ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

タイ・ラオス2009 -5- 7年ぶりのルアンパバーン

2009年07月17日 | タイ・ラオス2009
チェンマイを夕方の便でルアンパバーンに飛ぶ。
午前中は暇、ということで郊外のドイステープに観光。
私と上さんは一度来たことがあるが、Nさん夫婦は初めてということで、
ソンテウを交渉して、小雨けぶる中をドイステープへ。


   ↑ ドイステープ。寺への階段。

午前中に観光を終え、帰宿。
チェックアウトしたあと、荷物をホテルに預けて、昼食に。
チェンマイプラザ・ホテル前の食堂で麺を食べる。
その後しばしホテルのロビーで休憩し、
2時前に、先のソンテウの運ちゃんが、空港までの迎えに来る。

ラオス航空のプロペラ機は、メーホーソン行きのタイ航空のものより一回り小さい。
定員、60名くらいか。
かって、ラオス航空の飛行機にはできるだけ乗らないようにという、
外務省の危険情報が出ていた。
飛行機に関する危険情報は非常に希で、それだけ危ない機材だったのだろう。
これは、数年前に機材を一新したことで既に撤回されている。


  ↑ ラオス航空の機材。ジェット機は保有していないらしい。

約1時間のフライトで、これも結構安定していた。
ルアンパバーン空港は相変わらずのローカルで、
外に出るとタクシーカウンターがあり、そこで市内までのタクシーが7万キップ(約900円)。
ラオスの物価に比べればかなり高い。

ニューダラハット・ビラというGHに予約してあったので、
タクシーはそこまで行き、チェックイン。
まだ新しいGHで、その近辺はGHだらけだった。
7年の間に、こうも変わるのか、
かって、10年ぶりに訪ねたベトナムのホイアンを思い出し、
いくぶん暗澹として気分になる。

チェックインが既に5時になっていたので、荷物を整理し、夕食に出る。
既に、メインストリートは車の通行止め、ナイトマーケットの店が出ている。
7年前に来たときの写真を持って、店々の売り子の顔を確認していく。
おお、いたいた。間違いなく写真の子だ。


  ↑ 2002年7月に撮った写真
  ↓ 2009年6月(今回)撮った写真。

  ↑ 7年前ののんびりしたマーケットの雰囲気はなく、私は少し落ち込んでしまった。

写真を見せて話しかけると、間違いない。
当時13才で、モン族の広場で土産物売りの手伝いをしていた子だ。
折り紙の鶴の折り方を一番熱心に聞いていた子で、
持って行った写真を懐かしそうに見る。
写真を全部その子に預けて、写っている人に渡してもらうように頼んだ。

なお先に進んだとき、もの凄いスコールに遭い、店の軒下で2時間近く雨宿り。
私だけ目の前のネット屋でメールをチェックしている間に、
3人でレストランを見つけてきて、そこで夕食。


  ↑  なかなか面白いお兄ちゃんで、片言の日本語を褒められて嬉しそうだった。

ラオスの料理は、そのほとんどが日本人の口に合うと言ってよい。
それに1年ぶりのビアラオはこれまた至福の味。
雨も上がって、満ち足りた気分でナイトバザールの中、宿に帰る。

部屋のエアコンがどうも効いていない。
フロントに言って部屋を変えてもらう。
おお、こちらは快適快適。
では、Nさん、お休みなさい。

タイ・ラオス2009 -4- チェンマイって都会

2009年07月16日 | タイ・ラオス2009
メーホーソンを朝の便でチェンマイへ行く。
空港まではホテルから送ってくれる。
1泊、2人で2,500円程度なら、朝食も付いていることだし、
バスタブ抜きでもまあまあというところか。
マウンテン・イン・ホテルに別れを告げてチェンマイへ。

NさんのTC(トラベラーズチェック)、これが年代物で、
20数年前に購入したものだそうで、今でも使えるか、
出発前に発行銀行で確認はしたのだが、
バンコクのスワンナプーム空港の銀行ではどこも駄目だった。

すっかり諦めていたのだが、ものは試しと、メーホーソン空港内の銀行で出してみると、
なんとバーツに交換してくれるという。
早速NさんにTCを出すように言うと、
なんと自分のTCは預け荷物に入れてしまったので手元にないという。
試しに出したのは、Nさんの奥さんのTCだった。
Nさんの中では、TCはほとんど紙切れ同然になっていたのだ。


