ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

中国は、雲南省へ行ってみよう  -6- 

2010年08月18日 | 中国の旅2010
7月23日、今朝は8:30までに菊屋に来てくれといわれ、8時前にチェックアウト。
段世客桟の娘がフロントにいたので、行く旨伝えると、待てという。
一生懸命何かを説明するが分からない。
金のことらしいのは筆談で分かるが、宿賃が足りないのかと財布を出すと違うという。
どうやら、最初に払った130元の内10元はデポジットで、それを返却したいのだが、
親父がいないので呼んでくるまで待てということらしかった。
我々は時間が迫っているので、不要(プヤオ)といって宿を出た。
本当に正直な娘で、その人柄に気持よく段世客桟を後にした。

10分少々で菊屋に着いたが、まだ開いてない。
しとしと雨の中、軒下で雨宿りをすると、30分丁度に菊屋が開く。
T氏は腹具合が悪そうで、菊屋の女将に訊いてトイレに行った。
朝飲んだ、宿の水が悪くなっていたようだ。
持参の正露丸を飲んでバス停に行き、下関からの麗江行きバスには、9:10乗車。


 麗江古城入り口、地図でいえば北側になり、この水車がランドマーク。

麗江の高速客運バスターミナルには12:40着。
ここのBTは地理的に分かっているので、歩いて古城地区へ。
文華街の豪客隆○○客桟を、豪客隆客桟と勘違いしてチェックイン。
1泊160元とかなりの高値。おまけに古城入域料も一人80元と結構なお値段。


古城内の中心地、四方街。


古城の甍の波。この風景に出会いたくて、30年来の夢をかなえに来たのだ。

T氏の具合いまだ回復せず、一人で散策に出、超市で水とヨーグルトを購入。
しばし共に横になり、休息。
4時過ぎに玉龍雪山のビューポイントである黒龍澤公園へ足を伸ばす。
歩いて10~15分の距離。しかし雲で玉龍雪山は見えず。


古城の水路のある通り。

宿に帰り、シャワーを浴び、6時過ぎに散策に出る。
次々と湧き出るように溢れる中国人ツアー観光客で、古城の風情なんてものは何もない。
途中の食堂で、焼き羊肉3本と麺、ビール1本の食事と相成る。
ここではビールの1瓶が18元というぼったくり。
店で買えば、5元程度のビールがだ。


食堂の羊肉の串焼きとぼったくりビール。

宿に帰るが、近所のレストランの大音響の音楽と、
部屋が階段脇のため、人の上り下りの足音でうるさくてなかなか眠れない。
T氏は本調子でなく、全快は明日に持ち越しか。

旅の情報
※麗江の高速客運站は、古城の水車まで約2㎞。歩いていける距離。
※古城内のレストランは、一軒だけ行ったが、料金は押してはかるべしだろう。
※安くて食べたいなら、水車から左に折れて、突き当たりの民主路を右に行くとすぐ信号がある。その信号を渡らずに、右に行くと3軒ほど食堂が並んでいて、メニュー金額、いずれも同じようにリーズナブルで美味い。
※超市は、古城内でもべらぼうな値段ではないので安心して買い物できる。
※麗江の土産物屋には、値切不要という意味の札が張っている店があって、ここではディスカウントはほぼ不可能。
※客桟で新しいところを見つけた。五一街をしばらく行って、右の路地に入ると、安居客桟などがあるが、そこまでは行かず、ずっと手前の左側に、舒影客桟がある。非常に居心地が良さそうな宿だった。写真は下。

五一街から路地への入り口。左に舒影の字の提灯がある。

舒影客桟の入口。料金は聞いてない。

旅の経費
※水:2元、宿代(二日分):320元、古城入域料:80元(1人)、水:1元、ヨーグルト:2.5元、夕食:44元
※合計(1人当):224.75元

中国は、雲南省へ行ってみよう  -5- 

2010年08月15日 | 中国の旅2010
7月22日、7時過ぎに起きて、朝食は面包(メンパオ:パンのこと)にしようと、
古城内のスーパーに行き、10個入りのロールパン風の面包を1袋買い求める。
2人で5個食べて、そういえば、列車で同室だった父娘の父は、
朝食に同じものを一人で7個は食ったな、などと改めて驚く。

