今度の東野圭吾は悪いぞ・・・・

『ダイイング・アイ』を一気に読みました。

　　これから読む方はスルーして下さいね

交通事故で亡くなった女性の夫が、バーテンダー業をしている加害者を襲い、
襲われた加害者は頭を打たれたため、手術をして命はとりとめたものの、
記憶が一部なくなっていました。

何故かその交通事故のことを思い出せず、友人に聞いても、
同棲している女性に聞いても、詳しく教えてくれません。

そのうち、自分のお店にカクテルを飲みに来る謎の女性が現れ、惹かれて、
そのうち、同棲している女性は失踪してしまいます。

自分の頭を殴った男性は、自殺してしまうのですが、その時に部屋から
でてきたのは、交通事故で死んだはずの妻と瓜二つでした。

おかしい・・・・・・・何かがおかしい・・・・・・・・・・

幽霊じゃない生きた女性なのに、事故で死んだ女性とそっくりな女性。

バーテンダーは実は、事故を起こしていず、助手席に乗っていたことがわかり、
さらに実は、自分の車の後から突っ込んできた車が、女性を潰していました。
潰されながら、女性は目を見開き、たとえ肉体が滅びても憎み続けると
思いをこめていました。

その目に、取り付かれたのは、後から突っ込んだ車の運転手の女性でした。
その女性が、ひき殺した女性と同じような容貌になっていったのです。

主人公のバーテンダーは、本当は運転していなかったけど、
運転手に３千万円もらって、加害者になっていたこともわかりました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そのことを思い出し、その3千万円は同棲していた女性にもっていかれました。
自分が身代わりになった本当の運転手は、働いていたバーの男性。

その男性は、記憶がなくなったことをいいことに、3千万も取り返そうと
女性をも殺していました。

でも、最後には「目」にとりつかれ、自分の目を潰してしまいます。



目は口ほどにものを言う。
無念で死にそうになる瞬間、自分をひき殺した相手に怨念を残したのでしょう。
「念」というのは恐ろしいものです。
恐かったのは、事故で死んだ女性の夫が、マネキンを作る仕事をしていて
死んだ妻と同じような人形をたくさん作っていたことでした。
その人形の目が生きているようで、それをみた加害者の運転手の女性が
取り付かれておかしくなったのでした。

目は恐い・・・・・・・・・・・

無念はまた、恐いものです。
愛する妻を忘れられず、ひたすらマネキンを作る夫は、妻にとりつかれて
いたのかもしれませんね。

この連休で『キング　王の罪』『2046』『幸せのちから』
『ラッキーナンバー７』『モンスターハウス』を借りてみました。

う～ん・・・・・・・どれもはずれかも。『幸せのちから』ぐらいがあたったか。

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