  ↑ チェンマイのスリウォンホテル玄関

例のプロペラ機で30分ほどのフライトでチェンマイ空港に着く。
空港を出ると、タクシー斡旋があって、120Bで市内まで行くという。
予約しておいたスリウォンホテルに行き、チェックイン。
このホテルは、ナイトマーケットのど真ん中にあるホテルで、
1泊だけするには至極便利である。

本来、チェンマイに宿泊する必要はないのだが、
ラオス航空のルアンパバーン行きが火曜日には飛んでいないので、
じゃあせっかくだからと言うことでチェンマイ1泊を決めたのだ。

チェックイン後、Nさんを伴って、早速近くの銀行へ。
何の問題もなく、TCはバーツに交換され、
Nさんは、一躍バーツ長者になった。


   ↑ カオソーイ

昼食は近くの食堂でカオソーイ(麺)を食べたが、
ここは、ムスリム系の食堂だったので、ビールが置いてなかった。
しかし、カオソーイの味はまあまあで、量は少なかったが、年寄りには丁度いい。


  ↑ カオソーイ屋のおばちゃん。ムスリムのかぶり物をしている。

暑い中、ブラブラと歩いて、ワローロット市場を見学し、
ライチとマンゴスチンを買って帰る。
夕方まで、暑さを避けるために、ちょっとだけ、Nさん達の部屋で、ビールを飲み、果物を食べる
その後、しばらくはゆっくり過ごしたりの自由時間とする。


  ↑ ワローロット市場

夕方はかなりの量の雨が降り、7時を過ぎて雨が止んでから外に出る。
賑わい始めたナイトマーケットを散策し、
フードコートで思い思いの食べ物を選んで、夕食とする。
勿論ビールは、タイガーの生ビール。


  ↑ ナイトマーケットのフードコートで食べた残骸

食後しばらく歩いて、アヌーサン市場に来る。
ここで、足を30分、肩・背中を30分のマッサージをすることに。
Nさんはマッサージは日本でもしたことがないという。
4人並んで1時間のマッサージ、一人120Bという安さ。

マッサージが終わり、ゆっくり宿に帰ると既に10時になっている。
今日はもう寝ましょう。

タイ・ラオス2009 -3- 首長族って

2009年07月15日 | タイ・ラオス2009
ホテルのパテオでバイキングの朝食。
9時前に、ホテルを出発するが、車はワンボックスのなかなかいい車。
ドライバーがガイドを兼ねる。
まずは首長族の住む村へ行く。


  ↑ ホテルの朝食

30分強山に入っていき、途中、つながれた象などを見ながら、
首長族のカレン族の村に着いた。
駐車場から降りる道から既に土産物屋が続き、
メインの場所は、両側に土産物屋があり、首にリングをはめた女性がいる。


 ↑ 首長族のミュージシャン。CDも出している。

連れの女性2人は土産物に興味津々。
我々男2人は、所在なげに、あちこちをウロウロ。
日本のデパートで買い物する夫婦の様と何ら変わりない。
Nさん、これからもこの状態は続くのです。覚悟しましょう。

1時間半ほどそこにいて、フィッシュケイブという場所に行くが、
ここはなんということもない。
更に山中を奥深く登り、車が着いたのは、中国村。
かって、共産党の弾圧を逃れた中国国民党が建設したという所だ。
ミャンマーまであと数キロ。


  ↑ 中国村の店屋さん

ここで、中華料理の昼食を済ませ、
しばし休憩後、モン族の村を車で見て回る。
モン族は、元々中国から来たらしく、タイを始め、ラオスやベトナムにも広く散在する。
ラオスのルアンパバーンやベトナムのサパなど、有名な観光地にも多い。


  ↑中国村の中華料理。饅頭の中身は何も入っていない。

時間が余ったので、タイには珍しい温泉を見に行く。
池のような所に自噴する温泉は、70℃とかなりの高温で、
ここには、エステやプールなどがあり、リゾート風だが、
来客は誰もいなかった。