10時前に宿を出て、中国銀行のレートを見たりしながら、西門に出る。
右に2~30mほどいくと、乗り合いのマイクロバスが数台停まっていて、
その一番前にいるのが、洱海行きと書いてある。
これに乗り、喜州鎮で途中下車すれば喜州鎮を見物できるのだ。


洱海行き乗り合いバス

10:35に乗り合いバスは満席になり、大理を出発。
田舎道を30分以上走って、喜州のバス停に着く。
数人が降り、我々にはトゥクトゥク様の車が何人も声を掛けてくる。
その中から、2人で1元という運ちゃんに乗せてもらい、
厳家なんとかという、ショーを見せるところにれて行かれた。
運ちゃんは、多分この施設からバックマージンを稼ぐのだろう。


厳家なんとかの入口

三方一照壁という作りの家。昔ながらの作りらしい。

ここは昔風の家で、中では白族のショーと、大理名物の三道茶の振る舞いがある。
次のショータイムまで家を見物し、白族のショーと三道茶を楽しんで、
停車場まではブラブラと歩いていく。


喜州の町の昼下がり。静かで小さな町だった。

大理の下関行きの乗り合いバスが停まっているが、
洱海から来るバスが多いので、そいつを停めて乗り込もうとしたが、
ほとんど満席で停まってくれない。
やむを得ず停車中の乗り合いバスに乗り込み、満席になるのを待つ。
20分ほどで満席になり、12:45喜州発、大理古城の東門に13:15に着いた。


大理古城の通り。

東門から歩いて復興路へ。
復興路の近くまでいくと、美味しそうな包子と餃子の店。
ビールが無さそうだったので、そばの店で缶ビールを買って、餃子屋へ。
包子も蒸し餃子も非常に美味しかった。


包子と蒸し餃子。本当に美味しかった。


餃子を包んでいる店の女将さんと、その孫か。小さいながらに私より皮作りは上手い。

その後菊屋に行き、雲南コーヒーを飲み、翌日の麗江行きバスチケットの手配を頼む。
菊屋の女将さんに洋人街バス停を確認し、9路バスで三塔まで足を伸ばす。
三塔は大理観光の目玉でもあり、多くの中国人観光客が訪れている。
だが、121元というあまりの高額な入場料に恐れをなした我々は外からの見物に終始する。


遠方に見る三塔。


三塔の前の道。この道を真っ直ぐ行って、左折すると喜州の方に行く。

帰りも9路バスに乗ったが、行きと同じ道は通らず、西門近くの停留所で降りる。
古城を帰る途中気に入った藍染めの布を買う。
宿について、シャワーを浴び、昨日も食べた隣の食堂に行く。
夕食は、肉野菜炒め、青椒土豆絲(ジャガイモとピーマンの細切り炒め)、何かの卵とじ、炒飯。
もちろんビールも2本。
あまりの量で、2人には手に余ってしまった。


夕食の料理。青椒土豆絲はあっさりして美味しい。

一度宿に帰り、再度夜の古城を見物に。
五華楼までブラブラと歩き、思い残すことなく宿に帰り、今日は終了。


夜の古城。ライトアップでなかなかの風情。

旅の情報
※喜州鎮行きのバスは洱海行き乗り合いバスの途中下車が一般的。
※喜州から古城へは、洱海発のバスが頻繁に通るので、空きがあれば乗れる。
※喜州の厳家なんとかへは徒歩でも10分くらいの距離。トゥクトゥクに乗る必要はない。
※9路バスは復興路を通って、北門を抜けて三塔に行くが、帰りは別ルートになる。多分、復興路が一方通行だからと思われる。
※洋人街のレストランは高いが、少し離れた餃子屋は地元金額で、なおかつ美味。
※藍染めに限らず、土産を買うときは、ちゃんとした店の物と露天にある土産物の金額を比べること。
※決して言い値で買い物をしてはならない。半額以下から始めるのがコツと思われる。
※古城内に超市(スーパー)があるので、水等はここで買うべし。

旅の経費
※面包:5.5元、喜州バス:往復10元(一人)、トゥクトゥク:1元(2人で)、白族ショー代:30元(一人)、
※缶ビール:4元(一缶)、包子及び餃子:15元、雲南コーヒー:8元(1杯)、
※麗江行きバスチケット:71元(1枚)、9路バス代往復:2元(一人)、夕食:60元(2人で)
※合計(一人当):165.75元

