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後悔のすすめ

2009年04月19日 | 身辺雑記
後悔をするとその後、どうすれば良かったのか、どうしたらもっと上手くやれたのか、なんて事を考えますね。
そして、次には失敗しないようにするぞ!って決意するんじゃないでしょうか。
これが学習能力ってもので、だからこそ後悔はした方が良いってことを聞いたんですよ。

で、私の後悔話を聞いて下さいな。

先日、東京近郊のとある駅のプラットホームで電車を待っていたんです。
そこのホームは、レールがカーブしていて、ホームと電車の間に段差と隙間があったんです。
電車が到着してドアが開いたら、小さな子供連れの若い母親が、ベビーカーを左手に子供の手を右手に持って電車から降りようとしていました。
しかし、ホームと電車の間には段差と隙間があるもんですから、スムーズに降りられません。
ベビーカーをホームに降ろし、自分の左足をホームに降ろし、子供を宙づりにするようにしてホームに降ろしました。

それを、見届けてから、私達ホームで待っていた人々は電車に乗り込みました。

で、走り出した電車の中で吊革に掴まりながら考えたんですよ。

ドアが、開いて、母子を見たときに、なんで手を貸してやらなかったんだろう、ってね。
私は、母親の前に立っていたんだから、ベビーカーを持ってホームに降ろしてやれば、あの母親があれほど苦労しなくて済んだんじゃないかって思うと、何も出来なかった自分が悔しくって、後悔がズンズンと私を責めてきました。

今度、こんな場面に遭遇したら、絶対に手を貸すぞって心に刻みましたよ。

しかし、そんなチャンス(チャンスって云うな)なんてそうは無いですよね。

ところが、先日、遂にそのチャンス(だからチャンスじゃないだろ~)が訪れたんですね~。

今回はバスでした。
私が乗っていたバスに、チャンス(だから~・・・)が乗り込んできたんです。
そのチャ、いや、母親は赤ちゃんを入れたスリングって云うだっこ用の袋みたいなものを肩から掛けていて、手にはベビーカーとおむつバッグを持っていたんです。

私の頭の中は、前回のリベンジと、この母子が何処で降りるのか、同じ所で降りたらどう対処しようか、怪しまれないようになんて声を掛けようか。なんてことがグルグルしてました。

結局、私が降りる終点で母子も降りたんです。

「これ、持ちましょう」
って、声を掛けてベビーカーを持ちました。

今のベビーカーって拍子抜けするくらい、もの凄く軽いでんすね。

「有り難う御座います」の声を背中に聞きながら、私は満足感に浸ってました。

相手の事よりも、自分の後悔に対する償いが出来た満足感ですか。
まあ、エゴですね。

エゴか~、って考えたんですが、
次回からは、フツーの行為として、白い杖の方とか、困ってそうな人にアンテナを立てて歩くだけで、特別な意識をしないでも遣れそうな気がする今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。