いいお天気の先日、福岡市の東隣の宇美町にある「宇美神社」にお参りしました。この神社は神功皇后が三韓征伐の帰途に、応神天皇をこの地で生んだという言い伝えの神社です。
<宇美神社>
「宇美」という名前も「生み」に由来するようで、ずっと子宝祈願、安産祈願の神社として親しまれています。この日は平日で師走でもあり、境内はちらほらお参りの方がおられるくらいで静かでした。
広い境内には何本ものクスの巨木があり、清々しい空間を形作っています。参道から拝殿に向かうと、目に飛び込んで来るのが、「湯葢の森」と呼ばれる大楠で、拝殿の右側に大きく巨大な枝々を広げています。一本の大木を森というのも、あまりの巨木さに森の様に見えることからそう言われるのでしょう。
<「湯葢の森」>
応神天皇がここで産湯につかられた際に、地上に蓋をするようにこの楠の枝が覆っていたとされていて、その名がついたのだとか。
拝殿の左奥には「衣掛けの森」と呼ばれる楠の巨木があります。この楠は境内の中でも一番大きな楠のようで、応神天皇誕生の際、産着をかけたと伝えられているそうです。
<「衣掛けの森」>
この二つの巨木は樹齢1000年以上で国指定の天然記念物になっていますが、境内の他のどのクスノキも目を見張るほどの大木で、パワースポットと言われるにふさわしい景観を形作っています。
本殿の後ろには「子安の石」が置かれている場所があり、無事に生まれた赤ちゃんの名前や誕生日などを書いた沢山の石が納められています。妊婦がこの石の一つを持ち帰り、無事に出産を果たしたら、持ち帰った石とともに、生まれた子供の名前、誕生日などを書いた新たな石を納めるという慣わしなのだそうです。沢山の「子安の石」の前に立つと、人々の思いの篤さを感じますネ。
<「子安の石」>
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