中国は、雲南省へ行ってみよう  -4- 

2010年08月11日 | 中国の旅2010
7月21日は、大理への移動があるので、6時40分過ぎにはチェックアウトした。
デポジットの170元を返してもらい、ホテル前のタクシーに乗る。
西部客運站と書いた紙を見せるが、いまいちはっきりしない。
中国語で西部かと訊くので、そうだというと発車。

途中から高速に入るが、それでも30分近くかかってバスターミナルに着く。
時刻表を見ると、7:50の高快バスがあったのでこれに決定。
ターミナル前のリヤカーにひかれた麺屋の麺が朝飯、一杯5元。
待合室でしばらく待って、バスに乗る。


昆明発大理行き高快バス

バスは出るや否や、GSで給油をし(出る前に済ませとけよ!と思わず突っ込みたくなる)、
途中トイレ休憩等を挟んで、途中高速道路をひた走る。
面白いのは、高速道路内で鳥やウサギを抱えて、多分通りかかる車に売っているのだろう。
そんなんあり!と再びの突っ込み。
高速道の途中が工事中なのか、一般道に入り、狭い悪路を50㎞ほど走ってやっと大理に着く。
既に13:30になんなんとする。

降りた場所は、歩き方にもないバスターミナルで、自分の立ち位置が分からない。
タクシーの運ちゃんが、古城まで40元などと吹っ掛ける。
これを振り切るために通りに出ると、おおラッキー、交差点の通り名が分かる
通りの名前で判断するに、少し歩くと古城行き8路バスの停留所があるはずだ。

一度迷ったが、古城行きバスに無事乗車。
その後も何度かあったが、若い青年や女性が、すぐに席を譲ってくれる。
大きな荷物を持っている身にはすごくありがたい。
古城までは10㎞以上あり、これでバス賃は1.5元。


「文化園客桟」の看板が左の柱にあるが、この門は公園の入口、公園に入って奥に宿がある。

復興路バス停で降車し、「菊屋」を通り過ぎて、洋人街に入る。
そこを抜けて、まずは「文化園客桟」をあたる。
1泊160元の値段に、まずは次をあたろうということになり、
南門のすぐ外にある「段世客桟」に足を伸ばす。


南門を出たらすぐ左側に目に入る「段世客桟」

「段世客桟」から見た南門

ここにはかわいい娘が受け付けをしていて、しかし全く英語が通じない。
我々の拙い中国語はもっと通じない。
しかし用件は一つ。泊まりたいというだけだ。
筆談を交えながら、1泊60元の2泊で120元に正体不明の10元で計、130元前払い。


右2人が「段世客桟」の父娘

「段世客桟」は実にお勧めの宿で、まず内部が非常にきれいである。
宿賃が安いのにバスタブがある。
親父さんが人のいい方で、サンサン茶という旨い茶を御馳走になったり、
娘は全く英語が駄目だが一生懸命相手してくれる上に可愛いし、
すぐ隣に美味くてフレンドリーな食堂もある。
古城内のレストランはべらぼうほどではないが高い。


古城内のメインストリート

まずは、シャワーを浴び、洋人街まで出かけて茶をする。
ただの緑茶が5元とびっくりの高値。
出際に洋人さん4人組が来て、ちょっと笑う場面があったが、
私がバックを置き忘れて30mほど行って思いだし、
取りに帰ろうとしたとき、4人組の一人が走って届けてくれた。
多謝、多謝。


