参議院選挙、都知事選挙と政治家(屋?)を選ぶ季節が来た。
ま、都知事選は突然の竜巻みたいなもので、季節とは関係ないが。
テレビの選挙コマーシャルである政党党首の言葉を聞く。
彼の第一次内閣の時は盛んに「美しい日本」という言葉を使っていたものだ。
今回は「○○ミクスのエンジンを最大限にふかす」とかのたまわっているが、
相変わらずな男だなぁと言わざるを得ない。
言葉には言霊と言って、発した言葉にはそれを実現する不思議な力があるとされてきた。
しかし、彼の発する言葉にはいつもどんなときにも言霊が宿っていない。
それは、「美しい日本」がどんな国なのか、「最大限に吹かすエンジン」の中身がなんなのか、
具体的に説明がないからであり、なぜ説明しないかというと、
自分の信じているものと、国民の考えるそれとの乖離に気づいているからに他ならない。
一方で、相当な嘘つきでもある。
消費税増税については言うまでもないが、今回の選挙コマーシャルで言っている、
「有効求人倍率」でもそうである。
有効求人倍率が1.36で、一人につき一つ以上の求人があると選挙では言っているらしい。
しかし、その内容は、正社員のそれは熊本では0.7以下である。
1以上の都道府県は8つに留まっている。
民主党時代の就業者数から3年間で110万人増えたと強調しているが、
実際には、非正規労働者が160万人増え、正規雇用者は36万人減っている。
非正規の労働者がどんな環境におかれているか、
どれほどの厳しい労働環境の中であえいでいるのか、決して語ることはない。
何故なら、彼の視線は大企業に向くことはあっても、非正規労働者の実態に向くことは絶対にないのだから、
語ろうにも語れないのだ。
自分に都合のいい数字のみを取り上げて選挙に利用する。
そういえば最近EUの離脱を巡って国民投票をしたどこかの国でもあったことだ。
選挙があった後で、あの数字は間違っていたなどと言っているが、
それは詐欺まがいの為しようではないか。
先日、ある政治学者が言っていた。
都知事のごたごたで辞任した先の知事に、都民の声が
「裏切られた」「もっと誠実だと思っていた」などの声が寄せられていたが、
それに対しての言葉。
選挙民がそう思うのは、政治家の真の動機を理解して投票しなかっただからだと。
選挙民の責任に過ぎない結果だと。
前都知事は、政治学者から政治家になったとき、どういう動機で転身したのか。
長らく政治の社会に身を置いて、いつしか腐った果実を好むようになったのだろう。
最も美味い果実は、権力のトップにあることを知ったのだから、
都知事になろうと思ったのは致し方ない課程である。
そういう意味では、政界の風見鶏のオバさんが、今回都知事に立候補したのも同じ動機に相違あるまい。
国のトップになる芽がなくなったことを、風見鶏特有の嗅覚で感じ取ったからの都知事立候補である。
熊本の地から東京の知事に誰がなろうか知ったことではないが、
そう思っているから冷めた目で見ることもできようではないか。
はて、参議院選挙。
ある政党党首の政治に関わる真の動機とは何か。
これは明らかに「憲法改正」である。
では憲法改正をしてどんな国にしたいのか。
「国家主義」である。
憲法改正案の至る所にその考えが透けて見える。
「国家覇権主義」の中国とは、「覇権」の部分が異なるだけの国にしたいと思っているのだろう。
現在の「国民主義」の憲法から「国家主義」の憲法へ、それが彼の最大の動機である。
そのためには、自分を殺しても選挙に勝たねばならない。
○○ノミクスのエンジンにはもう燃料はないのが分かっていて、
耳障りのいい言葉を国民に響かせて、選挙に勝てばこちらのもの。
憲法改正が最大の公約のごとく振る舞うだろう。
彼のその動機が見通せなくて、耳障りのいい言葉に欺され、
表面だけで候補者や政党を選ぶなら、それは選挙民の選択である。
衆愚はそれに見合う政治しか手に入れることはできないのだ。
「国家栄えて国民滅ぶ」ような国にだけはなって欲しくない。
私にも子や孫がある。彼らの将来のためにも「国民主義」の国であって欲しい。
経済は大事だが、それのみを持って国は語れない。
下手すれば「国家滅びて国民滅ぶ」そういう国にならないよう、心から祈るだけだ。
