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俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

てくてく歩きのパリ ~ロワール地方の古城めぐり(クロ・リュセ城)~

2020年01月19日 |    パリ(2019)

古城めぐりの最後はレオナルド・ダ・ビンチが67年の生涯の最後の3年間を過ごしたクロ・リュセ城でした。

イタリア人のレオナルド・ダ・ビンチは時のフランス王、フランソワ一世に招かれて、彼の居城アンポワーズ城近くのクロ・リュセ城を王から与えられ、1516年から亡くなる1519までの3年間をここで過ごしました。クロ・リュセ城は「クルーの館」とも呼ばれていますが、こんな外観でした。煉瓦と白い石灰岩の組合せが美しいですね。


<クロ・リュセ城>

室内に入るとダ・ビンチの寝室が保存され、彼が寝たベッドが展示されていましたが、とても500年の時を経た物とは思えない程、頑丈で立派でした。もちろんベッド周りのカーテンなどは現代の物だと思われますが、ベッドの木枠の保存状態も良く、造形もきれいで驚きました。


ここはダ・ビンチがお客様を向かえた大広間だそうですが立派な部屋でした。天井にルネッサンス時代の建物の特徴が見えますね。


ダ・ビンチはイタリアから、ここクロ・リュセ城に移る時、「モナリザ」「聖アンナと聖母子」「洗礼者ヨハネ」の3点の絵を携えて来ました。そしてここに移って来た後も、これらの絵に筆を入れ続けたと言われています。それら3点の絵も展示されていました(もちろんレプリカです。本物はルーブル美術館にあります)。また彼の発明品の復元モデルなども所狭しと展示されていました。
 

このクロ・リュセ城はフランソワ一世の居城のアンポワーズ城と400m位しか離れていず、二つの建物は地下道でつながっていて、王は度々地下道を通って、このクロ・リュセ城を訪れたと言われています。二人の親密な間柄が偲ばれる話ですね。ダ・ビンチのお墓はアンボワーズ城のサン・ユベール礼拝堂にあるそうです。