3時過ぎに宿に帰ると、夕方まで部屋で休憩。
5時から夕食のための食料を買い出しに行く。
今晩は、部屋食をすることにして、ナイトマーケットまで買い出し。

焼き魚に、焼き鳥、カオニャオやその他諸々。
帰り道でランブータンも買って、エアコンガンガン効かせて部屋のセッティング。
Nさんは、その間にビールの買い出し。
部屋食は気兼ねなし、勘定の心配なし、時間も心配なく、
話は盛り上がって、楽し楽し。


  ↑ 部屋食の中身

こんなにゆっくり1日を過ごしていいのかしら。
でも、これが私流の旅ですから。

タイ・ラオス2009 -2- のんびりとメーホーソン

2009年07月14日 | タイ・ラオス2009
チェンマイ駅に8時30分頃着く。
タイ国鉄は、始発駅の発車時間は、とてつもなく正確だ。
しかし、単線のためか、途中で徐々に時間がずれてきて、
まともに予定時間に着くことはない。30分遅れなら上々だ。

駅に着くと、乗客は駅周りのトゥクトゥクやソンテウで市内へと去っていく。
我々は、まずは腹ごなしと、駅構内の食堂で朝食を摂る。
それぞれ麺やご飯を注文するが、私は久々にバッタイ(タイ風焼きそば)を注文。
みな癖のある味に悪戦苦闘。

駅の出口で、人がワット集まってきて、口々に、
「どこへ行く。トゥクトゥクがいくらだ。」とわめく。
空港まで150Bというのを、120bにディスカウントして、
金額交渉人らしきおばちゃんと一緒にトゥクトゥクに乗り込む。

チェンマイ空港はほとんど市内といってもいい場所にあり、非常に便利だ。
早速、メーホーソン行きのTG(タイエアー)でチェックインを済ませ、
2階のコーヒーショップでくつろぐ。
慌ただしい流れが過ぎて、みなやっと落ち着いた様子である。


  ↑チェンマイ空港にスタンバイする、メーホーソン行きの飛行機

メーホーソンまでは30分弱のフライトで、勿論プロペラ機だ。
地方空港だからか、なんと時間前に飛び立つ。
結構安定した飛行で、窓から見下ろすと、山ばっかりだ。
あっという間に、メーホーソン空港に着く。

空港の外に出ると、あれほどメールしたにもかかわらず、
ホテルの送迎車は来ていない。
捨てる神あれば拾う神あり(ちょっと小太りの神だったが)。
写真のおばちゃんが、日本語混じりの英語で、話しかけてきて、
ホテルに連絡してくれたので、20分ほどで迎えの車が来た。


  ↑空港前で、商売っ気を隠して親切に振る舞うおばちゃん。

ホテルに着くと、おばちゃんはバイクで付いてきていて、
チェックインを済ませると、早速首長族ツアーの勧誘。
成る程、そういうことだったのね。親切すぎるとは思ったの。

まず部屋に入り、荷物を置いてから、ツアーデスクへ。
翌日の1日プライベートツアーを、1人1,000Bで申し込む。
4人だから、7~800Bが妥当とは思ったが、まいいか、ということで決着。
その後、すぐそばのサンデーマーケットに行く。


  ↑サンデーマーケットで酔っぱらいの気のいいオヤジ。しきりにビールを勧める。

サンデーマーケットは大賑わいで、日用品や時計、洋服から食料品まで何でもある。
暑い中、しばらくマーケットを散策し、食料品を買い込む。
焼きそば、魚フライ、カラス貝の蒸し物、ポテトフライ、果物の、マンゴスチンとランブータン。
途中でビールを仕入れて、宿に帰り、昼はエアコンの効いた部屋で、部屋食。

暑さを避けるためにしばし各自の部屋で休憩し、町中の見物に出る。
見るとこととてさほどないメーホーソンの町だが、
湖というには小さいが、池というには大きい、ま、小さい湖があって、
そのそばの寺院が、湖面に映る様はなかなか風情がある。


  ↑湖面に映る寺院は、なかなかの景色。この周辺に屋台が出る。

池の周辺には、夕方からナイトマーケットで、屋台が並ぶ。
焼き鳥に焼き魚、カオニャオ(餅米)や麺類、その他珍しい食べ物もある。
少しずつ買って、食べながら散策する。
町の中心は、そこそこに賑やかで、いろんな店がある。

