ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

桜とマッコリ 1

2018年04月11日 | 釜山の桜
4月7日から3日間の予定で釜山に行ってきた。
往復、初めての高速船ビートル利用。
8時頃の出発なので、6時30分にターミナルに着く。
土曜日なので客は多い様子である。

チェックインするときに、波が高いので、場合によっては博多に引き返すという、
いわゆる条件付きの発券となった。
波の高さは、3~3.5mとなっている。不安がよぎる。身長の倍以上じゃん!

チェックインカウンタのお姉さんに、少しでも揺れが少ないと言われた1階に座席を取っていざ出発。
港を出た途端に揺れる。こんなに揺れるんかい。
隣のT氏は乗り物酔いには敏感なお方。
しかし今日は酔い止めの薬を忘れたとか。そこまで気が回らないのは、まあ普通ですな。

私も気分が悪くなってきて、もう寝るしかないと、隣を見ると、T氏は目を瞑っているが苦しそうな表情。
斜め前の女性客は、袋を口に当ててぐったりの様子。
何人もが船酔いの様相を呈していたが、釜山近くになってやっと波が低くなり、
港に入ってやっと人心地がつく。

イミグレーションは簡単に通過、と言っても写真と指紋は採取されるので、そうでもないのか。
荷物をX-rayに通して、セキュリティゲートをピッと言わせながら通り抜ける。
まずは、T氏が両替。1万円で96,000W位だったのかな。
私は、ネットの「インターバンク」というサイトで若干両替していたので、ここではしない。

さて、鉄道のKTS釜山駅そばの宿、東横イン釜山駅1まで行く。
方向が分からないので、インフォメーションのお姉さんに尋ねる。
「シャトルバスが・・」と言ったとき、我々が歩いて行くと言ったら、
「歩いて行くの?」怪訝な顔だったが、丁寧に教えてくれた。

釜山港ターミナルの1階、1番出口を出ると大通りがある。それを左方向に行くと2つ目の信号があって、
そこの横断歩道を渡ると、正面に釜山駅の建物が見える。
駅に渡るには大きな通りの信号をまた向こうに渡る。
渡った先は釜山駅の駐車場になっていて、右手に上に上るエレベーターがある。
これで上に行くと釜山駅の建物の8番出入り口から駅に入ることができる。

やはりビートルで来た若い女性の2人組とエレベータで一緒になり、
駅の出口まで一緒する。今から南浦洞に行くらしい。
2階から降りて、1階の端にある1番出口を出ると目の前に東横イン釜山駅1の高いビルがあった。

カウンターはチェックインの客でごった返している。
多分ビートルで来たお客さん達だろう。
我々もチェックインして、といってもまだ12時前なので部屋には入れない。
荷物を預けて昼食に行く。釜山最初の食事はスンドゥプ。

調べておいた店は見つからず、すぐ近くのスンドゥプの店で食べることに。
海鮮スンドゥプとホルモンスンドゥプを注文。
豆入りの釜めしと熱々のスンドゥプ、ほかにキムチを初めとするおかずが出るのが韓国のいいとこで、
食堂でおかずの種類や味が異なるのが楽しみの一つ。

さて、私が食べた海鮮スンドゥプだが、メニューの写真とは大いに異なる。
釜山では、海鮮という言葉を無条件に信じてはいけないことを学ぶ。


でも美味しそうでしょう。はい、美味しゅうございました

午後はまず、釜山観光の一番目、梵魚寺(ボモサ)へ行く。
交通手段は、もちろん地下鉄だ。
ボモサまでは、釜山駅から1号線で梵魚寺駅まで乗換なしの一本である。

地下鉄の釜山駅は宿から至近(約100m)。6番出入り口から入って、自動販売機でチケットを購入。
販売機には日本語もあって、簡単に購入できる。
10キロまでは1,400Wでそれ以上は1,600Wの2種類。
ほかに50,000ウォンの1日券も同じ自動販売機で購入できる。
使用できるのは、1,000ウォン札とコインだけである。
5,000ウォンと10,000ウォンは両替機が近くにあるので、まず両替してから購入する。

地下鉄車両のアナウンスは基本的にはハングルだが、乗換駅や観光客に関わりのある駅では日本語放送もある。
梵魚寺駅では日本語放送はなかったような気がするが、はて?
梵魚寺駅の7番出口を出て、梵魚寺行きのバス停車場に向かったが、分からない。
なかなかネット情報通りにはいかない。

あとで分かったのだが、5番出口を出て、振り向いて10mほど後ろ側に歩くと左に上り坂がある。
そこを200~300m上ると、三叉路があって、そのコーナーが梵魚寺へ行く90番バスの停車場である。
我々は、間違えて別な道を上ったので、訳が分からなくなったが、
偶然バスを見つけて乗り込むことができた。料金は一律1,300ウォン。
上りと下りは別の道を通る周回バスのようだ。

バスを降りてしばらく上ると梵魚寺に着く。
梵魚寺は上りながらいくつもの楼門を抜けるという、少し変わった造りの寺である。
しかし広いので、結構歩くことになる。
桜もまだまだ咲いている。満開をちょっと過ぎたくらいだろう。


結構寒いのです

桜はほぼ満開

名刹、梵魚寺には観光客も多いのです

山桜も咲いています

甍の波が、中国麗江の風景を思い出させて懐かしい。


帰りの地下鉄駅

帰りは4時過ぎだったので、しばし宿で休憩してからいざマッコリへ。
今夜は釜山発祥と言われているタレ漬けの豚肉を焼くテジカルビでマッコリ。
チョリャンのテジカルビ通りの老舗、銀河カルビに行く。
チョリャンの市場通りを通って、宿から15分くらいの近さ。

ネオンには銀河カルビの日本文字があるが、入ってみると日本語は全く使えない。
メニューもないので何をどうしたらいいか分からないでいると、
オジサンが指を3本立ててこちらの返事を促す。
何のことか分からないが、どうやら3人前で丁度いいぞみたいな感じ。
ま、いいかと頷いて、取り敢えずはビール。

そろそろ焼けた頃だと、肉を一口入れたら、ダメダメ駄目(韓国語で多分そう言ったのだろう)!と叱られた。
オバさんがはさみを持ってきて、肉をチョキチョキ切り始め、
敷いてあるアルミホイルに焦げ目がつく頃になって、食べていいという許可が出た。
ビールのあとは釜山で作っているという生マッコリ。その次は焼酎(ソジュ)のフルコース。


うまい!

しあわせ~

若干物足りないが、追加の肉はやめてもう一軒行くことに。
テジカルビ通りを帰っていると、鉄板焼きではなくて、ロースターの焼き肉店がある。
ここがいいという私の我が儘で、ロースターでサムギョッサル(豚バラ)の焼き肉。
ここではソジュを飲んで、さすがに腹一杯になる。
店の女将さんが、おかずの水キムチをロースターで焼いてくれたが、意外といけるのだ。

肉の食べ過ぎでもたれた胃を抱えて寄宿。
明日は鎮海の軍港祭りに行くので早く休みましょう。
コメント
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