最近
若い人でとても要領の良い人に出会い
その人が
ものすごくがっかりさせられることを伴っていて
考えさせられたのだけど
私はあのような要領の良さは求められないところで育ててもらったのだと
改めて環境に感謝した

私の思春期を思い出すと
世間をわかってなかったし
無駄なことにたくさん時間をかけて
成果が出ないようなことをしたり
すごく遠回りな事をしたり
要領のいい人から見たら
何やってるんだかと思うようだったと思う

でも
要領よく通り抜けるようなことは教えられなかったし
だから素直にまっすぐ頑張ったような気がする

自分と向き合い
考えて進む事を
サポートしてもらったように思う

そして
そんな風に真面目に進んできたこと
進んで来れたことに
本当に感謝している

今回出会った若い人は
最小限のエネルギーで成果を出すことに長けていて
でも
それを最小限でやるために
ちょっとずるいこともする

丁寧に見ていないとわからないことなんだけど
それをやってしまうその人を見て
本当にがっかりしたんだけど
でもきっとこの人は
こういう要領の良さで
世の中を渡って行くのだろうし
私が気にする程のことではないのかもしれない

私は
こういう方法を選ぶことは
自分の価値を下げる事であって
自身の尊厳のためにもやらない方を選ぶという価値観の中で育った

家族も先生も友人もそうだった

そして
そういう人に囲まれて
真面目に進んで来れたことを
感謝するし
誇りに思う

きっとあの若い人は違う世界で生きているのだ

私の価値観とは違う価値観の世界があるのだ

そう思うことにした

ちょっと寂しいけど
私は真面目で
不器用に進む以外に
私の歩き方を知らないから
仕方ないのだ
