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俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

驚きの展開

2020年05月06日 | つれづれ

私は現政権に色々不満はあっても、政権を否定する側ではありません。

しかし、今回の全国民に一律10万円給付の成り行きを見ると、

驚きを禁じえません。

少し前までは、新型コロナ禍で生活が困窮した世帯向けに、

30万円の現金を給付するということでした。

充分ではないけれど、社会のセーフティネットでもあり

妥当なことだと思っていました。

政権内にも一律10万円給付を主張する議員はいたようですが、

それを抑えて、減収世帯に30万円給付になっていたはずでした。

ところが、連立政権を組む公明党から一律10万円給付にするべきだ。

聞き入れられないなら、連立離脱もありうると、

半ば脅しの様な感じで迫られ、急に一律10万円給付に変わりました。

一律10万円給付は、この様な成り行きで決まった様に私には見えます。

まさに、驚きの展開です。

安倍首相は一律10万円給付の理由として、

「収入面でコロナ禍の大きな影響を受けていない人も、

外出自粛などの制約を受けている。みんなで乗り越えていくという

意味において、
一律10万円給付になった」と言われました。

この言葉は
理由はどうにでもなる、の典型ですね。

私を含め一応元気な年金生活者は今回の新型コロナ禍で、

何の経済的な不利益も受けていません。

これは公務員も同じではないかと思われます。

国からの給付は本当に困っている世帯に手厚くしてこそ、

生きて来るのではないですか?

10万円給付の申請書が私に届いたら、

ちゃんと書き込んで10万円給付を受けますよ、お金ですからね。

でもでも、今回のやり方はこの政権の無責任さ、身勝手さ、

或いは、大衆迎合主義の極致だと思います。

今回、この様に給付の対象が変わったので、

新たに8兆8597億円の財源が、必要になるそうです。

途方もない金額ですね。

当然その財源は赤字国債以外にないでしょう。

これは後の世代に、さらに大きな借金を残すことであり、

また現世代の私達も、すぐにではないにしても、

何らかの影響を受ける可能性があるかもしれませんね。