昨日、英彦山神社下宮(奉幣殿)、高住神社(豊前坊)、深耶馬溪、大分県庁舎に行って参りました。朝早く家を出発し、帰り着いたのは夜10時近くという強行スケジュールでした。
耶馬溪には時々行きますが、英彦山神社は三十数年ぶり、高住神社は四十数年ぶりでした。紅葉狩りの他に、この二つの神社の表参道にある杉田久女の句碑に再び会うのも目的の一つでした。
英彦山神社の表参道の石段は、一段が非常に高く天狗サイズとも言われるほどの段差で、登るのが大変でしたが、今回行ってみると、この表参道に並行してスロープカーとよばれる乗り物が出来ていて、周りの景色を見ながら簡単に奉幣殿まで行くことが出来ました。久女は着物、草履で英彦山上宮(1189m)まで登ったそうなので、大変だったでしょうね~。
<スロープカー>
<奉幣殿>
奉幣殿のすぐ下の表参道左横に彼女の句碑はありました。苔むした自然石の台座の上の1,5m位の高さの御影石に、久女の流麗な字体で
「谺して 山ほととぎす ほしいまま」
とあります。後日ふれますが、この句は昭和5年、英彦山に登ってほととぎすの声を聞き、苦吟の末、東京日日新聞と大阪毎日新聞主催「日本新名勝俳句」の金賞を受けた句です。
どなたがデザインされたのかは判りませんが、石の形、大きさ、句の字と上下左右の余白のバランスが整って、各地にある多くの俳人の句碑とは一味違う素晴しい句碑だと改めて思いました。そして、ここの環境にしっくり溶け込んでいました。
<久女句碑>
久女の句碑の前に佇んでいると、鳥の鳴き声は時々聞こえていましたが、ほととぎすの鳴き声は聞こえませんでした。残念でしたね。
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