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座ることの重要性

2007年07月04日 | 雑記
脳出血の後遺症で、長い間寝たきりの方がいらっしゃいます。
治療がないからと、転院してきましたが、気管切開していて
食事も胃に穴を開けて、外から流動食を入れています。

わかっているのか、わかっていないのか、わかりません。

それでも、私達は日々働きかけます。
車椅子に、器械を使って移動させることもします。
好きだった演歌も聴かせてみます。
 (森○一は嫌いだそうです・・・・・・・)

最初はわかりませんでしが、最近は「イエス」「ノー」がわかります。
手を握ったり、指で輪を作ったりすることができます。

表情はありませんが、手で合図をすることができるのです。

先日、車椅子ではなく、ベッドに腰かけて、足を床につけるという
座らせ方をしました。
もちろん、背もたれもある道具を使います。
  (こういうのを端座位と言います。)

首を動かし、周りをきょろきょろします。
電気かみそりを持たせて、自分でやるかどうか聞くと
やるようなサインでした。

手は上手に動きませんから、手伝いながら髭剃りです。
体が固まり、思うように動きませんが、意志はあるようでした。

表情筋も動かすことができないので、表現は難しいでしょう。
  手から受け取る合図、
  手の微妙な動き、  
  手の激しい動き、
そのひとつひとつから、心を感じられるようになるのでしょう。
車椅子に座った時は、奥様は涙を流していました。

  「こんなによくなるなんて・・・・・・・」

リハビリテーション病棟にいると、生きる意欲とか、命の可能性を
いつも感じます。

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