がよく似合うヒョン氏、その姿が実によかった!


そしてもう一人。この映画で頑張っていましたのが悪のボスを演じる梁少華です。
数年前、その彼に私がコンタクトを取った時、いろいろ当時の事を教えていただきました。ご本人からメッセージをいただいた時は本当にうれしかったですね。お名前も現在は変えられていますが、当時出演された数々の作品のことを忘れないですし、私の記憶の中に大切にしまっています。(今もとても感謝しています。)
やはりジャッキーのような主役を張る大スターというよりは脇で活躍されていたお方でしたので横から現場を見つめていたでしょうし、後になっても冷静に当時の様々な状況について正確に語ってくれたりするのかも知れないのです。丁寧に対応していただけるのは大変有り難く、なかなかそんな事までしてくれる人はいません。
キリがないので彼についてはこの辺でお終いにして本題に入ることにします。

この映画に関して1つの誤解があるのですが、楊斯がこの映画に出演しているという噂があるのは、アメリカ公開時のポスターに同年の『小霸王』で主演した時の張力が大々的に使われているためでしょうね。勿論、楊斯や張力はこの映画には出演しません。(香港ではおそらく未公開と思います。)ヒョン氏の演舞ではじまる映画は大体こんな展開でしょうか。父親を殺された主人公の復讐劇で、騒動を起こした主人公が手錠をかけられ監獄へ。しかし強力な足技の仲間に助けられ脱走した二人は特訓して町のボスと対決する・・・。
スピーディーなカンフー・アクションの十分楽しませてくれる。武術指導にはユアン・ウーピンが当たっています。さすが、ユアン・ウーピンだ(アクションシーンは袁家班+元奎、ユンピョウなど)。この二人の組み合わせというのは珍しいが、富国影業のアクションを支えていたのは間違いなくユアン・ウーピンであり『硬漢』や『狼狽為奸』などすべて専属で行っていたのです。共演する金福萬も顔はオジサン顔であるのに足技はとても素晴らしかった。もしかして韓国人(?)。また、チャールズ・ヒョンが強力な武器・三節棍にどうやって立ち向かうのか。ここが一番の見せ所でしたね。
この映画ではアクション中心なのですが、富国という小さな会社で大監督・王天林はすばらしい功夫片を完成させました。つづく
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