懐かしすぎる再会

夏休みを利用して、看護学生さん達がインターシップといって
病棟に１日見学に入ることがあります。
今年も、緩和ケア病棟にも何人か入りました。
新人看護師も入らないので、学生さんはどうかな？と思っていましたが、
何人か体験してもらいました。

こんど100名近くの看護学生さんたちに、講演をする予定になっています。
その実行委員の学生さんも参加して、「生takakoさんに会った」と
話していたそうです。
どうやらその講演会のポスターがあるようで、私が載っているとのこと。

今日いらした学生さんは、名前を聞いて、自己紹介カードをみて
驚きました。
なんと、生まれてすぐに会ったきり、会っていなかったからです。
赤ちゃんの時以来です。

私の彼女のお母さんにウェディングドレスを縫ってあげました。
可愛いドレスでした。
彼女のお母さんも、優しく、作詞作曲もするような素敵なお母さんでした。
私の家にも遊びにきたり、医療についても若い頃に語り合ったりしていました。

彼女を産んで、1週間くらいで入院して、それから亡くなりました。
私の病棟で亡くなったのでした。
まだ２０代でした。
それから、思い出すたびに涙がでます。

こうして、彼女の娘さんは成長し、看護の道を目指していることに
さらに感動しました。
私は彼女が大好きでした。
ウェディングドレスは、彼女に着せて旅立ってもらいました。

それにしても、長い歳月。
彼女の闘病生活は、辛いことばかりでしたから、思い出すのも辛いですが、
忘れることはできません。
もう、私は年を重ねましたが、思い出の彼女は若いままです。

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