いつかの意識を回復した患者さん

以前から、徐々に意識を回復して、歩くのが可能になった患者さん。

　　皆さんは覚えておいででしょうか？

ますます元気になり、記憶障害も改善してきました。
素晴らしいです。

名前をなかなか覚えず、「誰？」と聞いていましたが、最近は覚えています。
ひとりひとりの名前を、正確に言えるようになったのです。

私たちは、たえまないリハビリテーション、スキンシップ、声かけ、
日常生活の方法を根気よく教えてきました。

私は、「絶対に歩いて病院の玄関をでていかれるように」と、切に願っていました。
ご両親は勿論のことですが、私も願っていたのです。

今、手放しで歩けるようになっています。
多少は危なさそうですが、自立歩行できるようになっています。
もうすぐ、退院できると思います。
まだ、わからないことはたくさんありますが、何とか生活も可能です。

寂しくなります・・・・・・・・・・・・・。

昨年からずっと、私たちの病棟で、回復を喜んできました。
私たちの夢でもありました。
私はこのことを、ある会議で発表するために、抄録をまとめます。
採用されれば、札幌で発表できます。

みんなに伝えたい。可能性と希望は、誰にでもあるということを。

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