衆愚の一人である私は、さて誰を選択しましょうか。
ま、都知事選は突然の竜巻みたいなもので、季節とは関係ないが。
テレビの選挙コマーシャルである政党党首の言葉を聞く。
彼の第一次内閣の時は盛んに「美しい日本」という言葉を使っていたものだ。
今回は「○○ミクスのエンジンを最大限にふかす」とかのたまわっているが、
相変わらずな男だなぁと言わざるを得ない。
言葉には言霊と言って、発した言葉にはそれを実現する不思議な力があるとされてきた。
しかし、彼の発する言葉にはいつもどんなときにも言霊が宿っていない。
それは、「美しい日本」がどんな国なのか、「最大限に吹かすエンジン」の中身がなんなのか、
具体的に説明がないからであり、なぜ説明しないかというと、
自分の信じているものと、国民の考えるそれとの乖離に気づいているからに他ならない。
一方で、相当な嘘つきでもある。
消費税増税については言うまでもないが、今回の選挙コマーシャルで言っている、
「有効求人倍率」でもそうである。
有効求人倍率が1.36で、一人につき一つ以上の求人があると選挙では言っているらしい。
しかし、その内容は、正社員のそれは熊本では0.7以下である。
1以上の都道府県は8つに留まっている。
民主党時代の就業者数から3年間で110万人増えたと強調しているが、
実際には、非正規労働者が160万人増え、正規雇用者は36万人減っている。
非正規の労働者がどんな環境におかれているか、
どれほどの厳しい労働環境の中であえいでいるのか、決して語ることはない。
何故なら、彼の視線は大企業に向くことはあっても、非正規労働者の実態に向くことは絶対にないのだから、
語ろうにも語れないのだ。
自分に都合のいい数字のみを取り上げて選挙に利用する。
そういえば最近EUの離脱を巡って国民投票をしたどこかの国でもあったことだ。
選挙があった後で、あの数字は間違っていたなどと言っているが、
それは詐欺まがいの為しようではないか。
先日、ある政治学者が言っていた。
都知事のごたごたで辞任した先の知事に、都民の声が
「裏切られた」「もっと誠実だと思っていた」などの声が寄せられていたが、
それに対しての言葉。
選挙民がそう思うのは、政治家の真の動機を理解して投票しなかっただからだと。
選挙民の責任に過ぎない結果だと。
前都知事は、政治学者から政治家になったとき、どういう動機で転身したのか。
長らく政治の社会に身を置いて、いつしか腐った果実を好むようになったのだろう。
最も美味い果実は、権力のトップにあることを知ったのだから、
都知事になろうと思ったのは致し方ない課程である。
そういう意味では、政界の風見鶏のオバさんが、今回都知事に立候補したのも同じ動機に相違あるまい。
国のトップになる芽がなくなったことを、風見鶏特有の嗅覚で感じ取ったからの都知事立候補である。
熊本の地から東京の知事に誰がなろうか知ったことではないが、
そう思っているから冷めた目で見ることもできようではないか。
はて、参議院選挙。
ある政党党首の政治に関わる真の動機とは何か。
これは明らかに「憲法改正」である。
では憲法改正をしてどんな国にしたいのか。
「国家主義」である。
憲法改正案の至る所にその考えが透けて見える。
「国家覇権主義」の中国とは、「覇権」の部分が異なるだけの国にしたいと思っているのだろう。
現在の「国民主義」の憲法から「国家主義」の憲法へ、それが彼の最大の動機である。
そのためには、自分を殺しても選挙に勝たねばならない。
○○ノミクスのエンジンにはもう燃料はないのが分かっていて、
耳障りのいい言葉を国民に響かせて、選挙に勝てばこちらのもの。
憲法改正が最大の公約のごとく振る舞うだろう。
彼のその動機が見通せなくて、耳障りのいい言葉に欺され、
表面だけで候補者や政党を選ぶなら、それは選挙民の選択である。
衆愚はそれに見合う政治しか手に入れることはできないのだ。
「国家栄えて国民滅ぶ」ような国にだけはなって欲しくない。
私にも子や孫がある。彼らの将来のためにも「国民主義」の国であって欲しい。
経済は大事だが、それのみを持って国は語れない。
下手すれば「国家滅びて国民滅ぶ」そういう国にならないよう、心から祈るだけだ。
衆愚の一人である私は、さて誰を選択しましょうか。