「帰るのよ~~!」
「お父さ~ん!」
「電話してよ!タクシーも呼んでよ!」
「もう、役にたたないわねっ!」
先週、ある病院から、リハビリテーション目的のために転院してきた
66歳の女性がいました。
自転車を乗る練習して、転んで、大腿骨頚部骨折をし、人工の骨を入れる
手術をして、私の病院を希望して転院してきたのでした。
こうして転院してくる場合は、「看護サマリー」といって、
患者さんの状況を詳しく書いてもってくる書類があります。
ん?
認知症があるなんて、ひと言も書いていませんでした。
でも、なにやら怪しいと思って、看護室に近い部屋に入院してもらいました。
案の定・・・・・・・・・・・
騒ぐ騒ぐ・・・・・・・・・リハビリテーションどころじゃありません。
「お父さんを呼んでよ」と、何度も大声をだすので、
一日中ご主人が付き添っていました。
帰ると途端に騒ぎます。
ご主人は「ママ、しっかり言うこときかないと。ママ、ママ・・・・・」
ご主人も怪しい・・・・・・・・。
本人も帰りたくなりましたし、食事も少ししか食べません。
「だってお父さんが太るなって言ったから、私は70キロあったのに
こうして痩せたのよ!だから食べないのよっ」
今は本当に痩せています。
食事をとらないので、やや脱水気味になり、点滴となりました。
たぶん、このままいたら、だんだん悪い方向へいきます。
食事をとらない脱水尿路感染発熱・・・・
そして、リハビリテーションの遅れ、動けないため認知症も進行。
本人が帰りたいと騒ぐため、急遽退院することになりました。
息子さんも呼んで、説明しました。
息子さんはお母さんがこうなったことを受け入れがたく、何度も何度も
前に戻る可能性を質問してきます。
全く戻らないこともないかもしれませんが、手術して一ヶ月でこうでは、
大変難しいと話しました。
息子さんと話している間も、ご主人が
「やっぱりここで頑張るって言ってるんですけど・・・・・」
いまだけ いまだけ
「やっぱりすぐに帰るから、何時に帰れますか?」
さすがの息子さんも、「おやじ、しっかりしろよ」と。
急な退院ですから調整が大変です。
リハビリテーション:通う
整形外科の診察:通う
シャワー浴:訪問看護に依頼
ベッドやトイレ:レンタル
介護保険:すぐに申請
これらを直ちに進めました。
この途中に、転院する前の病院の院長から、私に電話がありました。
「お世話になっております。実は○○さんのご主人から電話があって
またこちらに戻りたいと言っていますが、こちらは受け入れられません。」
というものでした。
そうか、ご主人は、ここを退院して、向こうにまた戻るつもりだったのかも。
それは無理です。
こちらの状況を話して
「そちらでは、不穏状態ではなかったような記載のサマリーでしたよね?
こちらの環境が合わないようで、大変です。二度も転倒しました。」と言うと
「いえいえ、こちらでも全く同じような状態でした」
やっぱり!
認知症がひどく、手をつけられないから、こちらにゆだねてきたのでした。
もうだまされないわと、ケースワーカーと誓いました。
手術した病院が責任持ってリハビリテーションをして欲しいです。
こんなでも人気blogランキングへ
緩和ケア
日光陽明門の内側が芸術的。
「お父さ~ん!」
「電話してよ!タクシーも呼んでよ!」
「もう、役にたたないわねっ!」
先週、ある病院から、リハビリテーション目的のために転院してきた
66歳の女性がいました。
自転車を乗る練習して、転んで、大腿骨頚部骨折をし、人工の骨を入れる
手術をして、私の病院を希望して転院してきたのでした。
こうして転院してくる場合は、「看護サマリー」といって、
患者さんの状況を詳しく書いてもってくる書類があります。
ん?
認知症があるなんて、ひと言も書いていませんでした。
でも、なにやら怪しいと思って、看護室に近い部屋に入院してもらいました。
案の定・・・・・・・・・・・
騒ぐ騒ぐ・・・・・・・・・リハビリテーションどころじゃありません。
「お父さんを呼んでよ」と、何度も大声をだすので、
一日中ご主人が付き添っていました。
帰ると途端に騒ぎます。
ご主人は「ママ、しっかり言うこときかないと。ママ、ママ・・・・・」
ご主人も怪しい・・・・・・・・。
本人も帰りたくなりましたし、食事も少ししか食べません。
「だってお父さんが太るなって言ったから、私は70キロあったのに
こうして痩せたのよ!だから食べないのよっ」
今は本当に痩せています。
食事をとらないので、やや脱水気味になり、点滴となりました。
たぶん、このままいたら、だんだん悪い方向へいきます。
食事をとらない脱水尿路感染発熱・・・・
そして、リハビリテーションの遅れ、動けないため認知症も進行。
本人が帰りたいと騒ぐため、急遽退院することになりました。
息子さんも呼んで、説明しました。
息子さんはお母さんがこうなったことを受け入れがたく、何度も何度も
前に戻る可能性を質問してきます。
全く戻らないこともないかもしれませんが、手術して一ヶ月でこうでは、
大変難しいと話しました。
息子さんと話している間も、ご主人が
「やっぱりここで頑張るって言ってるんですけど・・・・・」
いまだけ いまだけ
「やっぱりすぐに帰るから、何時に帰れますか?」
さすがの息子さんも、「おやじ、しっかりしろよ」と。
急な退院ですから調整が大変です。
リハビリテーション:通う
整形外科の診察:通う
シャワー浴:訪問看護に依頼
ベッドやトイレ:レンタル
介護保険:すぐに申請
これらを直ちに進めました。
この途中に、転院する前の病院の院長から、私に電話がありました。
「お世話になっております。実は○○さんのご主人から電話があって
またこちらに戻りたいと言っていますが、こちらは受け入れられません。」
というものでした。
そうか、ご主人は、ここを退院して、向こうにまた戻るつもりだったのかも。
それは無理です。
こちらの状況を話して
「そちらでは、不穏状態ではなかったような記載のサマリーでしたよね?
こちらの環境が合わないようで、大変です。二度も転倒しました。」と言うと
「いえいえ、こちらでも全く同じような状態でした」
やっぱり!
認知症がひどく、手をつけられないから、こちらにゆだねてきたのでした。
もうだまされないわと、ケースワーカーと誓いました。
手術した病院が責任持ってリハビリテーションをして欲しいです。
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