1軒の食堂の前で、生シェイクを売っている。
1杯20Bだったかしら。マンゴーとミックスをそれぞれ1杯ずつ注文。
おばちゃんは、バケツにためてあった水で、ちょちょいとミキサーを洗うと、
同じ水で、今度はちょちょいと自分の指を洗った。
その様子に恐れをなしたNさんは、どんなに勧めてもシェイクに口を付けなかった。
その気持ち、分からんでもないですなぁ。


  ↑ おばちゃん、せめて手くらいは、別の水で洗って欲しいなぁ。

帰る途中、ちょっと小洒落たレストランに入って夕食。
やっとまともな食事という感じだが、まともな食事は高い。
といっても、ビール付きで、1人700円くらいかな。
照明は、洒落たロウソクの灯りだったが、
暗くて食べ物がよく見えなかったし、味もそれほどではないかと。


  ↑ 何とかレストラン。ロウソクの照明は洒落ているが、ちょっと暗すぎ。

ARUKIKATAに載っているが、
あのガイドブックのレストラン情報は、鵜呑みにできないのは経験上分かっている。
一度、ベトナムのホイアンで痛い目にあったので、
それから、レストラン情報にはほとんど目を通さない。
食べ物の善し悪しは、現地の人に聞くのが無難だし、
自分で探した店だったら、不味くても諦めがつく。

さて、長い移動の末、メーホーソンに到着。
明日に備えて、今日の日程は終了。
観光には物足りないでしょうが、みなさん、ご勘弁を。
これが、私流の旅行ですので。

タイ・ラオス2009 -1-  旅の始まりは寝台列車

2009年07月13日 | タイ・ラオス2009
Nさん御夫婦と旅行に行くことになった。
Nさんとは長い付き合いだが、2組で行くのは初めてのことだ。
今回は、完全なプライベート旅行で、各種手配からツアコンまで、私の役目だ。
実質まるまる10日間の旅行になる。


 ↑福岡空港待合室。旅行前は何となく気分高揚で、笑顔がこぼれる。

午後3時過ぎ、バンコクのスワンナプーム空港に降り、タクシーでフォアランボーン駅まで行く。
このときのタクシーが、ワンボックスのワゴン車で、メーターが異様に速く回る。
駅に着いたときに料金をみると、500B(1バーツ=3円)を超えている。
どう考えても高い。普通250B前後なのだ。

こりゃあ、やられちまったなと思ったが、ワゴンタイプのタクシーは初めてなので、
そのせいもあるかなというのと、
4人で割ればまあ大したことはないかなと、割り切れない思いはあったが、
旅の始めにいやな気持ちを引きずれないということもあって、そのまま支払った。
ちなみに、帰りは同じ経路を逆に空港に行ったが、
普通のタクシーで、250Bだった。


  ↑フォアランボーン駅の待合室。これから旅が始まるという雰囲気があって大好きな場所だ。

午後6時過ぎの列車の発車時間までにはしばらくあって、
駅前の薄汚い食堂で、麺や何かで夕食を摂る。
私には何ともない食堂も、他の3人には不安を抱かせるような地元食堂で、
これから先、こんな店ばっかりかと思われたらしい。
そんなことはありませんよ。

食堂のそばの路上で焼いている焼き鳥を数本買って、
駅の構内にあるコンビニで、水やビールを購入。
チェンマイ行き列車に乗り込む。
列車内は既に冷房がガンガン効いていて、快適快適。

チェンマイ線の寝台車は、下段は上段に比べると若干広く、快適である。
上段は、少し狭いのと、エアコンの冷気と天井の照明が、
快適な睡眠の障害になっている。
その分、少しは安いのだが、その差は、日本円にして450円くらいか。


 ↑ チェンマイ行き、2等エアコン寝台のベッドメーク前の状態

何はともあれ、今朝日本を午前6時過ぎに出発して、
午後6時にフォアランボーン駅を定時出発する。
時差が2時間なので、既に日本時間だと午後8時。
14時間が経過し、いよいよ今回の旅が始まる。
明日は、チェンマイからメーホーソンに飛び、首長のカレン族を見に行くのだ。