洋人街の門。

上には、洋人街にある宿で、先日「茶馬古道」のテレビ放送で俳優の高嶋政伸が宿泊した、?春和小酒店の看板。

スーパーでワインを買って帰り、隣の食堂に夕食に行く。
大理名物、砂鍋魚という鍋料理と川エビのフライ、
白飯とビルを2本飲んで、71元だった。

夜の古城見物に別々に出かけ、西門のライトアップを見て、
宿の前の屋台の果物屋でランブータンを買って帰り、今日は終了。


ネットで評判の宿、「一閑居」の緑の案内板、復興路を南門から北上し、右に菊屋がある。洋人街とは反対方向

「一閑居」の入口。ここのフロントのお姉さんは英語ペラペラ。1泊100元ということだった。

旅の情報

※「段世客桟」は全く英語が通じない。筆談で、泊まりたい等の簡体字は覚えていた方がいい。
※「菊屋」でバスの手配をしてくれるが、若干手数料を上乗せされる。
※古城内の取扱事務所で申し込めば、下関まで行かなくても、古城の西門付近で麗江行きのバスに乗ることができる。
※大理古城内の土産物屋や、通りの土産物は値段があってなきがごとし。言い値の2~3割から交渉を始めるべし。
※8路バスは、古城に東門から入り、西門が終点。復興路で降りるのがベスト。
※4路バスが南門から入るので、こちらに乗りたかったが、下関での乗り場が分からなかった。
※下関から古城まではタクシーでも20元がいいところだろう。
※南門を出たところに「段世客桟」のほか、数軒新しそうな宿がある。
※南門付近には5~6軒の食堂があり、メニュー値段ともほぼ変わらないと思われる。
※最後に紹介した「一閑居客桟」は新しくお勧め。我々は場所が分からず、利用しなかったが、次回は是非。

旅の経費

※タクシー代:30元(28元+チップ)、高快バス代:138元(一人)、水:1元、朝食の麺:5元、大理の8路バス:1.5元
※宿賃(2泊分):130元、洋人街の茶:5元、夕食(砂鍋魚ほか):71元、ワイン:16.4元、ランブータン:10元
※合計(1人当):279.2元  1元=14円

中国は、雲南省へ行ってみよう  -3- 

2010年08月05日 | 中国の旅2010
7月20日の朝、9:30頃列車は昆明駅に着いた。
降り立った乗客が人の波となって、出口専用改札口に向かう。
降りる前に、車内で切符預証と交換した切符を駅員に見せて改札口を抜ける。


出口に向かう降車客

改札口を抜けてそのまま直進すると、右手に「昆明鉄路大厦」がある。
今夜の宿の第一候補である。看板もあって、1泊108元と書いてある。
ネット上では非常に評判のいい宿なので、早速フロントへ。
しかし残念ながら、満室という。


昆明駅舎とその前の北京路

近くの第二候補、三叶飯店に行くも、なんと288元の高額。
話しもせずに引き返し、道を渡ったところにある、三元賓館(賓の字が違うが)に行く。
ここは、ツインで130元。早速チェックイン。
デポジットも入れて、300元払う。部屋代より高いデポジットにびっくり。

早速シャワーを浴びて列車2日間の汗と垢を流す。
昼は隣にある昌盛旅社の1階にある食堂に行く。
メニューがあるが、中国語オンリーでさらに品数の多さで、さっぱり分からない。
店員も我々も困ってしまったが、結局立って行って、
他のテーブルにある品を指さして二品注文。
もう一品はガラスケースにあった魚のフライを頼んだ。
あとはビールがあればいいのだ。


ビールさえあれば、なんも要りもはん、ですな。

肉と菜の炒め物と思った肉らしきものは、なんと豆で、
煮豆が苦手で、オッ!と思ったが、まずくはなかった。
魚のフライは結構美味く、ビール2本付きで2人で49元ならいいか。


横断歩道のところにいる「智能特警」。智能は無さそうですが。

その後両替に中国銀行を探して行ったが、オフィスが移転していて分からない。
街をブラブラして、路上の耳かき屋にやってもらう。
5元という安さだが、素人の域を出ず、自分でやった方がましかなという程度。
怪しげなお姉さんに声を掛けられたり、食堂のおばちゃんをからかったり、
北海道シフォソ(ンの間違い)ケーキと書いた看板に笑ったり、
北京路を歩いたがなんということもなかった。
さらに帰る途中突然の豪雨に、傘はあるのにずぶ濡れになりながら帰宿。


路上の耳かきやさん。いまいちですかな。

しばらく昼寝をしたりと休んで、東風広場まで行くが何もなし。
帰りの途中、金龍大飯店という立派なホテルがあったので、
どんなもんか入ってみると、我々の宿に比べるとかなり豪華。
フロントの両替レート板を見たら、10,000円=755元とある。
最近希に見るレートのよさ。早速フロントのお姉さんに声をかけて、
3万円分両替をしてもらう。おお、一躍元長者なり。
宿泊客オンリーの但し書きなど、気にする必要はないのだ。

