福岡市博物館で催されている「藤城清治 光と影の世界展」に行って参りました。
<会場入り口>
藤城清治さんは日本に於ける影絵作家の第一人者だそうですが、私はこの方の作品を意識して見たことはなく、今回も友人に誘われての、見学でした。が、展示されている作品を見て、一気にその世界に引き込まれてしまいました。
写真撮影は禁止とのことで、作品を写せなかったのが残念ですが、どの作品も光と影が織りなす美しい世界が表現されていて、私達見るものに何かを語りかけてきます。
作品のテーマは、猫などの可愛らしい動物、聖書や童話、細密な風景画など多岐に渡っていて、その作品世界には日常とは違う独特のものがあるように思います。福岡をテーマにした最新作も何作か展示されていました。
会場の一角では、カミソリとカラーフィルターを使って藤城さんが制作中の映像が流されていました。影絵というと、表現に制約があるような気がしますが、カミソリとカラーフィルターを自在に操って、絵を描くのと同じように、あらゆるものを表現されているのには驚きました。
さらに、多くの作品には、藤城さん自身による説明が付いていて、これを読みながら鑑賞すると、作品のテーマや作家の思いが一層理解でき、作品がより身近に感じられるような気がします。
会場の出入り口横には藤城さん関連のグッズ売り場が併設されていましたが、多くの人々で賑わう盛況ぶりでした。
<グッズ売り場>
その後、友人と館内のレストランで遅いランチをとり、今、見てきた美しい作品について話がはずみました。
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先日、趣味のクラブのお仲間とランチをしましたが、ランチの一皿にフキの煮物があり、フキについての話がはずみました。
私はフキを買って、お惣菜を作ることはあまりしませんが、春になるとフキを時々いただくので、その時はフキの煮物を作ったりします。フキはアクがあるので薄皮をむく時、指が黒ずむのが嫌ですが、煮物が出来上がると、そのほろ苦さに春を感じますね~。
その席ではツワブキの話も出て、お仲間の一人が「春になるとツワブキの煮物を時々頂きますよ」と言われたのには、少しびっくりしました。この歳になるまで、私はツワブキは鑑賞用の植物だとばかり思っていましたから。
風情のある和風庭園の片隅にツワブキがよく植えてありますね。庭木の根じめの様な感じでツワブキが植わっているのをみかけるので、てっきり観賞用の植物だと思っていたのです。
<ツワブキ>
「ツワブキが食べられるなんて知らなかった」と、私がその方に話したからでしょう、1週間ほどしてツワブキの煮物を作って来て下さいました。
<頂いたツワブキの煮物>
ツワブキの煮物は、見た感じがフキより少し細い感じで、口に入れるとフキより少しシャキシャキ感がありました。煮方によるのかもしれませんが、ほろ苦さはフキより少ないかも...。美味しかったです。
実は、うちの小庭にも、以前はツワブキが植わっていたのです。だいぶ前、友達と屋久島に行った時、浜辺の石がある所を散策していたら、野生でしょうが、ツワブキが群生していました。その時にこっそり小さい株を1本引いて持って帰りました。
庭に植えたら、土が合ったのか瞬く間に増えて、葉の大きさも屋久島の倍近くになりました。その時はツワブキが食用になるなんて知らないので、増え方のすごさに恐れをなして、掘り起こして捨ててしまいました。
ツワブキが食用になると知っていたら、庭に植えていたツワブキは処分していないかも(笑)。でもあんなに大きくなったら、固くてとても食べれないですね~(^-^)。ツワブキは春になると小さな束にして売られているそうで、今度それを買って、自分でツワブキの煮物を作ってみようかなぁ~などと思っているのですが...。
(ツワブキの写真はネットよりお借りしました)
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