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俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

てくてく歩きのパリ ~ベルサイユ宮殿一日観光①~

2019年09月14日 |    パリ(2019)

7月30日はオプショナル旅行に参加して、まる一日ベルサイユ宮殿を観光しました。ベルサイユはパリの南西約20㎞の距離にあり、早朝にパリを出発して帰り着いたのは夜8時近くでした。

ベルサイユ宮殿にはこれまで2回行ったことがありますが、2回とも宮殿だけでグラントリアノン、プチトリアノン、村里には行ったことがありませんでした。今回はこのすべてを廻る一日ツアーに参加することにしました。今回のガイドさんは日本語が流暢なフランス人女性。ツアー仲間は6人でした。

今回初めて知ったのですが、ベルサイユ宮殿は西向きに建っているのですね。というか鏡の間は西向きの部屋なのですね。なので外光を反射して室内が明るくなるように鏡が多用されているということなんだそうです。

まず、例によって王室礼拝堂から見学が始まります。1770年5月16日にルイ16世とマリーアントワネットの結婚式がここで行われたのだとか。今から約250年前のことなんですね~。
<王室礼拝堂>
 
二階にあがり、ヘラクレイスの間、豊穣の女神の間、戦争の間など華麗な天井画、王の肖像画、王の胸像のある部屋など次々に見学。豪華絢爛の装飾も数回見ると見慣れて最初程感動しませんネ。




いよいよ鏡の間です。ここを初めて見た時はその豪華さに驚きました。ここでルイ14世は4000人を集めて舞踏会を開いたと何かで読みましたが、この空間に4000人が入ったとは驚きです。ひしめき合うといった感じで、踊りどころではなかったのではと感じます。王は皆でダンスを楽しむというより、沢山の人にこの豪華な部屋を見せつけたかったのかもしれませんね(^-^)
<鏡の間>

鏡の間の突き当りは平和の間、つまり鏡の間は戦争の間と平和の間に挟まれているんですね。平和の間から左折すると王妃の寝室、マリーアントワネットが過ごした部屋です。この時代の王妃の出産はこの部屋で行われるのがしきたりで、19人のフランス王子がここで生まれたそうです。
<王妃の寝室>

この部屋の装飾は他の部屋とちょっと雰囲気が違って、豪華絢爛ではあるけれど、小さなバラの花をモチーフにした柄の壁紙や絹のカーテンでまとめられ、何となく優しさ可愛らしさを感じました。

この部屋の隅には目立たない感じで小さなドア位の切込みがあり、絶対王政崩壊前の緊迫した時代だったことから、ここから瞬時に逃げる為のものであったらしいですね。説明を聞いていて何だか気の毒な気がしましたね。

お庭に出ると、キレイに整ったフランス式の庭園が広がっていました。ずっと向うを見ると大水路になっていて、その両脇には鬱蒼とした森が広がっています。この広大な敷地ときれいに手入れされた庭というにはあまりにも広い景観を見ていると、絶対王政時の王の権力の大きさを感じます。
<宮殿前のフランス式庭園>

午後から見学するグラントリアノン、プチトリアノン、村里はどの辺りにあるのかなと探しても、それらしいものはまったく見えませんでした。それほど広いのですね。