いろんな店をブラブラと見て、路上の串焼肉屋で、1本2元で2本買う。
既に8時近くになったので、宿の近くにある飯屋に行く。
店先におかずが並べてあり、日本のおばんざい屋風。
その中から、豚足煮込み、もやし炒め、ジャガイモ煮付け、ベーコン野菜の炒め物をもらい、
再びビール2本と白飯。これで40元。


なかなか美味でありました。ビールもね。

満腹になって宿に帰り、明朝大理へは早めに出発しようと、
荷物をまとめ、早々と寝る。

旅の情報
※昆明駅の出口は、立派な駅舎の向かって左側にある。駅舎は全く通らない。
※昆明駅の待合室は2階にあり、切符がないと入れない。
※大理や麗江行きのバスターミナルは、昨年移転して、西部客運站になっている。
※西部客運站までは、駅近くからは相当な距離がある。タクシーは一部高速を通って、それでも30分近く走る。料金は、28元だった。
※駅の近くには食堂が沢山あり、餃子や肉まん屋もいくつかある。食堂は店先におかずを並べているものが多く、安くて食べられる。

旅の経費
※ホテル代:130元、昼食代:49元、耳かき代:5元、水:1元、串焼き肉:4元(2本)、夕食代:40元、
※合計:117.5元(自分の分) 1元=14円




中国は、雲南省へ行ってみよう  -2- 

2010年08月02日 | 中国の旅2010
7月19日、今日は1日列車の中で過ごすことになる。
K181次列車は南回りの経路を取るので、桂林や南寧を通る。
その分、昆明に至るまでの時間が余分にかかるのだ。


駅で、食堂車に仕込む朝食

朝からカップ麺で朝食を摂り、10時前には既にビールを仕入れて、乾杯。
2人で持参したつまみがあるので、飲むには困らない。
特にすることもなく、時々泊まる駅に降りては、背伸びするといった具合。


軟臥車両の廊下

父娘とも時々話し、福岡空港で免税で買った煙草を父親にプレゼント。
自分では吸わないが、プレゼント用に1カートン持って行くと、何かと役に立つ。
お返しか、霉干菜(メイクワンサイ)という白菜に紫蘇で味付けしたものを、
さらに天日干ししたようなものをくれた。
そのままでも食えるが、豚肉と一緒に炒めると美味しいそうな。
父親の手作りだと言って、娘が説明してくれた。


すっかり打ち解けた父娘と。言葉は無理でも気持ちはなんとか。

ある駅でビールを2本10元で仕入れ、これが珍しく冷えていて、
それを飲んだせいで、昼食はカップ焼きそばを2時過ぎに食べた。
その後うつらうつらで4:30桂林北駅に着く。
駅を出るとやがて、右側に桂林の奇岩が延々と見えてくる。
そちら方向に河下りの河があるのだろうか。


桂林付近の風景

いくつか目に停まった駅で、缶ビールを2本12元で仕入れる。
これは冷えてなくて、もうそれにも慣れっこになりつつある。
要するに、2人とも飲めればいいのだ。
肴は、鰯の缶詰。これがなかなかいけるのだというのは、昨年の旅行で実証済。
夕食は、カップチャンポン。
どうです、結構バラエティに富んでいて、カップ麺といえども侮るなかれであります。


「純」というビールと、鎮座まします鰯の缶詰

夜中というか、明け方まだ暗い20日の午前4:30。
父娘は、興義(シンシ)という駅で降車する。
握手をして別れる。再見、お元気で。
再び眠りに就く。

旅の情報
※桂林は、桂林北駅に停車し、桂林駅には停車しない。
※軟臥席の乗客は、最初に回ってきた車掌に列車チケットを切符預証と交換させられる。乗り過ごさないようにとの配慮で、夜中に降りるときでも起こしてくれ、その時チケットと再交換する。
※軟臥部屋のゴミは、車掌が日に3回ほど収集に来る。

旅の経費
※ビール瓶3本:20元、ビル缶2本:12元。合計32元(2人で)
※16元(1人当たり)